72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/24(金) 22:31:35.88 ID:AcqrsIvYO [14/14]
  • 夢を見たちゅんでれ

女「……うん?」
母「おはよう、かなみ。よく眠ってたわね」
女「おかあしゃ……おはよ……」
母「あらあら。あんなによくお昼寝したのに、まだ眠たいのかしら」
女「うー……あのね、おかあしゃん。かなみ、いまゆめ見てた……」
母「そうなの。どんな夢を見たの?」
女「あのね、かなみはおっきなお城に住んでるお姫さまでね、タカシが王子さまだったの」
母「うん、それで?」
女「かなみがお城に一人ぼっちでいて、だれかと遊びたいよーって思ってたら、タカシが遊びにきてくれたの」
母「そうなんだ。それじゃ、夢の中では楽しかったね」
女「うん……タカシがいっぱい遊んでくれたから、さびしくなかったよ」ニッコリ
母「夢の中でそんなに正直になれたんだから、本当のタカシくんとも素直に遊べるよね?」
女「う……うん。がんばってはみるけど……」
母「実はかなみが寝てる間に、タカシくんが本当に遊びにきてたんだ」
男「こんにちは、かなちゃん!」ヒョコッ
女「ふえぇぇっ!?」
母「ほら、かなみ。せっかくきてくれたんだから、夢の中みたいにいっぱい遊んでもらいなさい」
男「夢ってなぁに? おばあちゃん」
女「なんでもないのっ! タカシはだまってて!」ペチペチ
母「こら、かなみ!」
女「タカシはわたしがしかたなく遊んであげてるの! 遊んでもらってなんかないっ!」
男「どっちでもいいよ。それより、公園いって遊ぼうよ!」
女「しょーがないわね。公園公園ってタカシってばこどもみたい!」
母「かなみも子供でしょうが……なんでこんな強情になっちゃったのかしらね」
最終更新:2011年07月15日 01:25