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113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/26(日) 14:16:49.76 ID:A2E3uMN1P [2/5]
びびりな男

この俺、別府タカシはビビりである。
高いところが苦手とか、害虫が怖いとかではなくホラーや呪いの類がどうしてもダメなのだ。
理由はくだらなすぎて話しはしないが、とにかくびびりな俺が今、窮地に立たされている・・・

俺たちはあるお寺の一室にいる。すでに太陽は沈んでいて裏の森から虫の声が響いている。
「まずろうそくを準備してっと」
このお寺の住職の孫である山田がそう言った。
『わしはそこそこ怖い話を集めてきたぞ』
『・・・私も・・・怖いの厳選してきた・・・』
それに続いたのが、纏とちなみである。なにやら年寄りくさい話し方をしてる方が纏だ。
『楽しみですわ』
『何か出ないでしょうね・・・』
なぜか楽しみにしてるのがリナ。少しきょろきょろしてるのがかなみである。
そして俺は始まる前にお手洗いに行こうと立ち上がった。

なぜこんなことになったのか、それは数日前に遡る。
俺は山田からバーベキューに誘われた。初めは断ろうとしたのだが
山田から可愛い子が来ると言ったので、俺は行くことにした。悲しいかな男の性である。
しかし騙された、来たのは見知った顔だった。あの四人は可愛い方に入るだろうと思うが
俺にとっては顔見知りだし、なんの新鮮味も無かった。
そして、このお寺でバーベキューをすると聞いたとき嫌な予感はしていたのだが・・・

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/26(日) 14:18:07.42 ID:A2E3uMN1P [3/5]
俺が戻ってくると準備が整っていた。
「今更聞くけど、怖いのって大丈夫?」
山田が聞いてくる。纏とちなみはそもそも自らから話すので平気に決まっていた。残りの二人はどうなのか。
『どちらかと言うと、平気な方ですわ。わたくし自身あまりそういう類は信じてませんもの』
『私は・・・ちょっと苦手かなーって』
「リナは平気でかなみは苦手か。でタカシはどうよ」
山田はにやにやしている。この中で唯一俺のびびりを知っている人間だ。知っているからタチが悪い
俺は少し考え「大丈夫だ。問題ない」と返した。
山田がなにか言いたそうな顔だったが、そうかと言っただけだった。
どうせ後でバレるのだから今だけは見栄を張っておきたい。そして山田、後で覚えておけと心に誓う。

「じゃあルール説明って言うかやりかたと言うか」
「俺と纏とちなみが二つずつ怪談を話す。一話交代ってところかな。あんまり長くやってもだれるからな」
俺たちはろうそくを囲むように座っている。ろうそくを挟んで対面に座ってるのが山田である。
その両脇にちなみと纏、そして俺の右にはかなみ、左にはリナが座っている。
『あっタカシ、あんた私がびびって抱きつこうとするのを期待してないでしょうね』
そんな訳ないだろとツッコむ、むしろこっちが抱きつくかもしれないのに
『・・・夜道を一人で歩けないようにしてあげる・・・ふふふ』
ちなみからそんなことを言われた。冗談には聞こえないから困る。
「ほら電気消して、ろうそくに火をつけるぞ」
そして山田の合図で電気が消え、ろうそくに火が点った。既に心臓がばくばく状態である。
さあどうする俺、どうなる俺・・・。
最終更新:2011年06月29日 00:12