50 名前:1/2[] 投稿日:2011/07/03(日) 19:45:23.09 ID:xm/O2XNJ0 [12/16]
「お待たせ、リナ」
『遅いですわよ、タカシ。たかがアイスを買いに行くのに、どれだけ時間が掛かってますの?』
「いや。途中で山田達に会っちまってさ。まさかリナのアイス買って帰る途中とか言えない
から、適当に話し切り上げるのに苦労してさ。スマン」
『お陰でわたくしがどれだけ暑い思いしたと思ってますの? ほら。早く渡しなさい』
「ほれ。ご所望のハーゲンダッツクリスピー」
『やっと食べられますのね…… あっ!!』
「何? どうかした?」
『ほら見なさい。少し溶けてるじゃありませんの』
「マジか。じゃ、俺も早く食べないとな」
『貴方の安物なんて溶けようが知ったことではありませんけど、これで味が落ちたら……
切腹もの……ですわ……(ハムッ…!!)』
「文句言ってる割には、満足げな顔だな」
『まあ、多少溶けて少し気分が削がれたとは言え、美味しい事には変わりはありませんもの』
「あっ!?」
『えっ!?』
「危ないっ!!」
ポンッ!!
『キャアアアアッ!!』
ポトッ……!!
「フウ…… 間に合ったか」
『な……何をなさいますのっ!!』
「へ?」
『いきなり、女性の太ももに触るなんて、何を考えてますの、このド変態っ!!』
「あ……ゴ、ゴメン。アイスが垂れて、リナのスカートに付くところだったから、つい咄嗟に……」
『つい、で許される事ではありませんわっ!! いいからとにかく離しなさい!!』
「いや。悪気はなかったんだよ、ホントに。勘弁してくれ」
ペロッ……
51 名前:2/2[] 投稿日:2011/07/03(日) 19:46:52.81 ID:xm/O2XNJ0 [13/16]
『全く本当に貴方という人は……って、い、今……何をなさいましたの?』
「今? いや、別に特別な事はしてないと思うけど」
『嘘おっしゃい。貴方、アイスが付いた手をどうなさいましたの?』
「手? ああ。つい無意識に舐めたけど、それが何か?」
『それが何かって……貴方、何も気付いてませんの?』
「いや。何か特別な事でもあったか? つか、俺何かマズイ事したか?」
『うーっ…… もういいですわよ。タカシのバカ!! バカバカバカ!!』
「何で俺……罵られてんだ」
『(あああ……もう。あのお方の鈍感っぷりは信じられませんわ。このわたくしと間接キスしたというのに……)』
『(……太ももを凌辱された上に間接キスまで…… やはりわたくしは……あのお方の妻になるしかありませんわ……)』
最終更新:2011年07月07日 15:46