252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/04(月) 21:53:15.42 ID:2zUtau5MO [14/19]
男「……」
女「オッス、タカシ!」
男「……なんでお前がここにいる、かつみ」
女「なんでって、お前を起こしてやりに来たに決まってんだろ?」
男「俺が聞いてるのはそういうことじゃなくてだ。なんで遠い九州の僻地に
いるはずのお前が、東京の安普請のアパートに来れるのかってことだよ」
女「それなんだけどよ。実は俺、なんやかんやしたら魔法が使えるようになっちまったんだ」グッ
男「拳を握りしめてグッじゃねーよ。全く意味が分からん」
女「俺にも分からん。ただそれが事実だから俺はここにいる」
男「……夜行バスとか使ったんじゃねーの?」
女「あ、信じてないな? 俺の瞬間移動」
男「信じられるか」
女「いーよ、じゃあ証拠にここまでどうやって来たか見せてやるよ……せいやっ!」フッ
男「うぉっ!? 本当に消えた!!」
女「……よいしょっとぉー!」ズボッ
男「そして何故か人の布団から頭を覗かせてやがる!」
女「へへー、これで証明できたろ? 俺の魔法がよ」ギュゥッ
男「それは分かったけど、どさくさで何抱きついてきてるんだよ」
女「うっせーな、久しぶりに会えたんだから好きにさせろよ」
男(……まさか、魔法が開眼したのって俺に会いたかったからか?)
最終更新:2011年07月08日 17:06