253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 21:35:15.78 ID:1RNnKqI40 [3/7]
素直クールとツンデレな七夕

  • 私はあいつが嫌いだ-
  • あいつはいつも私の心にずかずか入ってくる-
  • そのくせ……-

「おはよう、今日も可愛いな。」

  • ……わざわざ手土産まで持ってくる///-
  • しかも……-

「な、何よ!?///こんな所で!///!か、可愛いだなんて!!///」
「可愛い彼女を褒めたんだ、何が問題ある?」
  • 私が出したお茶漬けを笑顔で食べるようなやつだ……///-
「べ、別に問題はないけど、場所を考えなさいよ!!///」
「通学途中で周りに人がいっぱいいるじゃない!!///」
「説明臭いセリフをありがとう。だが何も問題はあるまい?」
「僕は別に人に聞かれても問題はないぞ?」
「わ、私はあるのよ!!///恥ずかしいじゃない!!///」
「むぅ?まぁ君がそういうならこれからは通学途中では止めよう。」
「そ、そうして……///」
「そんなことよりも今日は何の日か覚えているか?」
「べ、別に何の日でもないでしょ!?///」


254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 21:36:18.22 ID:1RNnKqI40 [4/7]

  • 嘘だ。本当は知っている-
  • 今日、つまり7月7日は七夕だ-
  • 空の上では、日本一有名なカップルが逢瀬を行う日-
  • でも、そんなことこいつに言ったら絶対に
「僕らも今日は二人で愛し合おう」
とかいいかねないから言わないけど……///-

「今日は七夕だぞ?日本で一番有名な恋人が逢瀬を行う日だ。」
「そ、そういえばそうね……///」
「今年も曇りそうだな。」
「何でよ?こんなに晴れてるじゃない。」
「ふむ。君はなぜ曇っているか考えたことがあるかい?」
「へっ?普通に天気が悪いからじゃないの?」
「うむ。普通の考え方ならそうだろう。しかし毎年毎年この日に限って曇るのはなぜだと思う?」
「梅雨だからじゃないの?」
「勿論理論的にはそうだろう。しかし僕は何かの意識が働いていると思いたいんだ。」
「どういうこと?」
「うむ、そうだな。織姫は君の様に照れ屋で恥ずかしがり屋の可愛い性格をしていて二人の熱い逢瀬を見られたくないんだ。そう考えると少しロマンチックではないか?」
「か、かわ!?///」
「うむ。可愛いぞ?僕の大好きな君の良い所の一つだ。」
「ちょ、ちょっと!!///通学途中ではやめるってさっき言ってたじゃない!!///」
「うむ、確かに言ったな。しかしもう通学途中ではないぞ?」
「へっ!?///」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 21:37:19.98 ID:1RNnKqI40 [5/7]

  • 気がついたらこいつと話している間に教室に着いていたらしい……-
  • 周りではクラスメイトがニヤニヤしながらこっちを見ている-
  • 私は林檎のように真っ赤になったらしい-

「もう通学途中ではあるまい?」
「そ、そうだけどっ!!///違うわよっ!!///」
「そうだけど違う?どういうことだ?」
「そうだけど違うの!!///」
「まぁいい。今日は七夕だということは理解出来たな?」
「そ、それが何よ?///」
「それでだ。今日は僕らも上の二人に負けないぐらい熱いデートをしないか?」
「今日は愛している君と二人でいたいんだ。」
「なっ!?///」
「駄目か?」
「べ、別に駄目じゃないけど……///」
「よし、ならば決まりだな。今日はデートだ。」
「ちょ、ちょっと声が大きいわよ!!///」
「愛しているぞ」
「/////////」
  • 私はまたもや真っ赤になったらしい-

  • 私はこいつがきらいだ-
  • で私のしたいことを先にやって私の心をすぐに乱す-
  • 私はこいつが嫌いだ///-






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最終更新:2011年07月19日 01:59