183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/12(火) 02:28:18.05 ID:w4vHRWd0O [1/9]
女「……」
男「ん? なんだ尊」
女「……頭を撫でろ」
男「は? なんでまた」
女「頭頂部が寂しいんだ。いいからやれ」
男「はいはい……こうか?」ナデナデ
女「……そうだ。それでいい」
男「お前が俺に無抵抗で身を委ねてくるのって珍しいな」
女「……あのな、タカシ」
男「なんだ、深刻な顔して」
女「ご近所の○○さんとこの旦那さん、亡くなったそうだ」
男「え!? マジで?」
女「急な病気だったらしい。私も、初めて訃報を聞いた時はショックだった」
男「マジかよ……確かに最近見ないなとは思ってたけど」
女「……人はこんなに急に、いなくなる物なんだな」
男「あぁ、それで今日に限ってこんな……」
女「そうだ……貴様だって、いつ何時コロリと逝くか分かったものじゃない」
男「安心しろ。俺がそう簡単にくたばらないってのは、お前が一番良く知ってるだろ?」
女「けど、貴様はだらしないし、生活も不規則だ」
男「大丈夫。俺が死ぬのは、お前がばーさんになって、一緒に余生を過ごしてからだ」
女「……約束だぞ?」
男「あぁ、約束だ」
女「……」ギュッ
男(こいつはこいつなりに、俺のこと心配してんだなぁ)
最終更新:2011年07月15日 01:28