33 名前:久しぶりにシリーズもの[] 投稿日:2011/07/12(火) 23:48:56.73 ID:w4vHRWd0O [3/3]
  • 嫁ツンデレに「100歳まで一緒にいような」って言ったら


男「こうして二人で散歩するのも久しぶりだな」
女「そうね。あんたが仕事にばっかりかまけて、家庭を省みないから」
男「あれ? いつも『私なんかに構ってないでさっさと仕事行け』っていうのは、どの口でしたっけ?」
女「うるさいわね。あんたってそうやって揚げ足取りばっかりで、本当に嫌な奴」
男「まぁそう不貞腐れるなよ。可愛い顔が台無しだ」
女「可愛いなんて言われて、喜ぶ歳じゃないわよ」
男「そっか……ふふっ」
女「何よ。その薄気味悪い笑い方は」
男「いや……多分、五年後も十年後も、こうして下らないやりとりを続けてんだろうなと思うと、可笑しくてさ」
女「あんただって、そんな気障な台詞が似合う歳じゃなくなってるでしょうが」
男「まぁな。思えばかなみと二人で、遠いとこまで来たもんだ」
女「何たそがれてるのよ。まだ人生は半分も来てないんだからね」
男「そうだな。願わくは100歳まで、かなみと一緒にいれたらいいな」
女「その時はきっと、あんたは耄碌じいさんね」
男「俺がそうなら、かなみは因業ババァだな」
女「……ふふっ」
男「……はは」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/13(水) 00:08:41.80 ID:23IFYEYhO [1/17]
  • 嫁ツンデレに「100歳まで一緒にいような」って言ったら(ちなみさんVer.)

男「なぁ」
女「……ん?」
男「突然変なこと聞くけどさ。ちなみって俺のどういうとこを好きになって、結婚に踏み切ったんだ?」
女「……なぜ、そんなことを聞く?」
男「いや、本当になんとなくなんだけど。ちなみって普段からそういうこと話さないし」
女「……強いて言うなれば……惰性、かな……」
男「えぇ……何気にショックなことをさらっと言いやがった」
女「……結婚という不確定要素の多い節目において……幼なじみで気心の知れたタカシは……非常に選びやすかった……」
男「選びやすさだけかい。なんかそれちょっと悲しいぞ」
女「……悔しければ私の手足となり……100歳まで面倒を見るのだ……」
男「チクショウ。こうなりゃ100歳と言わずお前の死に際看取って、あの世で見返してやるからな」
女「……できるもんなら……やってみな……」
男「にしても惰性かよ……本気でヘコむなぁ……」シュン
女「……」


女(……ごめんね、タカシ)
女(死ぬまでには、ちゃんと素直に『愛してる』って、言えるようになるから……)


156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/13(水) 20:19:38.36 ID:23IFYEYhO [8/17]
  • 嫁ツンデレに「100歳まで一緒にいような」って言ったら(尊さんVer.)

尊「飯だぞ、タカシ」
男「おう。いつもすまねぇな」
尊「礼なぞいらん。片付かないから早く食え」
男「はーい。お、今日は鯖の塩焼きか」
尊「鯖が安かったからな。貴様の貧しい給料では、やりくりも楽ではない」
男「そんなこと言いながら、俺の好物を覚えててくれる尊が可愛くて可愛くて」
尊「ふん、安上がりでいいな。お前は」
男「なぁ、尊。もし俺が100まで生きても、こうしてたまに俺の好物、作ってくれよ」
尊「嫌だな。それに100まで生きるなんて、できるはずなかろうが」
男「じゃあ尊が長生きしたら、今までのお礼に俺が尊の飯作ってやるってのは?」
尊「お前、自分が長生きできるようなタイプだとでも思っているのか?」
男「尊にお礼するためなら、長生きでもなんでも出来そうな気がする」
尊「お前の作った飯なんぞ食えるか」
男「何でだよ。確かにあんまり自炊とかして来なかったけど」
尊「それなら、明日から私が家庭料理の基礎をみっちり教えてやる」
男「えー? なんでそんな話に……」
尊「老後の私に恩返ししたいんだろう? それなら、今からの努力は必須だろう」
男「……なんか上手く家事を押し付けられたような」
尊「さてな。墓穴を掘ったにしても、損をすることでもあるまい?」
男「……まぁ、いっか。エプロンの尊と並んで台所立てるだけでも幸せだ」
尊「……ポジティブだな、貴様は」
尊(まぁ、私はそこに惚れたんだが)」
最終更新:2011年07月15日 01:36