403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/20(水) 02:07:40.02 ID:sE1kvKjP0 [3/4]
  • ホラー映画を見終えた日の夜、小学生の妹のいる家庭

「…さーて、怪物が襲ってきた時用のバットも用意した。窓から入ってきたら…こう、入り口から入ってきたら…こう、と。
 OK完璧だ。それじゃあ寝るとするかなー」

「あにぃ…ねえ、あにぃってば」

「…くぬやろ、寝る直前に訪ねてきやがって妹め…(ガチャ)はいはいあにぃですが何か?」
「…あ。あにぃだ」
「だからあにぃだっつってんだろ。寝たいのですがなんか用か」
「…えと、あのね…?」
「ふんふん」
「…ボク、その、ひとりで寝るのが…」
「ほうほう」
「…だから…その…」
「つまり?」
「あ、あにぃがひとりで眠れないんだったら、ボクがいっしょに寝てあげてもいいよ…?」
「すげぇ。まるで前後の文に脈絡がねえ」
「…ね、いいよね?あにぃ、ひとりで寝れないもんね?」
「うわあ、すごく勝手に話を進めてらっしゃる…ま、いいけど別に。枕持って来た?」
「ん…わすれちゃった」
「…っとにお前は…仕方ねえ、俺の枕兼用するか」
「えへへ、ほんとにあにぃはしょーがないなー?」
「おのれ子供…ほら、もっとそっち詰めろ。とっとと寝るぞ」
「ん…あにぃの臭い…」
「馬鹿、臭い(におい)ではなく匂い(におい)と言え」
「おやすみ……」
「…ったく」

405 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [] 投稿日:2011/04/20(水) 02:09:12.87 ID:sE1kvKjP0 [4/4]
「……あれから数年、まさかまた同じ理由で同衾するハメになるとはなあ…」
「…うるさいなぁ。ボクにあーいう映画見せるあにぃが悪いんだよ?」
「ははっ、開き直りおったこいつ」
「しょ、しょーがないものはしょーがないのっ!…ほら、ボクもう寝るからね」
「枕は持ったか?」
「バカにすんなー!持ってるよ!」
「セオリーを知らんやつめ…よっと」
「…もっとそっち行ってよ」
「断る。家主ナメんな」
「…いじわる」
「おやすみ」
「……ん」
最終更新:2011年04月24日 20:54