81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/14(木) 21:43:36.83 ID:RAR9RW1iO [8/8]
女「……タカシ……どこ?」
男「おーい、ちなみ。こっちだこっち」
女「……押し入れから……タカシのしみったれた声がする……」ガラッ
男「よっ、ちなみ」
女「……何してる?」
男「暗がりで読書。お前も入る?」
女「……その発言はセクハラと取るが……それでも良ければ……」
男「何だっていいよ。とにかくそんなとこに突っ立ってないでこっち来いよ」
女「……じゃあ、行く」モゾモゾ
男「ようこそ、俺のプライベートルームへ。明かり漏れないように戸はしっかり閉めろよ」
女「……改めて聞く……こんなところで……何してるの……?」
男「なんか童心に返って押し入れに入ってたら、ハマっちゃってよ」
女「……タカシは変人……そして変態……」
男「何でだよ。ガキの頃は誰でも押し入れの中好きだったろ?」
女「……私は嫌い……湿っぽいしカビ臭いし……」
男「そっか。こういうとこ落ち着くの俺だけなのかな?」
女「……知らない……タカシの思惑なんか……知りたくもない……」
男「ふーん……ちなみなら喜ぶと思ったんだけどなぁ」
女「……」スススッ
男「ん? なんか今、ちなみの気配が近づいたような」
女「……狭っ苦しいから……そう感じるだけ……」
男「……何ならもっと近くに来てもいいんだぜ? ちなみ」
女「……調子に乗るな……私は早く、ここから出たいの……」ピトッ
男「出てもいいぞ。別に引き留めたりはしないから」
女「……馬鹿」ギュッ
男「暗くてちなみがどんな顔してるか、よく見えん」
女「……見せて、たまるか……」
最終更新:2011年07月19日 01:33