389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/16(土) 13:46:48.45 ID:zkLBq0Xa0 [16/20]
タカシたちを追い掛け回して撮影した映像を、山田の家で見直すことになった。
山田の部屋に入るなり友ちゃんはベッドに腰掛けたんで、釣られるように山田も友ちゃんの隣に座ったんだ。
カメラに付いてるモニターって二人で並んで見るには小さすぎるんだよね。
だから当然山田と友ちゃんは密着することになるわけで。
それでも見づらいからって、友ちゃんは山田の膝の上に座るの。
もちろん膝の上に乗っかられなんてしたら山田も内心ドキドキでたまんないんだけど、これで見やすくなったみたいなので何も言わないことにして。
まぁ、密着できるし、心地良いんで役得かな、なんて思いながら友ちゃんの肩越しに映像を見続けてたんだ。
友ちゃんが途中ふと、「タカシたちったら、いつまでこんな関係なのかしら」なんて聞いたから、
山田は、「さあね。意外とあの二人もボクらが見てないときは同じようなことしてるかもよ?」って答えたのさ。
そしたら、友ちゃんの顔がみるみる赤くなっちゃってさ。どうやらやっとこの状況の重大さに気づいたみたいで。
当たり前だよね。男の膝の上に女の子が座ってるなんて、そんなの端から見たら恋人同士にしか見えないっての。
友ちゃんがそのことに気づいたことに気づいちゃった山田も、なにやら気恥ずかしくなってお互い会話が止まっちゃってさ。
気まずい雰囲気の中会話が無い状態でしばらくそのまんまだった。
でも山田もやっぱり男だったのか、友ちゃんに密着してたのでだんだん耐えられなくなっていたせいか、
ごめん、って言いながら突然友ちゃんの唇を強引に奪っちゃったの。もちろん、膝の上に座ってる友ちゃんの顔を後ろから覗き込むようにして。
そんでキスが終わった後、山田がまたごめん、って謝ったあと、もう我慢出来ない。友ちゃん、好きだ。って勢いに任せた告白をしたんだ。
友ちゃんはいきなりの出来事に頭が混乱してたんだけど、山田が告白してくれた事実を理解して、ほんとは飛び上がりたいくらい嬉しいのに、
「…ばか!キスの後に告白なんて順序が逆じゃない!!」って強がっちゃったんだ。
頬には嬉し涙が伝ってたんだけどね。
最終更新:2011年07月19日 01:44