151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/22(金) 19:47:54.61 ID:C5plTbDS0 [13/19]
お題
つ・自作の歌をツンデレが鼻歌で歌っていたら

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/22(金) 19:57:01.59 ID:+GMCKA0wO [4/10]
お題
  • うな重が食べたいツンデレ


216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:40:56.48 ID:2uv4GdGu0 [2/2]
151 自作の歌をツンデレが鼻歌で歌っていたら
152 うな重が食べたいツンデレ

「うな重が食べたい。至急用意しろ」
 隣の尊さんが突然押しかけてきて、理不尽な要求を突きつけてくる。
「あの、尊さん? 知ってました? 鰻の旬って、冬なんですよ。江戸時代は今より旬というのが重んじられてまして、夏の鰻っ
て全然売れなかったんですって。そんで、売れない鰻を売るためにできたのが、土用の丑の日なわけで」
「どうでもいい、貴様の給料日くらい把握している。日ごろ世話になっている隣人にうな重を振舞うくらい、なんでもないだろう」
「どうして給料日まで。まさか、俺の妻の座を狙って!?」
 べこんべこんに殴られたうえに、
「私の部屋まで届けるように。特上だ」
と言い渡されました。
 これ通報したら捕まえてもらえるんじゃね? と思いながらも110番ではなく、近所の鰻屋へ電話。
 未来の嫁を公僕の手に渡すわけにはいかん!(キリッ
 特上うな重2個を携え、隣室に突入。
 ぴんぽんを鳴らそうとしたら、中からなにか妙なる音色が聞こえる。あら、何かしらとドアに耳をつけてみれば。
「♪ うなっうな~ うなぎはおいっしい~ うなっうな~」
 テレビか何かだと願いたかったが、それは紛れも無くわが隣人の肉声だった。
「♪ うなっうな~ うな重 特上 肝吸い うなうな~
  (語り) 蒲焼もいいけど、俺、尊のタレに、どっぷりひたりたいな
 ♪ うなっうな~ タカシはドスケベ~」
 まさかの語り。いったいどうなってるんだ、この部屋は。
 しかしこのまま膠着状態を保っても仕方が無い。意を決してピンポンを押す。とたんに慌しい足音が。
 どうしよう、第一声が大事だ。なにはともあれ平常心で、いつもどおりのちょっと茶目っ気のある気のいい隣人キャラで。
「む、き、来たか。ちゃんと特上だろうな?」
「はい、特上うなっうな~ お待ちで――」
 間違えた。今は治療に専念している。うな重は2つとも食われた。おわり。
最終更新:2011年07月24日 23:10