410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/07/26(火) 21:50:08.03 ID:UvVNTTAoO [15/15]
  • 纏さんと何気ない一時

男「チィーッス」
女「おう、来たの暇人」
男「おう、来てやったぜ」
女「儂の呼び掛けに応じてすぐさま来るなぞ、暇人の鑑じゃな」
男「口悪ぃなぁ。嬉しいなら嬉しいって言えばいいのに」
女「呼んだ犬が来たところで、喜ぶような人間はおらぬわ」
男「俺は犬と同レベルかよ。まぁいいや、座らせてもらうぞ」
女「茶は自分で汲むのじゃぞ」
男「あいよ」コポポ…
女「……こうして見ると、主と儂は数年前からずっとこの調子じゃな」
男「ん。そうだな」
女「いつまで主と、こうして馬鹿をしていられるのかのぅ…」
男「何しんみりしてんだよ。んなもんずっとに決まってんだろ?」
女「阿呆。主とていずれは家庭を持つじゃろ? そうすれば、呼べば来るような今の関係は望めまい」
男「それもそうだな。じゃあ、いっそのこと俺と纏で家庭作っちまうか?」
女「なっ…!?」
男「俺らも来年から大学生だし、そう遠くない未来の話としてはアリじゃね?」
女「馬鹿たれ、何を言うか! どうせ主は志望校に落第して、浪人生活しとるわい!」
男「じゃあ今からそうならないように、頑張ろっかなーっと」
女「……そんなこと言うと、儂は期待してしまうぞ?」
男「おう、しろしろ。二人で後世まで伝わるような、幸せな家庭作ろうぜ」
女「ぬぅ……(なんじゃろう、この感覚。胸がきゅんとなりおる……)」
最終更新:2011年07月28日 22:31