27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/23(土) 19:20:19.34 ID:CUOJzQyg0 [1/2]
男「…あ、千円札が落ちている」
男「ううむ、拾うべきか、届けるべきか…ベタなパターンとは言え、実際自分の身に起こるとちょっと悩むなぁ…」

天使「バッカじゃないの?悩むことなんてないわよ、とっとと届けなさい」

男「そうだなぁ、拾っちゃ後味悪いしなぁ…」

悪魔「あれれ~?なーにいい子ぶってんのよ。拾って使っちゃえばいいじゃない」

男「…ううん、まぁ、誰も見てないしなぁ…」

天使「…ちょっとアンタ、こいつに余計な事言わないでくれない?」
悪魔「何言ってんだか…。今時そんなん流行んないわよ、時代遅れ」
天使「じだっ…ば、バカっ!時代がどうこうじゃなくて、私は常識の話を…!」
悪魔「あーあーこれだから堅苦しくてやだやだ。届けたところで手続きとか面倒くさいじゃない。
   ……まあ、使い道が思い浮かばないって言うなら、私が一緒に使ってやってもいいけどさ。映画とか」
天使「あっ、ズルい…じゃなくて!私は馬鹿でスケベでダメ人間なこいつをちゃんと導いてあげなきゃダメなの!…一生!
   人をダメにする事しか出来ないアンタなんかとっとと消えちゃえばいいのよっ!」
悪魔「なっ…あ、アンタねぇ…!私は変な所で真面目なこいつの人生を楽しくしてあげるためにいるんだからっ!…不本意だけど!
   アンタこそとっとと消えなさいよ!…こ、これからコイツと拾った千円使いに行ってあげなきゃダメなんだから!」
天使「…私だって…私だってコイツに警察署の位置とか手続きとか届ける勇気とか教えてあげなきゃいけないのっ!
   もー、早く消えろバカーーーーっ!」

 ヤイノヤイノ…

男「頭の中がグチャグチャしてきた…ええい、もう千円は見なかった事にするか」
最終更新:2011年04月24日 22:54