338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/03(水) 05:46:41.70 ID:FyQRYQPMO [1/15]
男「お、いい匂いだな」
女「あら、タカシ。ちょうど良いところに来ましたわね。お茶でもいかが?」
男「いただこうか」
女「タカシごときに紅茶の良し悪しが分かるとは思いませんけれど、飲んだら味の感想でも言ってみなさいな」
男「相変わらず口悪いねお前は(ズズッ)……ん?」
女「どうしましたの?」
男「なんかこれ、いつもリナが淹れる紅茶と味が違う」
女「あら、凡俗なタカシの舌でも分かりましたのね。今日はハチミツを一垂らし、お茶に入れてますのよ」
男「へー……あ、もしかして今日が八月三日だからハチミツってことか?」
女「そこまで気づくなんて……いつもの察しの悪いタカシはどこへ行きましたの?」
男「ひでぇ言い方だな……でも美味いよ、これ」
女「私が淹れたんですもの、不味いなどと言ったら張り倒しますわよ?」
男「しかし、八月三日だからハチミツの日って、リナも意外にだじゃれ好きというか、親父臭いとこあんのな」
女「洒落っ気があると言っていただけません? 親父臭いと言われては、私が品のない小市民のようですわ」
男「はいはい。で、おかわりとかある?」
女「もう飲み終わりましたの? もっと味わって飲めば良い物を」
男「美味いもんは早く口になくなっちまうもんだよ」
女「ハァ……これだから庶民は、優雅さの欠片もないんですから」カチャカチャ
男(とか言いつつ、おかわりの準備してくれんだよなぁこいつは)
女「何をニヤニヤしていますの。気持ち悪い」
男「いや、何でもねー」ニヤニヤ
最終更新:2011年08月06日 22:09