254 名前:1/2[] 投稿日:2011/08/13(土) 18:06:01.18 ID:VV+kZs5+0 [2/3]
『……人魚……ちなみんです……ビチビチ……ビチビチ……』
「いや。話題になってるのは人魚妹で、お前じゃないんだが」
『……お兄ちゃん……』
「お兄ちゃん言っても無理。ちなみとは血の繋がりも戸籍上の繋がりもねーしから」
『……言う事は……それだけか…… せっかく……私が……人魚のコスプレを……してる
というのに……』
「何つーか、その貝ブラが悲し過ぎるな。平面に必死にくっ付けてる姿が何とも痛々しい」
 ベシッ!!
「へぶうっ!!」
『……私の……おっぱいを……ディスる奴は……死ね……』
「おおおおお……尻尾でビンタって……今、どうやってやった……」
『フン……私に……不可能は……ない……』
「で? 人魚になって一体どうすんだ? コスしてそれで終わりか?」
『……ご冗談を……まずは……溺れてる……王子様を……助けないと……』
「王子様って、そんなもん現代日本のどこにいるんだよ?」
『無論……タカシに……代役として……やってもらう……』
「ろくな事にならないから、お断りさせて貰う」
『……やかましい。とっとと……風呂場に……来い……』
 グイッ!!
「グエッ!! 首ひっぱんな!! つかすげえ力だなおい!! どっからそんな力が出て
んだよ? それに下半身魚の着ぐるみなのに、えらい器用に歩くな、おい!!」
『……細かい事を……グダグダと……だからタカシは……みみっちい性格だというのに……』
「いや。細かくねーだろ? 素朴な疑問だよこれ」
『……いいから……とっとと……湯船に入れ……ていっ!!』
 ドボンッ!!
「ぶはっ!! 服着せたまま放り込む奴があるかアホッ!!」
『……今……助けるから……えいっ!!』
 バシャッ!!
「ぐえっ!! ダイブしてくんな!! こんな狭い湯船なのに」
『いちいちうるさい……助けてあげてるんだから……文句言うな……』

255 名前:2/2[] 投稿日:2011/08/13(土) 18:06:57.50 ID:VV+kZs5+0 [3/3]
「そもそも溺れてないし」
『だったら……溺れさせる……えいっ!!』
 シャアアアアア!!
「ぐぼっ!! ごほげほがほごほ!!」
 キュッ……
『……大丈夫? 生きてる……?』
「大丈夫もクソもあるか。いきなり人の顔を蛇口の前に持って来て大量の水掛けやがって。
本当に窒息死するトコだったぞ!!」
『……良かった。生きてる……私が助けた……ぶい……』
「ぶい、じゃねーよ。つか、どうすんだよ? 人魚姫は人間に姿見られちゃいけないんだ
ぞ? だから、助けたのは別の娘って事になってだな」
『……もろもろは……すっとばす。とりあえず……人間の足を得るために……声を失くす
……飲み薬を飲まないと……』
「いきなりそこかよ。で、魔女とか薬とかどうすんだよ?」
『……飲み薬は……ここ……』
 クニクニ
「ちょっ!? 待て待て待て!! やっぱりそのオチ?」
『……無論……既に……おっきくて……固いし……』
「そ、そりゃあその……ちなみんとはいえ、半裸の女の子と湯船で密着してたらだな。自
然とそうなっちまう訳で……」
『……ホントに……ドスケベなんだから……では……いただきます……』
 はむっ!!
「あっー!!」
最終更新:2011年08月19日 09:57