355 名前:ボクっ娘 短編[] 投稿日:2011/08/14(日) 01:36:24.53 ID:fRSpJTGd0 [6/9]
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~タカシ宅玄関前~
「どうしたの?こんな夜に、しかもパジャマで」
「今、家に誰もいなくて…。怖くて…。うっ……」
「それで一緒に寝たいと?」
「・・・。」
「まぁ、俺ん家も親両方出張だし、大丈夫だよ。」
「…ごめん。」
「謝るなんて珍しい事してないで、早く入りな。」
「うん。おじゃまします。」

~タカシ部屋~
「ベッドじゃ狭いから、布団持ってくる」
「…ベッドがいい」
「じゃあ俺が布団で寝るよ」

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/14(日) 01:44:05.54 ID:fRSpJTGd0 [7/9]
「一緒がいい。」
「…、寝れるのか?」
「余裕。」

「やっぱ狭いな」
「ごめん。ボクのワガママで…」
「俺を寝かすまで許さない」
「…何すればいいの?」
「もっとこっちに来てほしい」
「・・・。」モゾ…
「来た「隙アリっ」
「!! タ、タカシ…」
「一回こっちから抱きしめてみたかったんだ」
「…タカシ、あったかい」
「早紀奈もだよ。」
「ねぇ、タカシ。」
「何?」
「今、ボク幸せなんだと思う」

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/14(日) 01:53:27.62 ID:fRSpJTGd0 [8/9]
「どしたの、いきなり。」
「タカシは?」
「…早紀奈といる時はいつも幸せだけど?」
「・・・。」モゾ…
「え?なんで離れてくの?」

(せっかく勇気だして言ったのに…、いつもタカシはボクより凄い事平気で言うんだ…)
(もうタカシとは喋らない!)
「さ~きなっ。」
(うぁっ!)
「俺が寝るまで抱きしめさせて」
「きょ、今日だけだからね!」
「今度はキスとか?」
「今度はボクが抱きしめる番!」
「やっぱ今度あるんだ」
「うっ… ボクもう寝る!おやすみっ!」
「あぁ、おやすみ」
~完~
最終更新:2011年08月19日 10:02