280 名前:1/2[] 投稿日:2011/08/20(土) 19:54:59.00 ID:JBlzu3KZ0 [10/16]
『先輩って、土日とか何食べてるんですか?』
「何って、普通に飯だが? 何か特別な物食ってるわけじゃねーぞ」
『そんな事分かってます!! ご飯って言ってもいろいろあるじゃないですか。外食
とか自炊とか。そう言うのを聞いてるんです』
「うーん。土日はあんまり自炊はしないなあ。スーパーかコンビニの弁当が多いかな?」
『うわ。そういう食生活って、物凄く健康に悪そうですね。何か、五年後には太鼓腹
になってそう……』
「そんな嫌そうな目で見るなよ。つか、普段の方が自炊してるし。何ていうか、特に
土曜は休みだからあんまりそっちに体力使いたくないんだよ」
『そんな事言ってますけど、どうせ他にビールとか結構飲んでるんでしょ? 先輩
が健康に気を遣ってるとは思えませんし、食事とか間違った方向に行きそうですよね』
「悪かったな。で、そんな事聞いてどうする気だったの?」
『別に。どうもしませんけど』
「え?」
『単にちょっと聞いてみたかっただけです。興味本位って意外に他意はありません』
「何だ、そうなのか」
『うわっ!! もしかして、私がご飯作りに来てくれるとか、まさか期待してませんよね?』
「え? い、いやー。まさかそんな。そこまで都合のいい事思ってないよ」
『今、ちょっと躊躇いましたよね。ホントは少しくらい、そうだったらいいなとか思っ
たりしてません?』
「う、うーん。まあ、ちょっとくらいは…… 期待っつーか、妄想だよな」
『気持ちわるっ!! 私が何で別府先輩の為に晩御飯とか作ってあげなくちゃい
けないんですか。あり得ませんそんなの』
「分かってるって。ただ、男っつーのはそういうシチュに憧れるものなの。女の子
だって、好きな人の為にはご飯作ってあげたくなるだろ?」
『まあ、そういう気持ちはありますよね。ただ、別府先輩にってのは有り得ませんけど』
「分かったから、何度も繰り返さなくていいよ。無駄に傷を作るだけだから」
『じゃあ、言ってあげます。私が土曜日に先輩の家にご飯作りに行ってあげるな
んて有り得ませんから。絶対にそんな事しませんから。いいですか? 絶対にですよ?』
「ううう…… マジで痛いんだけど。椎水さんって、結構酷いよね」
281 返信:2/2[] 投稿日:2011/08/20(土) 19:55:38.47 ID:JBlzu3KZ0 [11/16]
『エヘヘー。こういう事言えるの、先輩だけですからね』
「可愛く言われても、嬉しくないなあ」
『(よしよし。先輩は土曜日は家にいると。それじゃあ、押し掛けても大丈夫よね。
メニューはやっぱり、お酒に合うもので、でもカロリーは低めに抑えてっと……
あー、考えてるだけでも楽しみだぁ……)』
最終更新:2011年08月26日 01:20