378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/21(日) 02:52:01.31 ID:w3qALljs0 [3/3]
  • かなみさんと荷物持ち
「さて、次はどこ行くんだ」
「次見る店も決めてあるから。さっさとついて来なさい」
「はいはい分かりましたよ.....おっ、あの店員さん可愛いなぁ」
「っ!...あっそ。ならあの店行ってきたら?あたしは1人で次の店行ってくるから」
「まてよかなみ。何怒ってんだ?」
「別に怒ってないわよ!あんたが可愛い女の子と一緒にいられるように気遣ってあげてんの!」
「なんだよそれ」
「あんたあの店員可愛いっていってたじゃない。あたしなんかより全然可愛いし、そりゃ目移りもするわよね」
「俺があの店員を褒めたから怒ってるのか?」
「別に怒ってないっていってるじゃない。そもそもあんたがどんな子が好みでもあたしには関係ないし」
「いや、別に好みって訳じゃ...」
「嘘よ。朝あたしには何も言わなかったのにあの店員には言ったじゃない!」
「いや、そのだな。朝から今まで何も言えなかったのはあまりにもかなみが可愛くて恥ずかしかったからで、店員に対してのは本当に好みとかって訳じゃないんだよ。」
「そ、そんな言い訳通じる訳ないじゃない…」
「いや、本当にそうなんだって。悪かったとも思ってるよ。折角のデートなのに素直に可愛いっていってやれなくて。」
「べ、別にデートなんかじゃないし!あんたはただの荷物持ちで」
「じゃあ他のやつを荷物持ちにして買い物に来たら、その時も新しく服かって、お洒落してきてるんだな?なんだ俺の思い違いかよ。ちっとは期待してたのにな」
「(このままじゃ取り返しがつかなくなっちゃう…)
ち、違うの。他の人になんてついて来てもらってないの。本当はちゃんとデートしようって誘えたらよかったんだけど、恥ずかしかったから…
ただ、やっぱり褒めてもらえなくてイライラしてて、なのにタカシが他の娘を褒めたから…」
「そっか。ならちゃんと言わなきゃな。
かなみ。その服似合ってるぞ。それと、その、凄く、可愛い」
「タカシ…うぅ」
「あ、あれ?何か不味いこといったか?」
「違うの…その、凄い嬉しくて。あ、あのね、タカシ。あたしがこんな風に誘うの…タカシだけだからね?」
「そっか。俺も荷物持ちするのはかなみだけだからな」
最終更新:2011年08月26日 01:22