574 名前:1/5[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 23:47:49.16 ID:adYsLlde0 [2/7]
キ『……私と契約して、魔法少女になって下しあ……』
な「は?」
キ『……ですから、私と契約して、魔法少女になりやがれ……』
な「いきなり何言ってんの?アンタ馬鹿ぁ!?・・・というか誰」
キ『……申し遅れました。私、キュゥノと申します。魔法少女勧誘員♀です……名前の由来は2大淫獣からとったそうです……』
な「淫獣って・・・それより、魔法少女になれってどういうこと?」
キ『……最近世間を騒がせている魔獣退治をしていただきたいのです……』
な「ええ!?なんでアタシが!?」
キ『……年齢的に9歳~14歳ぐらいが適合するのですが、その真ん中ぐらいのアナタがピッタリなのです……』
な「そんなのアタシ以外にもいっぱいいるじゃない!」
キ『……そうですが……そういえば、アナタのお名前はなんとおっしゃいますか?……』
な「"そういえば"って適当ね・・・"なのか"よ」
キ『……おぉ……歴史上の2大魔法少女を掛け合わせたかのような名前……やはりアナタこそが……』
な「そんな凄い名前なの?お父さんとお母さんに由来訊いた時は、結婚して7日目に生まれたからって言ってたけど」
キ『……"できちゃった婚"ですか……』
な「ううん、"授かった婚"だって言ってた」
キ『……ものは言いようですね……』
な「別にそんなことどうでもいいでしょ!・・・大体年と名前ぐらいじゃアタシが適格かどうかなんてわかんないじゃない」
キ『……いえ、今思いついてこのスカウターでアナタの魔力を測ってみたところ、100万パワーもあります……』
キ『……通常の人間の戦闘力は5ぐらいなのですが……』
575 名前:2/5[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 23:49:04.54 ID:adYsLlde0 [3/7]
な「"思いついて"ってやっぱ適当じゃない・・・ところで、戦闘力と魔力って同じなの?」
キ『……いいえ違います……』
キ『……全然、違います……』
な「なんで2回言うのよ!」
キ『……大事なことなので2回言いました……』
な「大事なことなら、全然違うものを比較しないでよ!」
キ『……細かいことを気にしたら負けだと思っています……』
な「はぁ・・・ところで、そのスカウターって漫画でよくあるみたいに、魔力が大き過ぎたら壊れるとかそういうことはないの?」
キ『……過大入力に対する保護回路ぐらいは入っているので大丈夫です……』
キ『……それでも保護回路の応答周波数を超える高周波の高エネルギーが入ってきた場合は、どうしようもありませんが……』
な「もっと○学生でもわかるように説明してくれない?」
キ『……日本人サイズならガバガバのつもりでいても、アメリカ人の大きさとピストン速度にはアヘアヘします……』
な「更にわかんない・・・」
キ『……わかったらちょっと引きます……それよりも、アナタは少しアッパー過ぎますね……』
キ『……通常、女の子が主人公のお話は、朗らかでちょっぴり天然な子が主人公と相場が決まっています……』
キ『……アナタのようなお転婆キャラは主人公の親友で、後半出番が無くなって影が薄くなるか、話を盛り上げるために死ぬかどちらかというのが定番です……』
キ『……』
キ『……ああ、なるほど……私が主人公というわけですね?わかります……』
な「全然わかんないわよ!・・・とにかく、それじゃあやっぱアタシは向いてないってこと?」
キ『……いえ、魔法少女としての素質自体はダイスケ的にもオールオッケーです……そのキャラも主人公でなくヒロインとしてなら無問題ですので……』
576 名前:3/5[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 23:50:12.78 ID:adYsLlde0 [4/7]
な「なんとなく納得し難いんだけど・・・」
キ『……とりあえずものは試しです……この魔法の杖を使って、変身してみて下さい……』
な「え!?こんなのでできるの!?」
キ『……大丈夫です。アナタならできます……だからやってみましょう……さぁ……』
な「そ、そうかな。てへへ(///)・・・で、呪文とかあるの?」
キ『……あります……"我は求め訴えたり。テクマク・ラミパス・ランラン・ルー"……です……』
な「なんか長いなぁ・・・あ、それともう一つ訊きたいんだけど」
キ『……(チッ)……はい、なんでしょう……なんでも訊いて下さい……』
な「今舌打ちしなかった!?・・・それより、変身する時って・・・やっぱりその・・・裸になったりするの?(///)』
キ「……なりますが何か?……」
な『そ、それは恥ずかしいな・・・(///)』
キ『……大丈夫、私も女です……恥ずかしがることはありません……』
な「そうかもしれないけど・・・ア、アタシ最近生えてきたところで・・・見られるのやっぱ恥ずかしい(///)」
キ『……何が生えてきたのですか?永久歯ですか?……』
な「そ、それはもっと前から生えてきてるわよ!」
キ『……では何が生えてきているのです?……』
な「い、言わせないでよ・・・(///)」
キ『……それにしても、ご愁傷様です……』
な「何が?」
キ『……生えていない方が需要があるのに……』
577 名前:4/5[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 23:51:19.22 ID:adYsLlde0 [5/7]
な「なんの需要よ!(///)・・・まあいいわ。それじゃ変身するわよー!」
な「我は(中略)ルー!」
ボンッ
な「あ、変身した。こんな一瞬なんだ」
キ『……文章ではサービスシーンになりようもないので、ギャバンの蒸着なみのスピードに設定しておきました……』
な「ギャバンって何?・・・若さって何?・・・それにしても、結構素敵じゃない。これ」
キ『……お気に入りいただけましたか……では、ご契約いただけますか?……』
な「う~ん、でももうちょっと詳しい説明が欲しいなぁ」
キ『……合点……契約内容ですが、契約期間は3ヶ月、週に1回30分働いていただきます……これを1クールとし、クールの終わりに契約更改するかどうかの話し合いが持たれます……』
な「なんかTV番組みたいね・・・週に1回30分なんかで大丈夫なの?」
キ『……大丈夫です……作業内容はシュウマイにグリーンピース乗せるだけですから……』
な「魔獣退治は!?」
キ『……最後にそのシュウマイを魔獣に投げつければ勝てます……』
な「そ、そんなもんなの?・・・なんか気が進まないなぁ。やっぱりやめとく」
キ『……え?それは困ります……ここで断られると話が続きません……』
な「そんなの知らないもん。じゃあね」
キ『……ちょ、ちょっと待って下さい……野球のチケットもつけますから……』
な「新聞じゃないんだから・・・それに、阪神が首位争いしてない野球なんか興味無いし」
キ『……お願いです……アナタでなければ困るんです……』
な「なんでアタシなのよ。そんな内容なら誰でもできるじゃない」
578 名前:5/5[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 23:52:30.04 ID:adYsLlde0 [6/7]
キ『……それは……その……アナタが……気に入ったからです(///)……』
な「気に入ったって・・・そんなに魔法少女として素質があるの?アタシ・・・」
キ『……いえ……淫獣的な意味で(///)……』
な「何よそれ!やっぱやだぁ!!」
キ『……そうおっしゃらずに……よいではないかよいではないか……』
な「あーれー!」
なのか達の戦いはまだ始まったばかりだ!・・・完
最終更新:2011年08月26日 01:25