798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/22(月) 21:05:17.95 ID:XP6M8j9WO [10/13]
女「……」パラ
男「お、勝美が本なんか読んどる。めっずらしー」
女「んだよ、タカシかよ。茶化しに来たならどっか行けよ」
男「ご大層にブックカバーまで着けて、何読んでんだ?」
女「お前にゃ教えてやんねー」ベー
男「隠さなくてもいいだろ。見せてみろよ、ほら」ヒョイッ
女「あっ、返せ馬鹿……!」
男「どれどれ……」パラ
女「返せっ……返せったら!」
男「なん、だと……男勝りな勝美が氷室冴子の代表的少女小説『なんて素敵にジャパネスク』を読んでるだと……!?」
女「なんだよその説明くせぇ台詞はよ!!」
男「いや、なんとなく」
女「つーか、お前こそなんで少女小説なんか知ってるんだよ?」
男「俺のお袋が好きだったのさ。面白いよなそれ」
女「う……俺だって、姉貴がファンだから好奇心で読んでみただけだからな!」
男「にしたって、学校の休み時間にまで読まんでも」
女「うっせーなー! 続きが気になって我慢出来なかったんだよ!」
男「お前は薄幸の文学少女か何かか? イメージかけ離れてるぞ」
女「ふんっ。好きな場所で好きな本読んで、何が悪いんだよ」
男「そんなに好きなら、今度お袋から別の小説借りてきて貸してやってもいいぞ」
女「マジか!? それならなるべく古いのがいいな。あ、BL小説とかはキモいから止めろよ? 後は……」
男「……」
女「……ハッ!?」
男「……本当に根っからの文学少女だな、お前」
女「ち、違う!! 笑うなチクショウ!!」
最終更新:2011年08月26日 01:38