14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/03(土) 20:51:06.38 ID:UC3a6AQc0 [4/11]
「ボクっ娘のほっぺふにふに」
『ちょっと、止めてよ。何、人のほっぺ触ろうとしてんの? この変態』
「変態とは失礼な。別におっぱいやお尻やそのもうちょっと下の大切な場所をふにふに
しようとしたんならともかく」
『そんなトコ触ろうとしたら、それは犯罪者だよ。警察にお願いして、一生ボクにつき
まとう事が出来ないようにしてあげるから』
「そんな事言っても、いずれは美衣も、もっと弄ってとかおねだりするようになるんだろ?」
『君、エッチな本とかゲームとかDVDとか見すぎ。もう少しちゃんと、現実の女の子
を見た方がいいよ』
「そんな風に冷静に指摘されると、何かこう、罵られるよりもダメージがでかいんですが……」
『自分のバカさ加減にやっと気付いた? 分かったら少しは反省しなよね』
「ああ。分かった。じゃあ、現実の女の子と触れ合うという事で、美衣のほっぺふにふ
にさせてくれ」
『懲りないね、君も。何でそんなにボクのほっぺをふにふにしたいのさ』
「そりゃ、ぷくっとしていて滑らかで柔らかそうだからさ。ふにふにしたらさぞかし気
持ちいいだろうなと」
『ボクは君の手でほっぺを蹂躙されるなんて、不快極まりない体験なんだけどね』
「まだやった事ないのに何で分かるんだよ? もしかしたらクセになるかもしれないだろ?」
『やってみなくたって分かるの。大体、君だってボクのほっぺをふにふにしたら気持ち
いいって何で分かるんだよ? 一度もそんな事させてないのに』
「いや。多分そうだろうなって。だから一度やってみたいんだよ。お互い、初体験とい
うことで一度だけどうだ? もし不快だったら二度とやらない」
『むー…… そこまでして頼み込むほどなの? たかがボクのほっぺふにふにするだけ
で? 素直に諦めればいいのに』
「いやいや。諦めきれないからこうして頼み込んでるんじゃん。じゃあさ。こうしよう。
ほっぺふにふにさせてくれたら、お礼にアイス奢るよ。そうすれば、仮に不快だったと
しても、やられ損じゃあないだろ?」
15 名前:2/4[] 投稿日:2011/09/03(土) 20:51:34.82 ID:UC3a6AQc0 [5/11]
『うーん…… 分かった。そこまで言うなら、ほっぺた触らせてあげてもいいけど。ま
あ、ちょっと我慢すればいいだけの話だし』
「やたっ!! じゃあさっそく」
ベチッ!!
「いてっ!! 何すんだよ」
『早すぎ。当然、アイスをご馳走した後でしょ? でないと君は簡単に約束を反故にす
る奴だからね』
「そんな事ないってば。俺ほど律儀な男はこの世にはいないぜ」
『ゴキブリの間違いじゃないの? むしろ、ゴキブリの方が律儀に罠に引っ掛ってくれ
るから、君より性質いいよ。きっと』
「ホント、お前って人の心を抉るような事言うよな。俺は慣れてるけど、もしお前を好
きだって男子に同じような事言ったら、ショック死するぞ」
『安心して。こういう事言うのは君だけだから。光栄でしょ?』
「うわ。そんな男心をくすぐるような笑顔で言われてるのに、超嬉しくない」
『全く、失礼だよね。君は。まあいいや。とにかく、アイスが先。ほっぺは食べ終わっ
てから。分かった?』
「分かったよ。で、何がいい? どうせコンビニの100円アイスじゃ満足しないんだろ?
ハーゲンダッツか?」
『じゃあ、ディッパーダンのショコラブラウニーマウンテンで』
「何その高そうなアイス? つか、どこで売ってんのそれ?」
『ちょっと待って。今、携帯で見せるから。えっと……はい、これお店の情報』
「とおっ!? バスで行かなきゃダメじゃん。わざわざ金掛けて行くのかよ」
『君の本気が見たくなってね。これだけの手間隙とお金を使ってなお、ボクのほっぺを
ふにふにしたいのかって』
「分かったよ。こうなったら意地だ。やってやらあ。美衣の分のバス代もしっかり持ってやるよ」
『そこまでは期待してなかったんだけど、出してくれるというなら遠慮なく甘えようかな』
「よし。じゃあ行くぞ。ちくしょうめ」
16 名前:3/4[] 投稿日:2011/09/03(土) 20:51:57.33 ID:UC3a6AQc0 [6/11]
『美味しかった。前に友子が美味しいからって薦めてくれて、一度は行きたかったんだ
よね。これで満足した』
「ああ、そっか。良かったな。俺はあの甘ったるそうなメニューだけでお腹いっぱいに
なっちまったけどよ。で、お礼は?」
『……まさか、こんな人通りの多いところでやるつもり?』
「どうせ知り合いなんていないんだから、カップルに見られても問題ないだろ? どっ
か適当にベンチでも見つけてさ」
『……問題ないこともないけど、あんまり引っ張っても仕方ないしね。じゃあ、あそこ
の隅のベンチにしようか』
「お前って、そういうのよく目ざとく見つけるよな。もしかして、人目に付かない場所
とか好き?」
『それは否定しないけど、でも君に言われるとバカにされてるみたいで何かイヤだね』
「別にそんなつもりないけどな。まあ、とにかく行こうぜ」
『…………分かったよ』
「よし。それじゃあ、触ってもいいな?」
『……どうぞ。君は、約束は果たした訳だから』
「それじゃあ、遠慮なく」
フニフニ
『……どう? 触り心地は』
「予想通り柔らかい……それにスベスベしてるし……もっと、触ってもいいかな?」
『……好きにすれば。バス代も出して貰ったし、飽きるまでいいよ』
「やたっ。それじゃあお言葉に甘えて」
フニフニフニフニフニフニフニ
『(……何か、変な気分になるな。これ……)』
17 名前:4/4[] 投稿日:2011/09/03(土) 20:52:39.14 ID:UC3a6AQc0 [7/11]
「で、美衣はどうだった?」
『……何が?』
「いや。俺にほっぺ触られて。思ったよりイヤじゃなかったとかさ」
『……思ったとおり。いや、それよりもっと……気持ち、悪かったかな?』
「うう……やっぱりか。気になって仕方ないから聞いたけど、予想通りとはいえ、ダメー
ジあるぜ」
『でも、ご馳走して貰ったアイス分までは、不快じゃなかったかな?』
「え?」
『まあ、ほっぺは減らないしね。だから、もしまた、ボクのほっぺをふにふにしたくなっ
たら、遠慮なく言っていいよ。無論、今日のアイス分くらいの報酬は頂くけどね。でな
いと、やってられないし』
「今日のアイス分くらいか……バイトしてない俺には厳しいな」
『別にボクはどうでもいいんだから。後は君の頑張り次第だね。まあ、したくないって
言うなら、それはそれで構わないし』
「分かったよ。こうなったら、月に一回は必ず美衣のほっぺふにふに出来るよう、頑張っ
てみせるからな」
『はいはい。全く呆れるよ。君にはね』
『(……まさか、気持ち良くてクセになりそうだなんて……言えないしね。それに、こう
してれば君とデートも出来るし……全く、役得の限りだよ……)』
終わり
最終更新:2011年09月08日 16:16