230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 18:48:00.04 ID:WmkavzLd0 [2/7]
ツンデレと冒険
タカシ【男】剣士Lv1
コナツ【女】魔法使いLv1
【冒険の酒場】
タ「…昼間から飲むビールが旨いっ!」ゴクゴクゴク
コ「駄目人間ですねぇ…」コクコクコク
タ「仕事は無いがビールは旨い…、おねいさーんビール追加で」
コ「私はワインを下さい」
ウ「はーい!ちょっと待って下さいねー!」
コ「……まぁ、そんなに楽観的な状況でも無いんですがね?」
タ「うぐっ……」
コ「タカさん、私たちの所持金覚えてます?」
タ「……思い出したくない、現実の話をするな」
コ「ぎりぎりのギリまで切り詰めて、一日いくら掛かるでしょーか?」
タ「……おぉ、コナツ、ヤキトリが旨いぞっ!
コ「ご ま か さ な い で く だ さ いっ!」バンッ
コ「此処のマスターの好意で宿代は二人合わせて格安3エンっ!それでも一日の食費が5エン×2最低掛かるんですよっ!」バンバン
コ「しめて計13エンっ!私たちの所持金合わせて50エン弱ですから、4日持たないんですよっ!」ムキー!
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 18:49:35.16 ID:WmkavzLd0 [3/7]
タ「……働きたくないなぁ」グテー
コ「ハァハァ…………。ですねぇ…」グテー
タ「パーティー組んだのが七日前……、ずっと酒浸りだからなぁ…」
コ「ずーっと、おんなじ席でグダグダしてますよねぇ…」アハハ…
タ「……よし」
コ「なんですか…?」
タ「明日から頑張ろう」
コ「言うと思いました……」
コ、タ「「ハハハハハッ」」
ウ「じゃっっなーーーーーいっ!!」ゲシッ!ペチンッ!
タ「ぐふぉっっ!」ゴロゴロゴロ…ドンッ!
コ「お、おねいさん…いきなり何するんですか」イタタ
ウ「あんた達がずーーーーっと同じ話ばっかりやってるからよっ!」フンスッ
ウ「さっさとはたらきなさいよっ!このゴク潰し冒険者っ!」ビシィ!
コ「は、はいぃぃ…」ガタガタ
ウ「分かったらっ!さっさとマスターの所に行って仕事貰ってきなさいっ!」
コ「わ、わかりましたっ!」
コ「ほ、ほらタカさん起きて、寝てないでマスターの所へ行きますよっ!」ユッサユッサ
タ「……もっと早く起こしてくれよ…ちょっと違う世界が見えたぞ…」グッタリ
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 18:51:08.31 ID:WmkavzLd0 [4/7]
タ「マスター、人事は考えろよ?」
コ「危うく、うちのチームのリーダー死にかけたんですけど」
マ「ハハハ、最高のウエイトレスだろ?」ニヤリ
コ、タ「「(うぜぇ……)」」
マ「なんならパーティーに加えるか?」
タ「マスター、冗談は良い、仕事をよこせ」
コ「出来れば、楽してたんまり儲けれる類の奴をお願いします」ペコリ
タ「そんなものは無い、もっと仕事は大変な物だ」キリッ
コ、タ「「イラッ☆」」
マ「ほ、ほら、これなんかどうだ?」
【隣の町への配達任務】
- 此処から一日の場所にある隣町へ手紙と荷物を届けるお仕事です
- 成功報酬…2000エン+2日分の携帯食料
マ「ドヤァ」
コ「なんだ、結構楽そうな任務……」
タ「……マスター、まさかとは思うが一日の距離にある町って…」
マ「海へ続く道にそって歩いて1日の距離にある(トナリマチ)だな」
タ「盗賊のアジト近くじゃねぇかちくしょうっ!」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 18:52:44.57 ID:WmkavzLd0 [5/7]
コ「何でも盗賊に襲われる確立が10割を越すとか越さないとか…」
タ「おい、計算おかしいぞコナツ」
コ「なんでも、二度襲撃を受ける可能性があるとか…」
タ「うわぁ……」ゲッソリ
マ「それを考慮してのこの報酬だな、普通はこんなに出ん」
タ「……ちょっとコナツこっち」チョイチョイ
コ「なんですかタカさん」コソコソ
タ「止めよう、酒飲んでよう」コソコソ
コ「私だってそうしたいですよっ!でも多分他の仕事は私たちの手に負えませんよ?」コソコソ
タ「え~……」コソコソ
?「それに受けないと蹴り出されるだけだしね、私に」ゴキッ
コ「ちょっとタカさん声が…oh…」
ウ「受ける?それとも死ぬ?」ニコッ
こ、タ「「受けます、おねーさん」」
マ「いや、俺に言えよ」
タ「さっさしろよ、使えねぇマスターだな」
コ「早くしてください、日が暮れてしまいます」
マ「……はい」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 18:55:36.60 ID:WmkavzLd0 [6/7]
【コナツの部屋の前】
タ「じゃ、それぞれの部屋に戻って店の前に10分後に」
コ「はい、タカさん。遅れちゃ駄目ですよ?」
タ「おう、コナツもなー」テクテク
コ「はい」パタン
コ「……ふぅ、一応着替えますか」ヌギヌギ
コ「……冒険も嫌ですけど……私のいつまでたっても大きくならないこのむn」
タ「あ、言い忘れた、コナツーお前は身軽にs」ガチャ
コ「あ……」
【普通】
扉を閉める→鍵をかける→乙女の安全
【先ほど】
扉を閉める→乙女のピンチ
タ「落ち着け、落ち着けコナツ」
タ「事故だ、不幸な事故」
タ「そして部屋には鍵が掛かってなかった」
タ「つまり鍵をかけ忘れたコナツがわるゴフゥッ!」
コ「ノックをしないタカさんが悪いに決まってますーーーっ!///(リンゴ投擲)」スパコーンッ!
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 18:57:15.79 ID:WmkavzLd0 [7/7]
~30分後~
タ「さぁ、いざ冒険の旅へっ!」
コ「そんなに元気良くやられても…」ツーン
タ「反省はしてない」
コ「し て く だ さ い っ!割と全力でっ!」ムッキー!!
タ「年頃の娘にあるまじき質素なパンツだった」キリッ
コ「にゃあぁぁぁぁぁっ!///」バッチーン!
タ「ナイスビンタッ!」
コ「もうっ!いったいなんなんですかっ!乙女の部屋を覗いておいてっ!そのふてぶてしい態度はっ!」ムキー!!
タ「フフフ、昔ちょっとな」フッ
コ「ちっっとも!かっこよくありませんっ!」ムキー!!
タ「あー、はいはい、さぁ行くぞー」ダッシュ
コ「まだ終わってませんよっ!ちょっと!聞いてますかタカさんっ!」タッタッタ
ツンデレ冒険1-1(終)
最終更新:2011年09月19日 14:45