237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 19:09:59.03 ID:GrunwLRjO [4/4]
お題
- 友ちゃんがタカシを好きになったら
- ツンデレが山田を好きになった
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 19:35:26.43 ID:0okKfjXwO [16/33]
237
登校中
友「ターカシっ」ダキ
夕「うわっ」
夕「…って友ちゃんか」
友「なーんか薄い反応だなー。もっとこう…ないの?」
夕「ないよ」
纏「」ワナワナ
夕「お、纏ちゃん。おはよー」
友「おはよー!」
纏「…おはようなのじゃ」
夕「なんかぎこちないな…どうかしたか?」
纏「何でもないのじゃ!じゃあの!」タッタッ
夕「どうしたんだろあいつ」
友「いいじゃん別に!私たちはゆっくり行きましょ」
夕「とりあえず離れろよ…」
友「やーだよっ」
友(ふふん…これで私が一歩前進だよ纏ちゃん)
纏(そんな…友ちゃんがタカシとなんぞ……)グス
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 19:36:14.05 ID:0okKfjXwO [17/33]
237
学校
纏「――というわけなのじゃ山田」
山「そうなんだ」
山「纏ちゃんがタカシのこと好きだって俺と友ちゃんにいってたのに…酷いな」
纏「ああ…儂はどうすればよいのじゃ……」グス
山「落ち着いて纏ちゃん」
山「もしかしたら友ちゃんも何か考えがあってのことかもしれないし、今はただ信じていよう」
纏「お主は優しいのじゃな…」
山「いやいや、タカシほどじゃないよ」
纏「山田よ、儂はお主のことが――」
纏(ハッ!儂は今何と言おうとしたのじゃ?)
纏(タカシのことが好きなはずなのに…この気持ちはなんなのじゃ…)
山「纏ちゃん?」
纏「な、何でもないのじゃ!今のは忘れてくれ!」
山「分かったよ」クス
山(もうすぐで纏ちゃんも落ちるな…友ちゃんもよくやってくれて助かったよ)ニヤリ
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 20:56:52.60 ID:0okKfjXwO [20/33]
242続き
夕「最近纏ちゃんと山田の仲良いね」
友「なーに?妬いてるのー?」
夕「いやそんなんじゃないけど…」
夕「なんか避けられてるような気がして」
夕「また4人で遊びたいなーって思ってさ」
友「そうなんだー」
纏「最近ますますタカシと友ちゃんの仲が良くなってきたの…」
山「そうだね…寂しい?」
纏「ああ、それに、どこか避けられてるような気もする」
纏「タカシと付き合いたいというのもあるが、せめてまた4人で遊びたいのじゃ…」
山「そう」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 20:57:13.40 ID:0okKfjXwO [21/33]
友「調子はどう?」
山「友ちゃんのおかげで上々だよ」
山「そっちは?」
友「こっちもいい感じだよ」
山「これからはどうする?」
友「お互いもっとベタベタしてるところをお互いに見せつけるってのはどう?」
山「それはいいね!」
友「でしょ?」
山「それじゃあまた明日。しくじらないようにね」
友「うん、そっちもね」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 20:57:47.41 ID:0okKfjXwO [22/33]
夕友「」イチャイチャ
纏山「」ベタベタ
夕「…………」
纏「…………」
――――
纏「なあ、山田よ」
山「なに?」
纏「お主は優しい。その優しさは儂の身に染みる」
纏「じゃがの、なぜかその優しさに裏があるように思えるのじゃ」
纏「違うならかまわないのじゃが、ハッキリさせたくての」
纏「本当のところはどうなのじゃ?」
山「…………」
纏「山田?」
山「…心外だな」
纏「え?」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 20:58:50.88 ID:0okKfjXwO [23/33]
山「僕はただ纏ちゃんの恋を成就させてあげたいだけだよ」
山「もっといえば、友ちゃんに裏切られて落ち込んだ纏ちゃんの元気を取り戻したいだけなんだ」
山「それなのに纏ちゃんは…」
纏「す、すまん山田!」
纏「主はこれほどまでに儂のことを考えてくれるというのに、儂は…」
纏「儂のことを嫌いにならないでくれ、山田…主までいなくなったら……」グス
山「分かってくれたならいいよ」ナデ…
纏「山田よ、お主は本当に優しいのじゃな…」
山(危なかった…なんとかごまかせたようだね。それに纏ちゃんの好感度も上げられたようだし、結果オーライだね)
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 20:59:22.52 ID:0okKfjXwO [24/33]
山「調子はどう?」
友「こっちは上々だよ。最近はタカシとの距離も近づいたし、これはもうすぐで落ちるよ!」
友「そっちはどうなの?」
山「ちょっと危なかったかな。纏ちゃんに感づかれたし」
友「え、ちょっと大丈夫なの?」
山「うん、何とかごまかせたよ。しかもそれを利用して纏ちゃんの好感度を上げたから、こっちももうすぐかもね」
友「そっかあ、安心したよー」
山「それで、これからだけどさ」
友「うん」
山「そろそろ終わらせない?」
友「そうだね。何かいい案あるの?」
山「友ちゃんとタカシが付き合ってさ」
山「それで友ちゃんとタカシがイチャイチャしてるところを偶然を装って纏ちゃんに見せつけるんだよ」
友「おー」
山「それで深く落ち込んだ纏ちゃんに僕が優しく接するんだよ」
友「なるほど!それで2人とも幸せになれるわけだね」
纏「そんな…」モノカゲカラジー
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 21:00:11.05 ID:0okKfjXwO [25/33]
纏「タカシ!」
夕「纏ちゃん…久し振りだね…」
纏「ああ、そうじゃな…」
纏「って、違うのじゃ!大変なんじゃタカシ」
纏「――というわけなのじゃ!」
夕「…それ、本当か?」
纏「」ビクッ
纏「…信じられないかもしれんが、本当なのじゃ」
纏「儂を信じてくれぬじゃろうか…?」
夕「……うん、信じるよ」
纏「本当か!?」
夕「うん…でもびっくりしたな。俺、纏ちゃんから避けられてると思ってたから」
纏「そんな…」
纏「儂が主を避けるわけないじゃろう!」
纏「儂も主に避けられたと思って本当に苦しかったのじゃ…本当に……」
夕「纏ちゃん…」
夕「纏ちゃんってそんなに俺のことを好きでいてくれたんだね」
纏「な…!た、たわけ!儂が主のことを好きになるなど…」
纏(いや、だめじゃ。今ここで伝えねばならん)
纏(そうでないとまた酷いことになるやもしれぬ…)
纏「タカシよ、しっかり聞いてくれ」
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/14(水) 21:01:09.71 ID:0okKfjXwO [26/33]
纏「儂は主のことがずっと好きじゃった」
纏「それは今も…そしてこれからもずっと、ずっと好きじゃ」
纏「もしもよければ、儂と付き合ってはくれぬか?」
夕「纏ちゃん…」
夕「ありがとう」
夕「…………」
夕「俺も」
夕「俺も好きだよ。纏ちゃん」
纏「タカシ…!」
夕「うん、ごめんね、俺のせいでこんなにも辛い想いをさせてしまって…」ギュ
纏「ううん、いいのじゃ。主が儂のことを好きでいてくれるのなら、他は何でもいいのじゃ…!」ポロポロ
纏「うわあぁぁぁん!」ギュゥゥゥ
夕「本当、ごめんね」ナデナデ
友「」
山「」
おしまい
最終更新:2011年09月19日 14:49