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量産型の憂鬱 6 - (2008/07/06 (日) 19:12:32) の最新版との変更点

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<p>続き物です。<a href="http://www7.atwiki.jp/vocaloidss/tag/koni">一覧</a></p> <p>ブログから転載</p> <p> </p> <p>博士:「や、お帰り。どうだった?」<br /><br /> 研究室に帰ると、博士が紙に落書きをしていた。かわいらしい女の子と、男の子の絵だ。<br /> メイコ:「博士…キモチワルイ…」<br /><br /> 博士:「ち;ちがうよ!これは趣味で描いてるんじゃないの!<br /> 次に作るボーカロイドのイメージを考えてるの!!」<br /><br /> メイコ:「ふーん…」<br /> 博士:「本当だってば!!」<br /><br /> ミク:「博士、ミクもマスターが欲しい!」<br /> 博士:「んん?どうした突然。」<br /><br /> 僕もミクと同感だった。<br /><br /> カイト:「ボーカロイドとユーザーって、結びつきがとても強いんですね。」<br /><br /> 博士:「ん?ああ。家族同然に扱ってる所が多いって聴くな。一人っ子の遊び相手に、とか<br /> 音楽が趣味の独居老人の話相手に、とか言って買う人もあるらしいし。」<br /><br /> メイコ:「ロボットがそこまでの扱いを受けてるとは思わなかったわ。」<br /><br /> 博士:「確かに、他の家事補助ロボットや何かに比べると扱いが違うかもな。<br /> 歌うロボットだってのも関係あるのかも。」<br /> ミク:「どう言うことー?」<br /><br /> 博士:「『魂のこもった歌声』とか言う常套句からも分かるように、<br /> 歌ってのは人にしか出来ないって思ってるんだよ、人間は。<br /> 何故なら、それまで人間以外が歌ってるのなんか聴いたこと無いからな。<br /> で、そこに人間みたいに歌うロボットが出てくる。<br /> そうすると、これはロボットではなく人間だ、って頭のどっかで思っちゃうんじゃないかな?」<br /><br /> メイコ:「それで、無意識のうちに人間のような扱いをしてしまうと?」<br /><br /> 博士:「何の根拠も無い予想だけどね。」<br /><br /> ミク:「ミク達は人間じゃないのにねー。」<br /><br /> 博士:「まあでも最近の技術の発達で、人とロボットとの境目なんて実際微妙だと思うけどね。<br /> 特に君達は天才の俺が作ったから、身も心もほぼ人間だし~。」<br /><br /> ミク:「そー言うこと自分で言うの良くない、ってこの前お姉ちゃんが言ってたよー。」<br /> 博士:「良いんだよー。真の天才にはそれが許されているのです♪」<br /> ミク:「そっかー♪」<br /> メイコ:「ミク、離れなさい。バカが移るわよ。」<br /><br /> カイト:「あのっ…、<br /> どうして人間は、自分とそっくりなものを作るんですか?」<br /><br /> 博士:「難しいとこ突いてくるな(笑)<br /> …うーん、開発する理由は、個人的には面白いからだな。<br /> 人間にそっくりな物を作る為には、人間を良く知る必要がある。<br /> で、一生懸命人間と言う物を解明して行くんだけど、<br /> そこで知識欲が満たされる快感が生まれるわけだ。」<br /><br /> メイコ:「じゃあ開発するだけでも良いんじゃない?わざわざそれを量産したり、<br /> 買ってきて一緒に暮らす理由が分からないわ。」<br /> 博士:「うーーーーん…、それはきっと…」<br /> メイコ:「きっと?」<br /><br /> 博士:「寂しいからかもしれないね。」<br /><br /> メイコ:「寒っ…」<br /> カイト:「え?大丈夫?マフラー貸そっか?」<br /> 博士:「…」<br /> ミク:「どうしたの博士?泣いてるの?」</p> <p> </p> <p>-------------------------------------------------------</p> <p> </p> <p>(マスター視点)<br /><br /> あの日のカイトの行動を、全て報告せよ。と言う指令が来た。<br /> 博士:「原因究明に必要なんだ。早めに宜しくね。」<br /> だ、そうな。<br /><br /> マスター:「よし、こんなもんかな。」<br /><br /> 生徒1:「先生、もう質問終わりー?」<br /> マスター:「うん。カイトと離れてる時のことが分かって助かったよ。<br /> ご協力ありがとね。」<br /><br /> 生徒2:「ねーカイトいつ帰って来るのー?」<br /> マスター:「もう少ししたら帰ってくるよ」<br /> 生徒1:「はやく帰ってこないかなぁ~」<br /><br /> マスター:「・・・・」<br /><br /> 帰って来ない方が良いのかもしれない、なんて考えてる。</p> <p> </p> <p>-------------------------------------------------------</p> <p> </p> <p>昨日、街の電気屋に行った。家のプリンターのインクが切れたからだ。<br /> ペーパーレス社会だか何だか言うののせいで、今やプリンターのインクは貴重品。<br /> かなり大きな電気屋に行かないと売ってない。<br /><br /><br /> 店員:「お客様、ボーカロイドをお求めですか?」<br /> マスター:「へ?」<br /><br /> 気がつくとボーカロイドの売り場に来ていた。<br /> カイトそっくりのロボットが(いや、これもカイトなんだけども)展示されている。<br /><br /> 店員:「こちら、只今大変お安くなってますよー。」<br /> 値札を見て吹いた。<br /><br /> 高っ!!<br /> なんじゃこりゃ!桁間違ってるんじゃ…<br /><br /> 「あ、カイトだ!パパ、これ買ってー」<br /> 背後から子供の声が聞こえた。<br /> オイオイ、ガキがねだるような値段じゃないだろこれは。<br /><br /> 「えーしょうがないなぁ」<br /> ちょっ!パパ無理すんなって!;<br /><br /> 「でもこの前買ってやったじゃないか。」<br /> 「この前買ったのはメイコでしょ?男の声も欲しいの!」<br /> 「わかったわかった」<br /><br /> え?既に持ってるの?そんでまた買い足すの?;<br /><br /> 一体どんな親子なのかと振り返ってみた。<br /> マスター:「!?」<br /><br /> このパパ、新聞で見たことあるぞ?…たしか大手食品会社の社長か何かだ。<br /> しかも子供は、私立の名門お嬢様学校の制服を着ている。<br /><br /> …どうみてもセレブです。本当に(ry<br /><br /> 展示されてるカイトを見た。何やら後光が指して見える。<br /> うう…非常勤の貧乏教師には耐えられない輝きだ…。<br /> 慌ててその場を立ち去った。</p> <p> </p> <p> </p> <p><a href="http://www7.atwiki.jp/vocaloidss/pages/104.html">次</a></p> <p> </p>
<p>削除しました。すみません。</p>

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