Sky of Beginning


それは それは 何処かへと飛び去って行く 緑色に瞬いて
いつか いつか 僕らでも届くのかなって 手を伸ばしてた

かき集めた思い出全部 忘れていた好奇心で 一つ一つ選び取ってさ
それをなんとかくっつけあって 形どった赤い飛行機 でも継ぎ目が目立っちゃうね

「不恰好だな」

保障なんかはどこにもなくて だけど僕らは空を見ていた
失敗ばかり積み重ねてくよ

「もう一回」

みんな みんな 何処かへと飛び上がって行く あぁ僕を置いて行かないで
暮れる 暮れる 太陽が沈む前に今日も手を伸ばしてた

どの飛行機も羨ましいな かっこいい翼なんて 僕のにはついてないから
だから何度も弱気になった やけになって嫌いになった

「こんな陳腐な飛行機じゃ 空は飛べない」

あの日見ていた遥かな空の 淡い緑のあの飛行機が 今でも胸で輝いているよ

「もう一回」

泣いて 泣いているのかな ずぶ濡れで叫んだ
「もっと高く羽ばたいて」
それは とても小さくて頼りないけど 淡く光っていた

「雨がやんだな」

調子も良いや 虹がかかった空を仰いで 乗り込もうか 赤い飛行機
アクセル蹴って 羽根が回った
まだ怖いよ 不安もあった 迷いもあった だけど笑って上を向いて さぁ進むんだ
先は長いぞ 何も見えないほど

期待なんかされていなくても 誰一人見向きもしなくても
それは 確かに僕らの中で光っていた

そして そして 僕たちは飛び上がっていく 淡い色で輝いて
いつか いつか 僕らでも届きそうだと 上を向いていく

そして 少年が空を見上げた瞳 緑色に輝いて
いつか いつか この空に届くのかなって 手を伸ばしていた

la la la・・・

それは それは 何処かへと

いつか いつか あの空に届きそうだなって 手を伸ばしていた

最終更新:2012年10月16日 22:21