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では、予告通り街「青ムシ編」投下。
今日はいつもより短いです。
ただ、飛沢陽平編と、高峰隆士編が激しく関係してるので、
人物関係なんかはそっちで参照してくれ。

378 街 青井則生編 sage 04/05/3112:57ID:7S7cgnZt
青井 則生「青ムシ抄」グッドエンド
― 1日目(10月11日水曜) ―

現役高校生で、プロのエロ漫画家である青井則生(以下青ムシ)は、
ひねくれた性格、オタクな趣味、チクリ魔、真性のヘンタイだが、結局友達が欲しいだけという奴。
今日も登校途中にデジカメでのぞき写真を撮っていると、同じ学校に通う飛沢陽平を見かける。
しばらく見ていると、女の子と合流していたので、後を追って喫茶店へ行った。
会話を聞いていると、彼女の名前は「倉科亜美」といい、妊娠したという。丁度いい弱みを見つけた。
外へ出ると、考え込んでいる陽平に脅迫をはじめ、親友になる約束をとりつけた。

授業を終え、下駄箱の中をのぞくと、女子高生からの手紙が入っていた。
公園へ呼び出しされていたので、わくわくしながら向かう青ムシ。
またデジカメで盗撮しようとしているところに、篠田正志と名乗る男がやってきた。
手紙は彼が出したという。青ムシを呼び出すための非常手段として女子高生を装ったらしい。
喫茶店へ呼び出され、散々脅しつけられる。嫌になって、トイレの窓から逃げた。
外へ出ると、セーラー服の女の子が、喫茶店から出てきた。
正志と話しているところを見かける青ムシ。彼女は「水曜日」と呼ばれていた。
青ムシは一目惚れし、盗撮したくなったので、水曜日の後をつけた。
…が、階段を彼女が上り始めたとき、青ムシは彼女に蹴り倒されて気を失った。

気が付き、歩いていると、陽平と秋葉美奈子が美奈子の父の車で移動するところを見かける。
これは二人で父の会社へ行くのだと思い、亜美に陽平の連絡先をチクる。

379 街 青井則生編 sage 04/05/3112:58ID:7S7cgnZt
― 2日目(10月12日木曜) ―
登校中、陽平の後を着けて脅してから授業へ行く。
昼休み中に、白ブタと呼ばれているデブ男に声をかけられるが、青ムシは彼が嫌いである。
とっとと逃げ出して授業へ戻るが、授業は適当に聞き、陽平の観察をして終了。

放課後はぶらぶらして、夕方にドエロH2編集長の黒川に会うため、喫茶店へ行く。
3時間ほど待って現れた黒川に、エロ漫画原稿を見せるが没った。
変わりに黒川から酷い内容のシナリオを提案され、仕方なくそれをアレンジして描くことに。
作業の早い青ムシはとっとと書き上げ、黒川の元へと行くが、結局没った。
暗い性格を変えろと言われ、黒川はミリタリーウェアを青ムシに着せ
ホームレス狩りをさせられることになった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
― 3日目(10月13日金曜) ―
夜の公園。黒川と青ムシと白ブタも加え、3人でホームレス狩りがはじまる。
黒川と白ブタはホームレスを撃っているが、青ムシは結局空き缶や看板ばかりを撃っている。
草陰がゆれ、そこへ白ブタが走り去り撃っていると、突然消える。
黒川が様子を見に行くと、白ブタは泡を吹いて倒れていた。それを見て目茶苦茶に撃ちまくる黒川。
それを尻目に逃げる青ムシ。草陰で110番していると、大男(高峰隆士)に蹴り倒された。
黒川に持たされていたリュックから、男はスタンガンを奪い、青ムシに当て、青ムシは意識を失った。

昼になり、ようやく眼が覚めた青ムシは、デパートのチラシでキャラクターショーがあるのを見つける。
が、携帯で黒川に白ブタに連載を頼んだと言われ、青ムシは黒川の機嫌をとり、自分のチャンスも得るため、
3時に黒川の元へ行く約束をした。

黒川の元へ行くと、新しい漫画の内容提案をされ、巧い方を採用と言われ、自宅に帰り、案を練った。

380 街 青井則生編 sage 04/05/3112:58ID:7S7cgnZt
― 4日目(10月14日土曜) ―
原稿をようやく書き上げ、一眠りしてから、キャラクターショーを見るため、デパートへ。
ショーが終わると、レンズ越しに美奈子と一緒に居る陽平の姿を見つける。
陽平に間接的な言い回しで嫌がらせを言っていると、美奈子が青ムシにビンタをするが、陽平は
他の彼女のことを知られたくないので、青ムシの肩を持った。
青ムシはとりあえずその場を去り、亜美の居る花やへ行き、陽平の居場所をチクった。

黒川の元へ原稿を渡しにいくと、白ブタが没になり、青ムシの原稿が採用されることになった。
調子に乗った青ムシは、ホームレス狩りを提案すると、黒川も元々そのつもりだった。
3人そろって車に乗り込み、公園目指して出発した。
が、途中で昨日の男(隆士)を見かけたので、攻撃することになった。
「井の頭通りよ、私は還って来たぁ!」掛け声とともに攻撃が始まるが、
青ムシの撃った弾は太った女(細井美子)に当たった。
黒川と白ブタは散々男に伸される。青ムシは助手席に置かれた自分の荷物を取ろうとしたとき、
攻撃され、右手を怪我する。左手で掴んだカメラのフラッシュをたいた瞬間男はひるんだ。
そのまま何とか逃げようとするが、尻に矢を射られて意識を失った。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

― 5日目(10月15日日曜) ―
看護婦に尻の手当てをしてもらっていた。矢は財布に当たっていたので大した怪我ではない。
だが、右手が複雑骨折しているので、ペンすら持てないため、原稿は描けないと言われる。
ショックを受ける。他の二人は再起不能だとも聞かされる。

病院を抜け出して編集社へ行くが、昨日の事件で警察に捜査されて大変だという。
青ムシ、黒川、白ブタの三人は業界で噂になっているため、爪弾きだと宣告されて外へ出た。
太陽の光を手でさえぎったとき、目の前にタクシーが止まった。
仕方なく乗る。座った席に銃が置かれていた。本物かと思ったが、運転手におもちゃだと言われた。
ちょうどそのとき、外で亜美とユキが走っていくところを見かけ、タクシーを降りた。
その後ろを陽平が追いかけてきている。行く手をさえぎるように青ムシは立ったが、あっけなく突き飛ばされ、
街宣車のうえで、陽平は今まで自分が秘密にしていたことをすべて話してしまい、弱みを握っていることは無くなった。
ふとポケットを探ると、そこにはさっきのモデルガンが入っていた。

マンガも描けない手になり、チクることも無くなり親友が居なくなったと街を彷徨う。
そのとき、目の前にあの男(隆士)がいた。
すべてはコイツのせいだと、切れてしまい、銃を撃ちはなった。
それと同時に花火があがった。そして、男は胸を押さえ、倒れこんだ。
銃は本物だった。

「青ムシ抄」完

382 街 高峰厚士編 sage 04/05/3113:01ID:7S7cgnZt
高峰 厚士「花火」グッドエンド
― 1日目(10月11日水曜) ―
夢を見た。三年前に家を飛び出した隆士の夢だった。
本当に可愛い子だと思った。誰よりもおとうちゃん子だと思った。
隆士は花火の好きな子だった。おとうちゃんとどっちが好きだという質問にも、お父ちゃんと答える子だった。
隆士の思い出はいつも花火につながっていた。

着替えをしているとき、妻に夢を見たと話すと、彼女も同じだという。
虫の知らせではないかと言いながらも、見送られながら家を出た。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
― 2日目(10月12日木曜) ―
今日も同じように隆士と花火をする夢を見た。連続4日目だった。
あの子は今どうしているんだろうと、考えを口にした。
隆士が幼いころ、大きくなったら何になりたいかと聞くと花火屋さんになりたいと答え、笑い合った。

着替えを済ませ、新聞を読んでいると、表から娘の声が聞こえた。
隆士と叫んでいた。息子が帰ってきたのだ。
嘘ではないかと考えたが、息子の声が襖の向こうで聞こえた。現実だ。
襖を開けるとあの可愛かったころの<隆クン>ではない、隆士がそこに居た。
だが、厚士は心と反対の冷たい言葉を隆士に浴びせていた。
隆士の心の叫びさえも感じ取っていたが、厚士は思っていることと反対のことを言っていた。
隆士は出て行く前に目で言った。「くそ。二度と来るもんか」と。
厚士は「行くな。隆くん。」そう思ったが、やはり口から出る言葉は反対のことを言っていた。
金でもせびりに来たんだろうと。そして隆士に殴られた。
暗い目で二度と戻るもんかと言って、<隆クン>は出て行った。
寂しさを感じながら、気を失った。

383 街 高峰厚士編 sage 04/05/3113:02ID:7S7cgnZt
― 3日目(10月13日金曜) ―
気が付いたのは、翌朝ベッドの上だった。
妻と娘が厚士を見て泣いていた。娘が隆士を家に上げたことを詫びた。
厚士も頭の中の<隆クン>を消し、娘を仕事へとベッドの上から送り出した。

妻と二人になり、妻はあなたが可愛そうだと泣いた。
厚士は一晩中うわごとを言っていたという。<隆クン、隆クン、花火だよ>と。
そう言いながら楽しそうに笑っていたと妻は言った。
楽しかったですね。あの頃は…。そう言う妻の目から涙がこぼれていた。
二度と息子の話はしないと決め、妻を家へと帰した。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
― 4日目(10月14日土曜) ―
目が覚めた。まだ隆士との思い出が頭から離れない。
花火とつながる息子の思い出が。
電話で佐久間という部下に連絡を取り、明日の夜8時きっかりにと、用事を頼んだ。

主治医に、明日の夜8時に目覚めるよう睡眠薬を打ってもらい、眠った。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
― 5日目(10月15日日曜) ―
目を開けると、夜8時少し前だった。妻と娘が来ていた。
不安げに見る二人に、厚士は心配ないと言った。
時計の針が8時ちょうどをさしたとき、厚士は窓の外の空を指差した。
そこには大きな花火があがっていた。
驚いた妻と娘は、それが厚士がやったことだと理解した。
10月15日午後8時は、隆士が生まれた時間だったのだ。
隆士に見せようとして、渋谷だけではなく日本中に丁度この瞬間、花火をあげさしていた。

厚士はただ、息子と一緒に見た思い出を胸に、花火を見つめた。

「花火」完

384 街の人 sage 04/05/3113:05ID:7S7cgnZt
以上で「街」全ストーリー終了です。
長い間お付き合いくださいましてありがとうございました。
分からないことなどありましたら聞いてください。補完します。

では、名無しの海深くに潜ります。

387 名無しさん@お腹いっぱい。sage 04/05/3122:29ID:NfHdbSs3
青ムシ、もうちょっと無かったっけ?警察に取り調べうけてたような。
アレ見て更に殺意が沸いた記憶が。

388 名無しさん@お腹いっぱい。sage 04/05/3122:30ID:iLoq9zOw
>>380
青ムシはまだ続きがあったような

刑務所で弁護士に面会する青ムシ
さすがに落ち込んでいる青ムシに
弁護士は君は銃が本物と知らなかったんだからきっと情状酌量されるよと言う
そんな青ムシが弁護士にペンと紙を差し入れして欲しいと頼む
青ムシはこんな状況でもまだ漫画が書きたかったのだ

こんな感じだと思いました。

393 街の人 sage 04/06/0109:50ID:Xgmyh60J
>>387
続き確かにあります。
でも、必要性を感じなかったので削除してしまいました。
スマソ_| ̄|....○

>>388
青ムシの「銃は確かに本物だった」の続き
補完ありがとうございます。
確かにその通りです。

そして再び名無しへと還る・・・

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/02(水)20:26:38ID:HATeyiBL
「街~運命の交差点~」というサウンドノベルゲームの
「花火」というシナリオを、宜しければお願いします。

とても感動するシナリオらしいのですが、そのシナリオを見るためには
途方も無い努力が必要らしいので‥

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/02(水)20:34:47ID:7dLVNiRs
>>63
まとめサイトにある

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/02(水)20:43:19ID:7dLVNiRs
…と思ったらまとめサイトにはまだ無いようだ
wikiから過去ログさがしてみ

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/02(水)21:28:58ID:Xp9rJcOc
じゃあ簡単に説明します。
大企業の重役である主人公。
企業には裏で兵器を取り扱っているという黒い噂があり、主人公の息子は反発し大分前に家を出ていた。
そんなある日息子がふらりと帰ってくるが、あまりにも昔と変わっていた(海外で傭兵をやって人も殺した事がある)
言い争いになり、今までの心労がたたったのか入院する主人公
入院生活で息子との思い出を思い返す主人公。
その中で一番の思い出だった花火を上げようと方々に働き掛け花火を打ち上げる
もうこの街にはいないかもしれないが、どこかで息子が見てくれる事を願い。
(街のその他の主人公達のエンディングで何故かあがっていた花火はこういう理由)

 

【第四話 逆転、そしてサヨナラ】
事件発生日時:12月25日午前0時15分頃(目撃者による通報) 現場:ひょうたん湖上のボート
被害者:生倉雪夫(ナマクラユキオ)48歳、弁護士。容疑者と仕事上での接点はなし。
死因:心臓に弾丸を撃ちこまれての射殺。
容疑者:御剣怜侍 24歳、検事。目撃証言によって現場付近で逮捕される。なぜ現場にいたのかは不明。

12月25日、クリスマスの日に、御剣検事が弁護士を射殺したというショッキングなニュースが流れる。
成歩堂は留置所へ行き弁護を申し出るが、御剣は「君にだけは依頼するつもりはない」と拒否。
しかし放っておくこともできず、現場の「ひょうたん湖公園」を捜査する成歩堂。
ひょうたん湖では、最近「ヒョッシー」なるUMAが目撃されたとかでそれなりに観光客もいる様子。
湖畔の森では、流星群の撮影中だという女性、大沢木(オオサワギ)ナツミに会う。彼女が湖に向けて据付けたカメラが
事件の瞬間を撮影していたことが判明するが、彼女はこれを面白がり、警察に目撃者として出頭してしまった。
一方、公園の広場では、屋台のバイトをしている矢張に出くわした。御剣の事件の話をすると
御剣を知っている様子。実は成歩堂、矢張、御剣の三人は小学校時代のクラスメートだったと言う。
聞き込みをし、関連書類をチェックするうち、真宵が被害者の写真を見て「お姉ちゃんの職場で見た顔だ」と思い出す。
星影先生の事務所で聞いてみると、星影先生は被害者を知っていた。「生倉雪夫。この事務所にいた弁護士ぢゃ」
ここでとんでもない事実が明らかになる。真宵の母親が破滅する原因になった「DL6号事件」。
その事件で殺されたのは御剣の父、御剣信(シン)弁護士。そして、容疑者の無罪判決をもぎ取ったのが生倉弁護士。
事件発生は15年前の12月28日。つまりあと3日でDL6号事件は時効になる。その直前に事件の関係者が出会うとは?
星影先生からもらった当時の資料を御剣に突きつけると、御剣は観念して事情を話し始める。
「君を巻き込みたくなくて、あえて罵倒して突き放した」と語る御剣から、成歩堂はついに弁護依頼を得た。
成歩堂は「これでやっと、借りを返せるな」と、どこか懐かしげにつぶやく。

12月26日、御剣の第一法廷が始まる。検事の席に立つのは御剣の師、狩魔豪(カルマゴウ)検事。
40年無敗を誇る経歴の裏には、御剣すら霞む冷酷かつ手段を選ばない戦略が潜むと言われている。
最近、修行を怠けていた真宵は千尋を呼び出すことができず、圧倒的に不利な裁判が幕を開けた。
最初の証人はイトノコ刑事。検察側ながら、御剣検事の人間性を支持しようとする彼の発言を狩魔検事は一蹴し
彼に、事件の凶器であるピストルと、被害者から取り出された弾丸を提出させる。弾丸の線条痕は間違いなく
ピストルと一致し、しかもピストルには御剣の右手の指紋…、いきなり決定的な証拠の登場だ。
続いて、目撃者としてナツミが登場。「確かに事件を目撃し,、2発の銃声を聞いた」と語るが、内容はどうも曖昧。
だが成歩堂が質問をしようとしても、すぐに狩魔検事が異議を挟み、会話をさせない。
さらに狩魔検事は「これ以上無駄な発言をすれば法廷侮辱罪で退廷させる」と、反論を完全に封じてしまう。
審理は充分と、裁判長が有罪宣告をしようとしたとき、突如「待った」をかけたのは…なんと真宵だった!
「ナツミさん、ほんとのこと話して下さい!人のいのちがかかってるんですよ!」
嬉々として成歩堂を退廷させようとする狩魔検事に真宵は「勝手に発言したのはあたしです」とひとりで退廷。
そして成歩堂は、売り言葉に買い言葉で「被告人をハッキリ見た」と言ってしまったナツミに尋問を再開する。
真宵の捨て身のハプニングを取っ掛かりに、ついに成歩堂はナツミの嘘を暴く。
「あなたが追っていたのは流星群なんかじゃない、破裂音と共に現れると言う噂の『ヒョッシー』だ!
 そのあなたが、銃声──破裂音を聞いたら湖中を眺めるはず、ボートに注意を払うはずがない!」
問い詰められたナツミは「殺人事件の目撃者になってみたくて」事件をみたと思いこんでしまった、と謝罪。
その代わりにナツミは、事件の写真を拡大したものを(止める狩魔検事を振り切って)提出する。
顔こそ見えないが、犯人が拳銃を持っていたのは……左手!御剣の右手の指紋が残っていたピストルと矛盾する。
成歩堂は「被害者が自分で自分を撃った。御剣はその後ピストルを拾っただけ」と被害者自殺説を主張するが
狩魔検事が「被害者は少なくとも1m離れた場所から撃たれた」との検死結果を提示してその可能性を否定。
「ピストルを撃ったのは誰なのか」大きな謎を残したまま、判決は翌日の法廷に持ち越されることになった。

545逆転裁判 第四話 2/4sage05/02/2621:04:21ID:7epX5V3L
12月26日午後、法廷侮辱罪で留置されている真宵の元に向かう成歩堂。
驚いたことに、御剣検事が保釈金を払ってくれて、真宵は(これが初犯ということもあり)あっさりと釈放された。
再調査のためひょうたん湖を訪れた成歩堂たちの前にナツミが現れ、法廷の罪滅ぼしに情報を提供したいと言う。
ただし、等価交換で「ヒョッシーに関する情報」と引き換えとの事。それは罪滅ぼしになってない気もするが
とりあえずヒョッシーを探すべく、成歩堂はイトノコ刑事から、警察犬や釣り竿を借りてヒョッシー捕獲に挑む羽目に。
公園広場に巨大なトノサマンのバルーンを飾ってハシャいでいる矢張を横目に公園内を捜査していると
イトノコ刑事から借りた秘密兵器のひとつ、金属探知機が反応し始める。見つかったのは謎のボンベ。
胸騒ぎがして、そのボンベを矢張に突き付けると「先日、バルーンを膨らまそうとしてボンベごと吹き飛ばしてしまった。
 何日も探して、一昨日の夜(事件の夜だ!)にやっと発見した」とのこと。成歩堂はこの情報をナツミに伝える。
「ヒョッシーは存在しません。ある男が湖に落としたバルーンが怪獣に見えただけです」との結論に落ちこむナツミ。
約束は約束だからと貰った情報は「事件を通報した第1目撃者は、この先の貸しボート屋の管理人」というもの。
さっそく貸しボート屋を訪れた成歩堂を待っていたのは、大ボケ発言を連発する管理人の老人。
ペットのオウム“サユリさん”とともにここに住む彼は、事件当夜もここで御剣を見たと語る。
話のかみ合わない老人に散々苦労させられるが、帰り際、たわむれに真宵がオウムに話しかけたところ
オウムは「DL6号事件を忘れるな」とつぶやく。この老人も、ひょっとしてDL6号事件の関係者なのか?

12月27日、第2回法廷。成歩堂は、念のため用意したDL6号事件のファイルを手に審理に望む。
証人として出てきたのは管理人の老人。記憶喪失で自分の名前も分からないらしいが
数日前の事件について証言するのにはなんら問題ないと狩魔検事が主張し、そのまま証言に。
「銃声がした後、男が窓の外を通った」との発言に成歩堂が「それは誰ですか?」と質問を入れると
「そこの被告人だ。“まさか人を撃つことになるとは”と言ってた」との回答。…どうやら、狩魔検事の仕込みらしい。
弁護人が決定的な証言を引き出してしまうように、証人の発言を操作していたのだ。
昨日の弁護側の発言も霞んでしまい、ついに裁判長が「有罪」を宣告してしまったその瞬間
「ちょっと待てぇぇぇぇい!」証言席に飛びこんできたのはなんと矢張!「俺もあの夜銃声を聞いた。証言させろ!」
狩魔判事は却下しようとするが、これは弁護側最後のチャンス。
入念に下準備した「完璧な裁判」を旨とする狩魔判事に対し、飛び入りの証人矢張はジョーカーになり得る。
議論の末、ついに裁判長は判決を撤回。矢張の証言を聞くことになった。その証言の内容は
「あの夜探し物(飛んでいったバルーン)を見つけ、ボートを戻して帰る直前に銃声を聞いた」というもの。
ヘッドホンでラジオを聞いている最中に銃声を聞いたという矢張の発言を検察側は一蹴しようとするが
「その直前のDJの言葉も覚えてる。『クリスマスはもう目の前』と言ってた」という証言に成歩堂は飛びつく。
「矢張が銃声を聞いたのは0時より前!0時15分に銃声を聞いたほかの証言者たちより20分以上早い!」
他の証拠の微妙な食い違いから、矢張の聞いた銃声が空耳でないと断じた成歩堂は推理を進める。
「『真犯人』はまず、11時50分に生倉弁護士を呼び出して射殺。これが矢張の聞いた銃声です。
 そのあと真犯人は、0時15分に生倉氏に成りすまして御剣に会い、わざと目撃されるよう銃を無駄撃ちした後
 自ら湖に飛びこみ、岸に戻って生倉氏の死体を放りだし、2つの事件を統合して御剣に濡れ衣を着せた!」
成歩堂は、真犯人は矢張が銃声を聞いたボート小屋近辺の人物…すなわち管理人の老人だと告発。
裁判長は老人を呼び戻そうとするが、既に彼は消えていた。彼の身柄確保を課題にし、審理は最終日になだれ込む。

546逆転裁判 第四話 3/4sage05/02/2621:05:25ID:7epX5V3L
12月27日午後、事務所で、矢張を交えて事件の話し合いをする成歩堂と真宵。
「なぜ成歩堂は御剣検事をそこまでかばうのか」が話題になり、成歩堂は小学校時代の思い出を語り出す。
ある夏の日、教室から給食費が盗まれた。疑いを掛けられたのは、体育の授業を休んでいた成歩堂。
学級裁判とは名ばかりの吊るし上げが始まり、先生も含めたほぼ全員が成歩堂の有罪を叫ぶ中
彼の味方についたのが、当時からトラブルメーカーとして名を馳せていた矢張と、事件の被害者にもかかわらず
「証拠はなにもない。だから君は無罪だ」と、父譲りの弁護士精神に従って宣言した御剣だったのだ。
それ以来、3人は親友になったが、間もなく御剣は転校(当時は分からなかったが、DL6号事件で父を失ったため)。
10年後、再び御剣の名を目にしたとき、彼は既に辣腕の鬼検事として噂になっていた。
かつての友人との再会を頑なに拒む彼のため、成歩堂は弁護士になったのだ。法の庭で、彼と会うために。

「彼の味方になってやれるのは、本当の彼を知っている僕だけだ」裁判最終日に向けての捜査が始まる。
ボート小屋に管理人が戻ってきた様子はなかったが、真宵が小屋にあった金庫から一通の手紙を見つける。
手紙には、几帳面な字でこの事件の計画と「御剣怜侍に復讐せよ」の一文が。どうやら事件には黒幕がいるらしい。
御剣にこの手紙を見せると、管理人の正体がDL6号事件の容疑者、灰根高太郎(ハイネコウタロウ)ではないかと言う。
DL6号事件、それは地震で停止してしまった裁判所のエレベータで起こった。エレベータ内にいたのは三人。
被害者、御剣信弁護士と、その息子怜侍、そして乗り合わせた法廷係官の灰根。
エレベータに5時間閉じ込められ、やっと助け出されたとき、御剣信弁護士は胸を撃たれて死んでいた。
当然、その場にいた灰根が容疑者となり、真宵の母の霊媒もあって逮捕されたが、灰根は無罪となった。
だが、無罪判決を得たはずの灰根が、なぜ当時の弁護士や、子供だった御剣に復讐するのか?
生倉弁護士に対する復讐の動機は、元上司の星影先生が示した。生倉氏は、依頼人を信じるタイプではなかった。
DL6号事件の裁判で、彼は手っ取り早く無罪判決を得るべく、被告人の心身喪失を主張。確かに無罪にはなったが
被告人、灰根は社会的信頼を失い、婚約者とも死に別れて失踪する羽目になったのだ。
そして、御剣への復讐の動機は御剣自身が語ってくれた。事件の記憶を失った彼に付きまとう「悪夢」。
事件が起きた密室のエレベータの中、酸欠から錯乱状態になり、御剣信につかみかかる灰根。
父を守ろうと、手に触れたものをとっさに投げつける御剣。それは拳銃だった。銃声、そしてものすごい悲鳴。
ひょっとしたら、自分が父を死なせたのかもしれない…その「悪夢」が、彼を「罪」にこだわる鬼検事に変えたのだ。
それでも、御剣の全面無罪を証明すべく捜査を続ける成歩堂。そのとき、星影先生があることに気付く。
ボート小屋の手紙の字が、狩魔検事の字だと言うのだ。だとすれば、狩魔検事こそ事件の黒幕ということになる。
わざわざ自分の弟子を追い詰める理由は何なのか…どうやら、その理由は御剣の父、御剣信弁護士にあるらしい。
御剣信弁護士は、かつて狩魔検事と戦い、敗れはしたものの検察側の不正を指摘し
狩魔検事を処罰に追い込んだのだ。そのショックで、狩魔検事は生涯唯一の休暇を取る羽目になったという。
わずかな手掛りを求め、再び警察の資料室を訪れる成歩堂。だがそこには先客、狩魔検事がいた。
狩魔検事はDL6号事件の証拠品を隠滅しに来ていたのだ。スタンガンで武装していた彼に成歩堂と真宵は打ち倒され
証拠品と、ボート小屋の手紙は奪われてしまう。残ったのは、真宵が狩魔検事に飛びついたときにつかみ取った
DL6号事件の弾丸一発のみ。はたして、成歩堂に逆転の目はあるのか…?

547逆転裁判 第四話 4/4sage05/02/2621:06:34ID:7epX5V3L
12月28日。最終法廷の日、そしてDL6号事件時効の日。
イトノコ刑事の徹夜の捜査で、管理人の老人が法廷に連行されてきた。
管理人は「昨日は逃げたわけじゃない、用が済んだと思って帰っただけ」と証言を始める。
過去の記憶が無い彼には事件の動機も無いと語る検察側に、彼が灰根であり、記憶喪失は偽装と反論する成歩堂。
彼の指紋鑑定を要求するが…なんと、彼には指紋がなかった!かつて薬品事故で指先を焼いてしまったという。
これでは彼の素性を証明する手段がない。「次はペットのオウムでも尋問するかね?」とあざ笑う狩魔検事。
だがその言葉に、成歩堂の目が光る。「狩魔検事の挑戦を受けましょう。証人のオウムを尋問します!」
周囲が呆れる中、オウムのサユリさんが証人席に運ばれてくる。だが成歩堂には考えがあった。
管理人の老人は、大事なことをメモ代わりにオウムに覚えさせていた。彼はそのうち、オウムの名前「サユリさん」と
金庫のダイヤル番号「1228」を取り上げて、これが重要な意味を持つと指摘する。
「資料によれば、事件が起きたのは12月28日で、金庫の番号『1228』と一致します。そして、事件の直後
 容疑者、灰根高太郎の婚約者『松下サユリ』が自殺している…これはオウムの名前と一致しています!」
身近に、DL6号事件と関連する言葉がふたつも…、狩魔検事は偶然で片付けようとするが、裁判長は
偶然では済まされぬ話だと、弁護側に傾きはじめる。そのとき「もう、いいですよ」つぶやいたのは、管理人だった。
別人のように眼光鋭い彼は、裁判長の質問に「名前は灰根高太郎、15年前までここの係官でした」と答える。
やはり彼は、記憶喪失の芝居をしていた。灰根は、数日前に届けられた手紙とピストルで事件を起こしたことを認める。
これでようやく、御剣の無罪が宣告されようとしたとき、なんと御剣自身が「待った」の声を上げた。
彼は自分の「悪夢」の話を持ち出し、我こそDL6号事件の真犯人だと主張する。
この流れを予想していたらしい狩魔検事は、この場で彼の罪を裁くと宣言。成歩堂はその挑戦を飲む。
即興の審理が始まる。取り上げられるのは被告人自身の証言。「一発の銃声を聞いた」との証言に
「記録では、銃は2発撃たれている」と反論する成歩堂だが、当時を知る狩魔検事に
「銃弾は被害者の心臓の一発しか発見されていない。2発目は事件と別の場で発砲されたのだろう」と否定される。
そのとき、成歩堂の心に、突如として死んだ千尋の声が響いてきた。“2発目の弾丸…犯人が持ち去った…”
声の告げるまま、犯人が弾丸を持ち去ったと主張する成歩堂。だが、犯人はどんな理由で弾丸を持ち去ったのか?
“発想の逆転…『理由があって持ち去った』のではなく…『持ち去らざるを得ない理由があった』と考える…”
成歩堂は苦し紛れに告げる。「ええと、たとえば弾丸が犯人に当たったら、そのまま持ち去らざるを得ませんよね」
だが、そのアイデアで、成歩堂の頭脳がフル回転し始める。
(エレベータ内の人間が気絶する直前に犯人が近付き、流れ弾を受けた後にエレベータ内に押し入って
 御剣信弁護士を射殺した…しかし、体に弾丸が埋まったまま逃げたら、そのダメージは大きいはずだ。
 …そう言えば、星影先生は、事件直後に狩魔検事が休暇を取ったと言っていた…まさか?!")
もし狩魔検事が真犯人なら、弾丸摘出手術を受けて手掛りを残すようなまねはしないはず。ためしに
イトノコ刑事から借りっ放しの金属探知機を突き付けると、探知機は狩魔検事の右肩に反応し始める。
だが、狩魔検事はなおも粘る。「確かに我輩の肩には弾丸が埋まっているが、これはこの事件以前に受けた傷だ!」
しかし、成歩堂には最後の切り札があった。真宵が命がけで守り抜いた…“DL6号事件の弾丸”!
「狩魔検事の肩の弾丸を摘出し、この証拠品の弾丸の線条痕と比べて下さい。それでこの事件は解決です!」
万策尽きた狩魔検事は、ついに容疑を認めた。15年前、御剣信弁護士によって処罰に追い込まれた狩魔検事は
偶然、彼らの閉じ込められたエレベータに近付き、機会を得て御剣信弁護士を射殺したのだ。
事件の時効直前に、憎き御剣の息子を絶望に突き落とそうとして、彼は墓穴を掘ったのであった。

548逆転裁判 エピローグsage05/02/2621:07:37ID:7epX5V3L
事件は解決した。皆は15年越しの無罪判決を祝って盛大に騒ぐ。
だが翌日の早朝、目を覚ました成歩堂が見たのは、事務所に置かれた真宵の置手紙。今回の事件で
自分は何もできなかったと恥じた彼女は、修行をやり直すべく成歩堂の元を去ることを決心したのだ。
だが、劣等感に縛られたまま彼女を行かせるべきでないと気付いた成歩堂は、駅で出発直前の彼女に追いつき
彼女の力を証明する証拠…彼女がつかみ取った“DL6号事件の弾丸”を示す。これが無ければ勝利も無かった。
自信を取り戻した彼女は、必ず帰ってくると約束して旅立っていく。

エンディング。スタッフロールと共に、登場人物各人のその後が描写されていく。
最後に登場するのは大沢木ナツミ。あの12月28日、カメラマンを辞めるつもりで撮った最後の写真に
霊が写っていたため、心霊カメラマンの路線に変更して今も活躍中だと語る。
彼女が取った、法廷控え室での集合写真の片隅には、成歩堂と真宵を見守る千尋の姿が写っていた。
~逆転裁判 END~


484逆転裁判蘇る逆転◆l1l6Ur354Asage2005/09/25(日) 21:43:51 ID:TWic86eV
>>476
1の4話の後2ヵ月、成歩堂は依頼をなんとなく受ける気になれずにいた。
そんなある日、事務所に宝月茜という、科学捜査官を夢見る16歳の高校生が訪ねてきた。
彼女の姉は千尋の大学時代の先輩で、殺人事件の容疑者として逮捕されたらしい。
家族は姉しかいない、助けてほしいとうつむく彼女に真宵の姿が重なり、成歩堂は依頼を引き受ける。
拘置所で茜の姉、宝月巴に会ってみるとなんと検事局の首席検事であった。
彼女は妹にも成歩堂にも冷たい態度を崩さず、私が刺したし、犯行の目撃者もいると言い張る。
とりあえず調査を開始すると、なんと現場は検事局の地下駐車場、
しかも御剣の車のトランクから被害者の遺体が見つかりさらに凶器は御剣のナイフだったらしい。
事件の担当検事になった御剣は、トモエは目を掛けてくれた先輩だったのにとショックを受けている様子。
御剣には元から黒い噂があったし、ついこの間まで殺人事件の容疑者だったこともあって
周囲からは御剣が真犯人なんじゃないかとまで陰口を叩かれているという。
そこに原灰ススムという見ていてイライラする感じの純朴そうで頭の悪そうな巡査が
御剣に資料を届けにきたが、巴の名前は資料にないと聞いたミツルギは
この事件に集中したいといったろう!と原灰巡査を怒鳴りつけ半泣きにして追い返してしまった。
成歩堂たちは続いて検事局地下駐車場の事件現場を調べようとしたが、
捜査責任者であるカウボーイ風な謎の警官、罪門恭介巡査に止められる。
しかたなく警察庁に行き糸鋸と話すと何か警察庁は大混乱しているらしい。
巴の事件の事だけではないようだが、御剣と親しい糸鋸は外されている感じで詳しくはわからない。
巡査にすぎない罪門が現場責任者をやっているのは、彼も外されて押しつけられているからだろうか。
とりあえず糸鋸にもらった紹介状を罪門に渡し捜査をさせてもらう。
被害者はタダシキミチオという刑事だった。現場では彼のIDやメモを拾えた。
さらに、そこでは市ノ谷響華という天女のように優しげな謎の弁当屋さんと出会う。
彼女が巴の殺人の瞬間を目撃した人物らしく、確かに見たよ、と時折すごみのある素顔を見せながら断言した。
さまざまな情報を集めた成歩堂は拘置所に戻り、なんとか弁護依頼を巴からとりつけた。
しかしやはり彼女は自分がやったと証言するのはやめないそうだ。

一回目の裁判では当然目撃者の響華の証言を争う。実は二年前まで「ゲロまみれのおキョウ」という
優秀な捜査官だったらしい響華は、巴や御剣たち検事を「証拠の捏造や隠滅を図る奴ら」と敵意を隠さない。
響華が検事たちへの敵意からついた、証言強調のための嘘をつぎつぎに暴いた成歩堂だったが
巴がタダシキ捜査官を刺したのを響華が目撃したという点は覆らなかった。
響華の嘘は証言を強調する目的においてのみ。犯行の瞬間は確かに目撃したのだ。
しかし、犯行直後に巴が茜に「マフラーを…」という謎の電話をかけていたことや現場写真をきっかけとし、
御剣の車のマフラーから、SL9号事件という二年前の解決済み殺人事件の凶器だったナイフが見つかった。
この謎の事態に巴以外のみなが困惑し裁判長も判決を下せないとしたそのとき、
気さくだが迫力ある男、警察局長の巌徒海慈が現れた。
彼は、事件当日の同時刻、偶然にも警察局でも殺人事件が発生し、犯人は逮捕したがおおわらわだという。
しかもその被害者はタダシキミチオ捜査官らしい。同一人物が同じ時間に、
検事局と警察局という二ヶ所で別の人間に殺されたと言うのか…?
御剣がそんな話は聞いていないぞ!と巌徒に文句をつけると、巌徒は逆に
「いやだなあ御剣ちゃん、君が昨日資料を受け取らなかったそうじゃない、責任問題だねえ」
と言う。あの原灰巡査がもってきたのがその警察庁の事件の資料だったのだ。
成歩堂は巌徒から御剣への悪意のようなものを感じ取っていた。

487逆転裁判蘇る逆転◆l1l6Ur354Asage2005/09/25(日) 22:51:07 ID:TWic86eV
次の日、検事局に行ってみると、御剣は失態の責任を問われ叱責を受けたらしい。
周囲からの目がますます刺々しくなった事に落ち込んでいる御剣にSL9号事件について聞くと、なんとそれは
彼が初めて検事を担当した重大事件であり、しかも巴と組んでの仕事だったそうだ。
また、御剣は事件当日の行動について、警察局での用事の後そのまま帰宅する予定だったが
巌徒局長に頼まれ全くどうということもない無関係の事件の証拠品を検事局に持ち帰らされたことを話す。
また、地下駐車場では再び響華と会い、なぜそこまで検事を憎むのか聞き出した。
彼女は元警察の捜査官で、二年前にある連続殺人事件を捜査し、犯人を追い詰めた。
そして犯人は捕まり死刑になった。それはいい。犯人はそいつで間違いがなかったのだ。
だが、その犯人の裁判ではなぜか検事たちは警察側が捜査した証拠を隠滅したり捏造を使って裁判を進めた。
しかもそれを怪しく思った響華はクビになり、同じくその事件の捜査官だった罪門は
刑事から巡査へと降格になったのだ。その連続殺人事件こそが、SL9号事件。
それ以来響華は弁当屋として検事局に出入りし事件の裏を探っているのだ。
しかも殺されたタダシキ捜査官はその時の捜査責任者だったという。
そして、罪門にこれを渡してあげな、と言ってステーキ弁当をくれた。
警察局での事件の事も調べるために、とりあえず捕まった容疑者に会いに行くと、
なんとそれは原灰巡査だった。大混乱している彼に話を聞くと、警察局の証拠保管室の中で
ある男を見つけIDの提示を求めたら切りかかってこられ、パニックになって乱闘になり、
そのまま気絶したらしい。なぜこれで殺人犯ということになるのか?
そういえばあの車のマフラーから見つかったナイフも本来なら証拠保管室にあるべきものだった。
成歩堂らはとりあえず警察庁の証拠保管室へ行ってみることにする。
証拠保管室の前の警備室には罪門巡査が居た。腹がへっているらしくこちらにとりあわない彼に
響華からもらったステーキ弁当を渡すと話に応じてくれる。
彼は二年前以来、この警備係に、といっても入退室者記録機能付きIDロックドアや
監視カメラがあるのでそれのちょっとした操作程度の閑職に押しこめられているらしい。
彼がIDロックの電源を入れてくれたため、糸鋸とともに中に入って調査をする。
中には血の手形の後があったり、タダシキ捜査官の指紋ロック式の保管庫が開いていて
中にあったSL9号事件の証拠品が散らばったりしていて、一見して何かあったとわかる。
また、入退室のID記録や監視カメラの記録映像も得られた。
その内容からは確かにタダシキ捜査官と原灰巡査がほぼ同時刻に入室したらしいことや
その時乱闘があったらしいことがうかがえる。しかもその時刻は検事局での事件と同じなのだ。
乱闘があった、その片方の人物は死体で見つかった、ならば殺人事件では…?
可哀想な原灰巡査はこうして容疑者となったのだ。

492逆転裁判蘇る逆転◆l1l6Ur354Asage2005/09/26(月) 01:22:01 ID:7aNpCy8c
裁判の前に糸鋸からSL9号事件の資料を渡された。
この事件以来、御剣のまわりに証拠の隠蔽や捏造などの黒い噂が流れ始めたらしい。
成歩堂がその資料に目を通すと、なんと被害者の中に罪門の弟らしき人物の名前、
さらに証人の中にはなぜか茜の名前があった。
捜査総指揮は巌徒と巴、捜査責任者はタダシキ、捜査官は罪門と響華、検事は御剣。
今回の事件の関係者が揃っている。いったいどういうことなのか?

二日目の裁判は、「二ヶ所で起こった殺人」と言う謎を解かねば巴を裁けないため
警察庁の事件の参考人の証言と尋問が始まった。
原灰巡査の証言からは大した情報は得られなかったが、成歩堂はもう一人参考人を呼ぶ事にする。
その参考人とは、カウボーイ野郎罪門巡査。
茜の協力による、証拠品保管室に残った指紋の化学検査で、罪門の怪しい指紋が検出されたからだ。
さらに成歩堂は警察署でタダシキ捜査官が書いた紛失届を見つけたことや、
罪門が捜査していた検事局地下駐車場にIDカードが不自然に落ちていたことから、
ビデオに映ったタダシキ捜査官らしき人物は、当日にタダシキから盗んだIDカードを使い
変装して保管室の中に入った罪門なのではないかと推理した。
そして監視カメラの記録映像を証拠として罪門を追い詰め、ついにその推理が正しかったと証明した。
観念して自供を始める罪門。彼にとっては、その日が「申し送り」の日だったことが重要だった。
申し送りとは、一年に一度、解決後二年以上経った事件の証拠品を保管庫から出して
倉庫送りにする行事で、ある意味これによって事件は完全に終結し再捜査されなくなるというものだ。
SL9号事件の証拠品を墓場送りにしない、その執念の為に、彼は証拠品を盗もうとした。
そこを原灰巡査に見つかり、乱闘になり気絶させてしまったのだった。

493逆転裁判蘇る逆転◆l1l6Ur354Asage2005/09/26(月) 01:24:42 ID:7aNpCy8c
だが、それは何を意味するのか?原灰巡査が乱闘した相手は罪門でありピンピン生きている。
つまり警察庁ではタダシキ巡査は殺されなかったのであり、結局検察庁での事件のみが問題となる…。
警察庁の事件に法廷の目を向けさせた人物の狙いもこれだったのだろう。
警察庁で騒ぎになって事態をややこしくさせた事件を成歩堂たちに解決させ、
司法の目を検察庁地下駐車場の事件にのみ集中させようとしたのだ。
しかし成歩堂はその思惑を越えて、茜の化学捜査:ルミノール反応により
灰原巡査が手を切られたあのもみあいだけにしては多すぎる床に残った血溜りの痕跡や、
罪門では付けられなかったはずの場所にある、また別の血の手形を見つけだしていた。
つまりその偽物劇よりも前に保管庫で殺害が起こった可能性があるのだ。
入退室の記録のIDをチェックすると、灰原巡査や罪門巡査の直前、10分前に入ったのは…なんと御剣。
御剣は冷静に、あの日は申し送りがあった日なので自分め含め多くの人間が保管庫に入るのは自然なこと、
第一殺害した後10分で血痕などの痕跡を消し去って死体とともに逃走するのは難しいことなどを指摘したが、
傍聴席などからは
またあの検事か!
あいつが犯人なんじゃないのか?
などという声も聞こえてくる。
他に入退室記録から怪しいIDを探すと、7777777というわかりやすい番号があった。
その人物ならば十分な時間的余裕もある。
しかし御剣はそのあたりのナンバーは警察上層部のものであるためもっと公的な嫌疑が無いと
誰のIDなのかは照合できないと言う。
成歩堂がSL9号事件と今回の事件の関係者が全く同一な事は偶然とは思えないということを示したため、
次はSL9号事件の件を調査した上で審理することとして閉廷、しようとした時、
罪門は巴を真っすぐ見据え、問いかけた。
本当にあの事件の裁判で、証拠の隠蔽や捏造はしなかったと、そう俺に言えるのかい?
御剣は自分が検事を担当した事件でそんなことがあるわけが…と馬鹿にしたように言うが、
巴は少し沈黙した後、口を開いた。

御剣検事。あなたに渡される前に証拠が操作されていたとしたら?
恐ろしい犯罪者たちに立ち向かうには、こちらも恐ろしい手を使う必要がある場合もあります。
私はあの殺人犯を確実に有罪にするため、証拠に手を加えました。

愕然とする御剣。
法廷は騒然となり、傍聴席からは、
無実の男を死刑にしたかもしれないじゃないか!
検事局ってどういうところなの!
という怒りの声が聞こえてくる。
裁判長が静粛を命じるも騒ぎは納まらず、そのまま休廷となった。

495逆転裁判蘇る逆転◆l1l6Ur354Asage2005/09/26(月) 02:51:58 ID:7aNpCy8c
次の日。
SL9号事件の資料で証人とされていることについて聞くと、茜は二年前の事を語り出した。
ある日、SL9号事件の一連の連続殺人の容疑者が、警察局の取り調べ室から逃走した。
その容疑者はある一室に逃げ込み、そこに居た茜にナイフを突き付け人質に。
そこに罪門の弟が駆け付け、茜を助けるために闘い始める。
そして部屋は落雷による停電で真っ暗だったが、茜は窓からの稲光の逆光の中で見た。
ナイフを罪門の弟にむかって振り上げる犯人の姿を。
その後茜は気絶し、現場の第一発見者だった姉に助けられた。
犯人は気絶し、罪門の弟は背後から犯人のナイフで突かれて殺されていたという。
なぜ茜が警察局の部屋に居たのか?と聞くと、お姉ちゃんのオフィスがあったからだと答えられた。
二年前のその事件までは、巴は検事志望ではあったが、より広い経験を積むために捜査官をしていたのだ。
罪門や響華に会うと、その頃の巴の話が聞ける。
捜査官だった巴と副局長であった巌徒は最強タッグとして知られ、次々に難事件を解決に導いた。
二人はオフィスを共有するほどのつながりだったと言われる。
巴は明るく優しく、みんなに慕われていた。罪門が弟を失った時も巴が彼を励まし支えたのだ。
しかしSL9号事件解決の功績で巌徒が局長に就任すると、彼は巴を首席検事として
検事局に就任させた。それ以来、人が変わったように冷たい女になってしまったのだという。
また、弟の死がからんだ事件での証拠の隠蔽や捏造を知り、そして理不尽な降格を受けた罪門が、
弟の死の真相を知るためにも執念深く裏で情報集めや協力要請などを続けていたという話も聞ける。
響華が弁当屋として情報収集などを続けているのも罪門の影響らしい。

そんな話を聞いた後、検事局の御剣の元へ向かうと、彼はなんと辞表を書いていた。
たしかに捏造をしたのは自分自身ではない。しかし担当検事たる自分に責任があるのは当然だし、
捏造された証拠で有罪を勝ち取ったということは変わらない。と言い、検事生命を絶つような素振りだ。
御剣は二年前の事件の時警察側から渡された証拠品リストを見せ、今思えば妙に証拠品の数が少ない、
紙の大きさも半分ほどだ、やはり証拠品の隠蔽があったのだろうな、と確信して言う。
一応査問会では今この事件の担当をやめさせるわけにもいかないとなったらしいし、
御剣本人も途中で放り出すつもりは無いようだが…。
次に二年前の事件の現場へと向かう。そこは元は巴のオフィス。
巌徒と巴はオフィスを共にしていたのだから、現在は巌徒のオフィスだ。
オフィスには巌徒がおり、罪門の弟は御剣と同じぐらい優秀な検事だったと教えてくれる。
しかし巌徒は用事があるからとオフィスにロックをかけ、締め出してしまった。
ロックを外せるIDカードを持つ者、糸鋸刑事に協力を仰ぐが、クビを恐れてなかなか承諾しない。
だが御剣が辞表を書くほど悩んでいると教えると、奮起して手伝ってくれることに。
巌徒のデスクの引き出しからは、御剣の持っていたSL9事件の証拠品リストと同じような、
しかし内容が重ならないリストが得られた。
また、金庫に7777777というナンバーを入力して開けると、SL9事件のものと思われる
いくつかの証拠品が見つかった。
これらは巌徒が証拠の隠匿を行なったという証拠となる。
しかし巌徒が帰って来て、糸鋸は厳重な処分を予告され成歩堂たちは追い出されてしまう。

最後に留置所に向かい、巴に確認をする。
あなたは、巌徒海慈警察局長に脅迫を受け、操られていますね?
彼女は肯定した。

496逆転裁判蘇る逆転◆l1l6Ur354Asage2005/09/26(月) 04:24:32 ID:7aNpCy8c
最後の法廷。
裁判が始まってすぐに、被告人である巴が、すぐに弁護を止め判決を言い渡すように要求した。
拘置所で最後に会った時にはもう戦うつもりでいるかと思ったのに、なぜ…?
どうしてもこの先に審理を進めたくない理由があるのだろうか。
彼女は弁護をやめないのなら弁護士を解任すると言い渡した。確かに彼女にはその法的な権利があるのだ。
しかしそこで口を挟んだのは御剣だった。弁護士を解任しようがしまいが、私が追求を進めると。
なぜ…私は罪を認めると言っているのに…と焦って問い掛ける巴に対し御剣は、
罪?そんなものどうでもいい。この場の目的は真実を明らかにすることだ!
と言い放つ。何か吹っ切れた様子だ。
そして証人が喚ばれる。最初の証人はSL9号事件最後の殺人の現場を目撃した、茜だ。
茜は昨日言った証言の他に、もう一つ思い出していた。
あの、稲光の逆光の中にナイフを振り上げた犯人とそれに怯んでいる罪門検事の影を見た瞬間、
彼女は勇敢にも犯人に向かっていき、突き飛ばしたのだ。
しかし、二年前の裁判の証言の準備の時、実際には裁判では使われなかったが
茜はあの二枚の証拠品リストが二枚に分かたれる前、一枚の紙だった時に
その裏に自分が見た光景をスケッチとして描いていた。
二枚を一つにして現われたそのスケッチを基に、成歩堂は指摘していった。
このナイフを持っている犯人だと茜ちゃんが思っていた方の人影は犯人じゃない。
この人はありあわせの武器をとって犯人に立ち向かっていた、罪門検事だ。
また、「茜」という何者かに擦り消されかけたダイイングメッセージ、
そして罪門検事が突き飛ばされたと思われる方向にあったと思われる、短剣を持った鎧の置物…。
茜はそれらが何を意味するか理解し始め、そして巴が最も恐れ、避けようとしていた瞬間が訪れた。

わ、わたしが、罪門さんを、……殺した…………?
いやぁぁぁぁぁーーーーーーーー!

法廷は騒然となり、一旦休廷となった。
再開された時、御剣は成歩堂に誰を証人として喚ぶかを委ねた。
もちろん巴を脅迫していた真犯人…巌徒海慈だ。
彼はいつもどおり、機嫌よく、気さくに現われた。
しかし、やはり時折人を射抜くような鋭い視線や言葉を放つ。
それに怯まず、まずは彼に二年前のオフィスでの出来事、証拠捏造疑惑への証言を求める。
僕は警察局長だから証言を拒否できる権利があるんだけどね、と言う巌徒。
確かに裁判長や御剣が言うに、そういう規定があるらしい。しかしその権利を使うには
それ相応のリスクがあるらしく、まずは普通に証言を始めた。
二年前のあの時、僕はオフィスに巴より後に着いた、すでに巴は捏造を済ませていたのだろう、
僕は何のメリットもないのに捏造なんかしないよ、と証言し笑う巌徒に、
成歩堂はあるメリットを提示する。
つまり、巴が茜を守るために捏造するのを手伝えば、ゆくゆくはトップクラスの検事となる巴を
自分の意のままに動く操り人形にでき、警察局と検事局の双方を支配することができる…。
そして、操り人形にした例として、自身の殺人を隠蔽させたという例を挙げ、
タダシキ捜査官殺害の真犯人として巌徒を告発しはじめた。
タダシキ捜査官はIDカードを盗まれていたので巌徒に会いにくる、
巌徒の7777777のIDカードで二人一緒に入室する、証拠保管室内でなにかトラブルがあり突発的に殺害、
死体を御剣の車のトランクに乗せ、御剣が検事局に戻るような命令を御剣に出す、
罪を肩代わりするように巴に電話で命じる……こういった一連の推理を展開していく成歩堂。
しかし巌徒は、確かにそうやれば可能みたいだけど、それをやったという証拠はあるの?と笑う。
成歩堂は証拠を提示できなかった。

497逆転裁判蘇る逆転◆l1l6Ur354Asage2005/09/26(月) 06:03:36 ID:7aNpCy8c
しかし、証拠が無いなら証人が居ればいい。彼が巴を操っていたと証言できる証人が。
その証人となりうるのは、被告人である巴しかいない。成歩堂は巴に証言をさせることにした。
当然、「人を殺した妹をかばうために証拠隠滅を手伝ってもらいました」などと言えるはずもなく
彼女は自分一人で犯人を有罪にするために捏造した、局長は関係無いと言い張る。
しかし、成歩堂は彼女の証言の矛盾を突く形をとり、うまく、ある事に気付かせる。
それは、茜を犯人だと示唆するような証拠に不自然な点があること、
そして巌徒が巴より先に現場に着いて工作していた可能性があることだった。
つまり、巌徒が罪門検事を殺してそれを茜の仕業に見せかけている可能性があるのだ。
巴が、茜は罪門検事を殺していないかもしれないんですね!?と目を輝かせたその時、

 長くなる割に法律ギミックやハッタリによる相手の失言を誘う手法などが続いて
 ストーリーや謎に関係ないので省略。
 要するに罪門検事を殺したのは巌徒でした。
 巌徒はその時、茜と罪門検事と犯人の三人が気絶した状況を見つけ、巴を利用するために
 茜が殺したという痕跡を作った後で罪門検事を殺して逃走、その後、巴の後に部屋に入り直し
 巴による証拠捏造工作を手伝って恩を着せ、以後自分の操り人形にした。

一つの殺人を暴かれ、すっかり観念したらしい巌徒はタダシキ捜査官殺害についても自供する。
タダシキ捜査官は罪門巡査の真実追求を求める声に答えていなかったが、
あの日巌徒とともに証拠品保管室に行った際、突然やはりこの証拠品をこれで終わらせるわけにはいかない、
罪門に渡しますと言いだしたのだ。それを聞いて動転した巌徒は証拠品の中にあった連続殺人犯のナイフで…。
その後はほぼ成歩堂の推理通り。

巌徒は御剣に告げる。
犯罪を強く憎む君には、きっといつかわかる時がくる。
犯罪に一人で立ち向かうには、何が必要か。
なぜなら、君はわたしと同じ匂いがするからね。

巴は殺人事件では無罪になった。しかし、騙され脅迫されていたとは言え、
証拠の捏造などの工作を続けていたことで裁かれ罰せられるだろう。
しかし巴はツキモノが落ちたように晴れやかな顔、二年前の事件以前の優しく暖かい人に戻った。
しっかりと抱き締めあう巴と茜の姉妹。

しかし喜ぶ面々の中で、御剣だけは落ち込んだ顔をしていた。
巌徒に言われたことは、まさに時に考えてしまうことだったのだ。
犯罪に一人で立ち向かうためには何が必要か、君にもきっとわかる日がくる……
そんな彼に成歩堂は、二人で完成させたともいえる証拠品をつきつける。
一人で立ち向かわなければいけないわけじゃない。助け合って得られる勝利も……
その気持ちを受けとめたのかどうか、御剣は立ち去っていった。
検事としての自分を生かすも殺すも、後は自分次第。

御剣検事の執務室に、ボーイがティーセットを運んできた。
御剣検事、お茶をお持ちしました……あれ、この書き置きは…?

逆転裁判2に続く

141 逆転裁判 sage 04/04/22 21:05 ID:CLRy2Czj

<< 第1話 『はじめての逆転』 >>


主人公の成歩堂龍一。弁護士になったばかりで今回がはじめての法廷だ。そしてその成歩堂の師匠であるのが綾里千尋。若干27歳で所長を綾里法律事務所の務めるセクシーな女性。

『こんなに緊張したのは小学校のときの学級裁判以来ですよ。』
という成歩堂がはじめての法廷に選んだのはなんと殺人事件。被告人は成歩堂の小学校のときからの友人・矢張政志。「事件のカゲにはやっぱり矢張」と言われ続けたとんでもなく運の悪い彼は今回も恋人・高日美佳を撲殺した容疑をかけられていた。


開廷


証人として出てきたのは山野星雄という新聞勧誘員。

彼は【新聞の勧誘をしている際に開いているドアを覗き込んだところ死体を発見。その直前に部屋から出てきた被告人・矢張をはっきり見た】 と証言した。

ショゲかえる成歩堂。
『なぜ言ってくれなかったんだ、矢張。こんなにはっきり見られていたなら弁護のしようがないじゃないか…』

しかし千尋さんが教えてくれた。
「依頼人を信じるのよナルホドくん。あなたの依頼人が無実だとしたらあんな証言は嘘にきまっているじゃない。証言の矛盾をあばくのよ!」

確かに冷静になって考えると、証人が死体を見つけた時間はハッキリ午後2時と証言。しかし手元の解剖記録によると被害者の志望推定時刻は午後4時前後。

        『異議あり!』

成歩堂によって矛盾をつかれあせった山野は【発見した時に時報のような音を聞いた。時間がずれていたのは高日の部屋にあったビデオから聞こえたのだろう】と証言を変更。



しかしそうは問屋がおろさない。

『犯行時刻のマンションは停電中だった。ビデオが動いていたはずがない!』

うろたえる山野。

「その調子よナルホドくん。うそは次のうそをよぶわ。その調子であのうさんくさい証人を追い詰めなさい」


山野がこう言い出した。「そうだ、現場に置時計があったじゃないですか。犯人が被害者を殴るのに使った…」

一同 はぁ? これは考える像の置物では・・・ すると、さえない検事・亜内がすかさず「いえ、実はその置物はボタンを押すと時刻をしゃべるタイプの時計でして どう見ても置物にしか見えないので置物として・・・」とフォロー。

しかしそれだとさらに話がおかしい。


142 逆転裁判 sage 04/04/22 21:14 ID:CLRy2Czj
『山野さん、あなたはなぜこれが時計だと知っているのですか?』

この置物は矢張がプレゼントして彼女に送ったモノ。店で売っていない。置物に触れない限り部屋に入らなかったと証言する彼にそれが時計であることがわかるはずがない!

ここで成歩堂はついに確信し、告発する。

『あなたは当日、事件現場に入り 被害者を殺害したんです!』
『そして被害者を殺害した瞬間 時計が急にしゃべりだした。だからその時間が強く印象に残っていたのです!』

「しょ、証拠はあるのか・・・!」カツラを亜内検事に投げ飛ばしてまで激情する証人。

『今、ここでその時計を鳴らしてみればすべてわかります!』

結果は・・・ 時計は現在の時刻の2時間前の時刻を告げた。


おわった。誰もがそう思った瞬間!

「まだまだ甘いな 弁護士さんよぉ! 今、時間が2時間ずれていた所で事件当日もずれていたって証明にはならないんだよ! その時計が事件当日も遅れてたって アンタ証明できるのかい!」

言葉に詰まる成歩堂。『そんなこと、できるわけがない!』

そこに千尋さんが語りかける。「発想を逆転させるのナルホドくん。”事件当日、時計が遅れていたかどうか?”を考えるのではなく”なぜ時計が遅れていたか?”を考えてみるのよ」

『なぜ遅れていたのだろうか。』

成歩堂は証拠品に目を通す。そしてついに気づいた。検察側が提出したパスポートに。

『被害者は前日までニューヨークにいました。ニューヨークと日本との時差は14時間。時計でみればちょうど2時間のズレになります! つまり彼女は帰国後、時計の時間をまだ戻していなかったのです!』


犯人は山野星雄だった。彼は空き巣の常習者で部屋を物色していた最中戻ってきた被害者とはちあわせし犯行に及んだと自供した。

裁判中明らかにされた事実に「俺はあの女にとってなんだったんだろう?」とショゲる矢張に彼女はおまえのことを大事に思っていた、という証拠品をつきつける。
そして矢張は今回の依頼料として【考える像の置物】を (なぜか)千尋さんに渡ししゃくぜんとしないままま去っていった。

『僕が弁護士になろうと思ったのもある意味 矢張のおかげでもあるんですよ。』

「へー 興味あるわね その話。今度くわしくきかせてね」

しかし、この約束が果たされることはなかった・・・。


第1話 はじめての逆転 終

189 143(逆転裁判執筆) sage 04/04/24 00:21 ID:QYV7hN2u
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綾里千尋は電話で妹・真宵に証拠品をあずかってもらうように頼んだ。

「あなた こういうの好きでしょ? しゃべる【考える像】の時計。
あ、でも今はしゃべらないんだった。さっき書類を入れるために機械を抜いちゃったから。」

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・


綾里法律事務所で殺人事件が発生した。なんと被害者は所長・綾里千尋。

現場に居合わせたのは成歩堂と、「おねぇちゃん・・・」と死体の傍らに泣く少女。
風変わりな髪型と格好をした彼女は千尋の妹、真宵だった。

真宵を落ち着かせた成歩堂は荒らされた現場を調べる。そこでなんとレシートの裏に
血文字で書かれたマヨイというダイイングメッセージを発見する。

そのとき、隣のホテルから若い女性の声が。



   「きゃー 誰かきてぇ! 人殺しぃ!」


瞬く間に警察登場。やってきたのは大柄なぶしょうヒゲの刑事・糸鋸圭介。
「~ッス」が口癖の彼は例の血文字を発見するとそれを根拠に綾里真宵を緊急逮捕した。

成歩堂は留置場にて真宵と面会。彼女の弁護を買ってでるも
「お姉ちゃんに、無罪になりたかったらナルホドくんに頼むのは
 もう少し待ちなさいって言われた」との理由で拒否される。

少しへこみながらも彼女の頼みで姉・千尋の弁護士の師匠、星影宇宙ノ助を訪ねるも
真宵の弁護を拒否される。「綾里真宵の弁護をひきうける弁護士は誰もおらんじゃろう」と
謎の言葉を残して…


成歩堂は真宵に星影弁護士に断られたことを話した。そして彼女の話を聞いた。彼女は
修行中の霊媒師だった。また彼女の母親も霊媒師であったのだが、ある男のせいで破滅し
姿を消してしまった。そして千尋はその男を調べるために弁護士になったらしい。

母もおらず、姉をなくした真宵は一人だ。孤独な人を救うために成歩堂は弁護士になった。
結局、真宵の弁護は成歩堂が行うことにした。

成歩堂の捜査開始。

裁判で証人として出てくるであろう目撃者・松竹梅世に会いに隣のホテルを訪れる。
彼女からはまともな情報は得られないが彼女がいない隙に彼女の部屋から盗聴器を発見。

あからさまにあやしい。

これを武器に法廷で戦おう。そう決意する成歩堂だった。

34名無しさん@お腹いっぱい。04/10/11 13:30:39 ID:kt62DE2V
二話続き(前のからあまりに間があいてるのでまとめサイトみてね)

ついに裁判が開始。

検察側が用意したのは史上最年少で検事になり、有罪を勝ち得るためには
証拠を捏造することすらいとわないという黒い噂の絶えない不敗の天才
検事・御剣伶侍。しかも御剣と成歩堂は顔見知りらしいのだ。


証人として出てきた前述の松竹梅世は殺人現場をハッキリと目撃。しかも
その犯人を被告人席の”ちっちゃい子”と証言した。しかし、成歩堂は
気づく。被告人・綾里真宵は霊媒師で服装があきらかに奇妙な服装。
それなのに目撃者・梅世は彼女の特徴を「ちっちゃい子」としか表現
できないでいたのだ。

成歩堂はこう主張する。

「証人は殺人現場を見ていなかった!」

それに対して反論する梅世


「梅世、ちゃんと細かいところまで見てたんだからぁ!
 被害者の女の人、最初の攻撃をかわして、右に向かって逃げたの。
 そしたら、和服の女の子が追いかけていって……
 持っていた凶器でなぐりつけたの!凶器だって、ちゃんと見たわよ!
 時計よ時計。……置時計ってやつ?<<考える人>>の形してたわ!」

ここで言ってはならないことを言ってしまう梅世。

「この考える人のどこが時計に見えるんですか? 以前この像を時計と
 言った人がいました。その人は”殺人犯”でしたよ。」


しかしさすがは御剣、隣のホテルから時計がしゃべるところが聞こえた
かもしれないと主張する。しかしそうは問屋がおろさない。
第二話冒頭の真宵と千尋の携帯電話の会話が記録に残っていたのだ。

「あなた こういうの好きでしょ? しゃべる【考える像】の時計。
 あ、でも今はしゃべらないんだった。さっき書類を入れるために
 機械を抜いちゃったから。」




35名無しさん@お腹いっぱい。04/10/11 13:32:19 ID:kt62DE2V
梅世がホテルに来る前にしゃべらなくなった像。それをなぜ時計だと梅世は
知っていたのか? ここで成歩堂は必殺の証拠品『盗聴器』を提出。
そしてこう主張する。

「証人は見ていたのはなく 聴いていたのです」


決定的証拠に追い詰められ錯乱した松竹梅世は法廷で鬼の形相で
わめき散らした後、盗聴の容疑で緊急逮捕された。さらにいっきに
梅世犯人説に傾く法廷。しかし梅世には鉄壁のアリバイがあったのだ。

殺人時刻ぴったりにルームサービスを運んできたボーイ。梅世から
キツくその時間に持ってくるように言われ、さらには頬にキスまでされて
いたのだ。

「あからさまに怪しい・・・」

しかしアリバイがあるのには違いない。このアリバイが崩れない限り
真宵の殺人容疑は晴れない。なんとかボーイの証言を求めようとするが、
無情の御剣からひとつの条件をつきつけられる。

「ボーイの証言で梅世が殺人に関係していた可能性を証明できなければ
 真宵の有罪を認めろ」

さらに窮地に陥った成歩堂。相当な覚悟でボーイの証言を望むもまったく
矛盾のかけらすらみつからない。それに勝ち誇った御剣「このボーイには、
嘘をつく理由がないのだよ……。さて。そろそろ、退屈な尋問は終わりに
してもらえるかな……?」

だめだ、ここであきらめたら真宵ちゃんはおしまいなんだ。最後の尋問を・・・


36名無しさん@お腹いっぱい。04/10/11 13:33:47 ID:kt62DE2V
裁判長の温情でもらえた最後のチャンス。


「チェ……チェックインのことを話してください。梅世さんがチェックインした時のことを……」

「ああ、ハイ。かしこまりました とにかく、綺麗な方だな、と。お近づきに
 なりたいものだと思いましたが、残念でした」


      残念でした? 



ここで成歩堂は起死回生の証言を手にする



「さすがのワタクシも、横に恋人がいらっしゃっては……」


な、なんだってー!


「ボーイさん! もしかして梅世さんは……、
 二人でチェックインしたんですか!」



「異議ありィ!」


御剣も食いかかってくる!が、「と、、、とりあえず異議を申し立てる」と
動揺を隠し切れない。裁判長につめよられたボーイが言うには「い、いえ、
その……実は……そこの、検事さんに…… 聞かれない限り、そのことは言うな、と……」 

「く……くぅっ! このバカボーイがああああッ!」

大事な証言を隠そうとした御剣検事に対して法廷は大荒れ。裁判長はこの
もう一人の男に関して弁護・検察に調べ直すように命じて最初の法廷は
まくをおろすのであった。
最終更新:2009年02月08日 19:15