ピッチやフォルマントの変更はソフトウェアでもできます。
あえてソフトウェアから離れてこちらを使う利点としては主に”遅延”がないことになります。
密閉型ヘッドホンやイヤホンで音量を上げて喋れば直にボイチェン声が聞こえるので調声がしやすいです。
ピッチフォルマント調節の他にはエフェクト10種類、リバーブ、設定項目の保存機能など。
まずはエフェクト。エフェクトはDTMツールなこともあり多彩ですがボイチェンに使える項目は少ないです。
通常の変換声として使えるDIRECT、簡易ロボ声として使えるAUTO PITCH2、無線通話に近いエフェクトになる
MEGA-PHONE、音質を劣化させセピア色背景に合いそうな声にするRADIO・・・がボイチェン用途では使える。
他のエフェクトは音楽向けでありどちらかというとクトゥルフ系異形ボイスになるので、普通にお喋りすること
には向いてないです。VRChatなどでのRPでなら使えると思います。
リバーブ。これは音を反響させる機能です。イメージ的にはお風呂や洞窟やトンネルみたいな・・・。
ささやきボイスとかえっちなセリフとか言うときに使います(?)。
これを少しかけると音質が誤魔化せるようなそうでもないような・・・。
あとおうたが上手に聴こえます。遅延なしなので音程が取りやすいですし、おうたメインの人も良い。
設定項目の保存について。以上の機能をVT-3内に3つまでテンプレートとして保存できます。
ボタンを押すだけで他の声にチェンジできるので、人型→ロボに一瞬で変更できたりRPプレイには何かと便利です。
注意点としてはテンプレート使用中に別のツマミを少しでも触るとそのツマミの設定に変更されてしまいます。
つまり例としてはピッチ最大値フォルマント2メモリ設定のテンプレートを使用中にピッチゼロ設定になってる
ツマミに触れると、ピッチゼロフォルマント2メモリになりボイチェン女の子プレイしている場合は悲惨なこと
になります。このような事象になりたくない場合は、設定保存機能を使わずにマニュアルモードで使いましょう。
単体での運用は正直キツいです。複数の機器を繋いでやっと真価を発揮してくれます(使用用途が違うから仕方ない)
ここからは弱点+弱点の克服方法の暫定版となります。(つまり研究中。個人の感想とリサーチです)
まず一つ目、マイクを直繋ぎすると音を全然拾ってくれない。(マイク固有により差あり、要検証)
音を拾わせるためにVT-3側でマイク感度を上げる・・・こともできるのですが、VT-3単体でそれを行うとすぐに
音割れ状態になってピークランプが点滅してしまいます。
そのため、VT-3の前にプリアンプやコンプレッサーなどを繋いで音量を安定させつつ、ゲインを上げてマイクの
入力音声をブーストしなければならない。
ブーストしてからVT-3に音声を送ることによってVT-3側でのマイク感度の設定を少なめにできます。
これによって音割れはとりあえず防げます。
二つ目。VT-3から出た声はボイチェン後だと(ピッチを上げている場合)低音部分が減り高音部分が大きく残ります。
イメージ的にはボーカロイドの音声が近いです。なのでこの部分を自然な声に直すためにイコライザーを使います。
イコライザーを使用して低音部分部分を増幅して自然な声にします。
イコライザーを使うとどの程度音が変化するのかはiTunesのイコライザ設定で調べると劇的な変化を見れるはず。
三つ目。オーディオインターフェースとしての機能はあるにはあるんですがほぼないです。
VT-3をマイクとして認識させるとPC内の音も混ざって聴こえてしまうので。
これの対象方法としては単純にオーディオIFを別途用意する、他には完全なアナログ式としてイヤホンでVT-3の
音声を聴き、ヘッドホンでPCの音を聴く・・・などもあります。
このやり方は高感度マイクだとヘッドホンからの音漏れも拾ってしまいそうですけど。
あ、ボイチェン声を聴きながら喋らないって人は別です。
そのタイプの人はVT-3をマイクとして出力するだけでOKです。
※現在編集中の項目です。(2018/07/21 最終更新)
|