京都大学文学部哲学科卒。同大学院文学研究科博士課程満期退学(宗教学専攻・後に博士号(文学)取得)。明治学院大学教授。
高卒クラスでは京大英語研究、英文法Sなど、現役クラスではスーパーα英語総合など、講習会では京大英語Ⅰ(英文解釈)、スーパー英語総合、京大プレ英語など、駿台教育研究所では入試英語のファンダメンタルズなどを担当する。
パンフレットには顔写真が載ってない上、講習会ではあまり授業がないため、実際に授業を受けるまで一切が謎に包まれている人物であるが、小柄で豊かな髭の講師を見かけたら、恐らくその人こそ久山師である。
自他共に認める、関東駿台で最も厳しい英語講師であり、プロフェッサー久山の異名をとる。(大学教授を兼業しているせいもあろうか)
まず、彼の特徴としてあげられるのが、確かな英語学習法の明示である。
もちろん駿台の講師は皆、ある程度の英語学習法を教えてはくれるのだが、彼の教えるそれは単語帳の使い方から、模試の活用法、一年間を通しての学習計画など、細部に渡る、一切の妥協を許さないものである。
そのあまりの厳しさについていけない、または合わないという人もいるであろうが、彼の英語学習法は"確実に"大学に受かるためのものであり、実践して後悔することはないように思われる。
次にあげられるのが、徹底的な文法、構文、単語の解説といった、言語"内"情報の解説である。
確かな文法知識の元に真摯な態度で英文解釈をすることを、彼は勧める。まず授業中に扱う英文の構文解析などが書き込まれたプリントを配布した上で、前期の内は英文解釈の中で重要な文法事項があれば詳細に解説し、後期でも必要があれば基礎的な事項にまで遡って、文法知識が定着しているかをことあるごとに確認する。
最後にあげられるのは、大島師と一、二を争う膨大な知識量からくる、英文の文化的背景、言語"外"情報の解説である。彼は、京大や東大の英文に立ち向かうためのそういった情報を、"耳学問"することを推奨する。
大島師の場合本当の"雑談"が多少なり含まれているように思うが(失礼、それはそれで大島師の授業のいいところである)、久山師の場合、いわゆる"雑談"はほとんどなく、英文を理解する上で欠かせない様々な文化的背景を徹底的に解説する。人によっては知識のひけらかし、と感じる人もいるかもしれないが、過去にその話題が入試問題で取り上げられたことを踏まえて話していることが多く、無駄な内容は全くといっていいほど含まれていない。
授業中に紹介してくれる本は、和書で手ごろなものも多くあり、受験勉強の合間に(もちろん受験に役に立つ内容であることが多いが)読むには好奇な本が多い。
基本的に質問・相談には親切に応じてくれるが、彼の厳しさはいたるところに渡っているため、よく考えることもなしに、または失礼な態度で質問に行くなどすると、一蹴されてしまうので注意されたい。
最終更新:2010年01月07日 18:38