霜栄

駿台予備学校の現代文科講師。
東京大学文学部国文学科出身。関西圏の駿台英語科講師霜康司は実弟。


人物

駿台現代文科に光り輝く男。
何かと若々しい男。それが霜栄である。
駿台現代文科の人気No1講師であり、「Mr.現代文」と呼ばれる。



授業中に行う例え話は大島保彦が舌を巻くほどである。
そしてその話がとても面白いため、授業の出席率が非常に良い。
もちろん授業に関しても、論理に徹底的にこだわり、客観性を何よりも重視する授業であり、
彼の授業を受けてから現代文への姿勢が180度変わった生徒も少なくない。

小学生の時の国語教育に対してのトラウマがあるらしく、
日本の初等教育における現代文の扱われ方、
すなわち主観的読解を優先する国語教育に対して批判的である。
その反発から、論理的(≒客観的)な読解を教授することに力を入れている。

まず全体の構造を把握する事を重視し、
特に前期授業においては、生徒には文章の要約をするよう指導する。
授業においては、黒板を左右から使用するスタイルで、
板書は3つの要素(構造的要約、ポイント、要旨)で構成されている。
小説を読む際も、勘やフィーリングではなく、
論理的に文脈を追いかけようとする姿勢を重視している。
授業を進めつつも、言葉のおもしろさを伝えたいという意図から、
言葉による笑いを生徒に提供している。こうした指導を支持する生徒は多く、
事実、霜の授業は出席率が非常によい。

季節講習ではオリジナル講座の「現代文Revolution」(夏期)、
「現代文Pratica」(冬期)等を担当し、主にテストゼミ形式の授業を行う。
夏季講座の現代文Revolutionの名称の由来は霜が自身の現代文教授の中心とも
言えるT(テーマ)とM(メッセージ)について考えていた際、
「TとM? TM? TM Revolution!」と突然閃いたことからきているとの本人談がある。直前講習のみ東大の対策講座を受け持つ。また、各季節講習において衛星による授業も担当している。

霜作成のテキストは、多くの予備校テキストと違いA5判を採用しており、
電車の中でも読みやすいよう配慮がなされている。
テキストの末には小説の抜粋を付録しており、授業中にその解説を行うことがある。季節講習のテキストには自身が執筆した小説が掲載されているが、これは授業で使用することはない。

また、霜は未来学力研究グループの一人で、現在、「東大進学塾エミール」で、読解・表現についての指導を行う。その授業のほとんどは雑談だが、現代文のアウトプット能力を高めたり、『奥の細道』をパロディーにしてその面白みを伝えたりと、充実した授業を行っている。

著書の『現代文読解力の開発講座』(1993年・駿台文庫)は
彼の読解のエッセンスが詰め込まれた著書であるが、
1993年12月の出版から一度も改訂されずに現在も出版されている。
また、東京大学科学哲学科助教授である野矢茂樹は著書『論理トレーニング』
の中で、霜の『開発講座』と同出版社から出ている
岡田寿彦『論文って、どんなもんだい』の二冊を取り上げ、賛辞を送っている
最終更新:2010年01月07日 18:49
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。