駿台予備学校日本史科講師。
慶應義塾大学文学部卒、明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。
専攻は日本近代思想史。駿台予備学校で日本史を教えるかたわら、
立教大学・日本獣医畜産大学・敬愛大学で非常勤講師もつとめる。
「歴史を見ることは現在を見ること。
社会に対する鋭い目と視線を低くした人間に対する
温かい目を養おう」という立場に立脚した、
受験のための詰め込みだけではない考える日本史を講義している。
紹介
板書をせずテキストに書き込みをさせる授業スタイルと、
時に1時間以上講義を延長することで有名。
提供される情報量は膨大だが暗記を強いるのではなく、
知識として体系的に理解することを求める授業で多くの受験生から
熱狂的な支持を受ける。吉本隆明から影響を受けているようで、
例えば「転向」についての解説は吉本の「転向論」に拠るなど、
単純な受験知識を超えた駿台らしいアカデミックな一面も伺わせる。
一方で彼の語る歴史観がマルクス主義・左翼的な位置からであること
(自由民権運動は「下からのブルジョア革命運動」である、
という説明や天皇制についての言及・認識など)、
予備校という受験対策の場で現代社会への問題点を提起し
長時間授業を延長することへの批判もある。
駿台では東大文系スーパー、早慶上智大文系スーパー、
スーパーα日本史(現役生コース)といった上位クラスを担当。
講習では主に社会経済史(夏期のみ)、東大日本史、早慶大日本史を受け持つ。
気さくな人で質問にも丁寧に応対してくれる。
駿台・東進ハイスクール講師の
須藤公博は浪人時代福井に師事し、
その縁で予備校講師となった。
論文科講師の内海信彦とは高校時代からの知人でもある。
研究者としては
『満鉄調査部事件の真相 新発見史料が語る「知の集団」の見果てぬ夢』
(小林英夫早大教授との共著)を著している。
代々木ゼミナールの現代文科講師の酒井敏行とは友人である。
酒井いわく「彼はとても面白い人」らしい。
大学時代美術史を学んでいたためか、人物画を描くのが上手く、
近世・近代の絵画についてもかなりの知識をもっている。
最終更新:2010年01月07日 19:20