「あいかわらず小松は寒いなぁ。」
日本海に面した石川県の小松基地は極寒の地だ。風谷は、灰色のF-15を見上げた。F-15は、見上げるほど、大きい。風谷は訓練を終えて、まだ1年しか経っていない新人だ。まだまだ、三尉である。スクランブルの仕事もなかなかこない。
(あいつはどうしてるかなぁ・・・)
宮崎県松島基地。
安藤はF-2の調子を見ていた。
(次のフライトたのむぜ。)
安藤は、風谷の幼なじみで、風谷よりはやく入隊した二尉だ。青いF-2はめったに顔をださない。が、航空祭では人気者である。
小松基地。
「!」
1人のレーダー員がさけんだ。
「レーダーに機影あり!アンノンです!」
アンノンとは、領空侵犯機のことである。
「国籍は!」
葵司令は言った。
「恐らく・・・ロシアです。」
「ちっ・・・またロシアか・・・」
葵司令は舌打ちした。
「まぁいい。スクランブルだ。」
「了解しました。」
ウウゥゥゥゥ・・・
「・・・!」
風谷ははっとした。
(スクランブル!?)
風谷はさっそく、耐G服を着て、「FAIRY(妖精)」というTAKネームが描かれている航空ヘルメットと、酸素マスクをもって格納庫へ走った。
「風谷!遅いぞ!」
ベテランの整備員がさけぶ。
「はい!」
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2話につづく>
最終更新:2009年04月21日 16:55