UD+ORC

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UD+ORC - (2010/04/27 (火) 22:12:05) のソース

**特徴
・ユニットパワー重視の戦いが基本で、動き方は比較的シンプル。
・厳しい局面はヒーローキリング性能を活かして打開しよう。
・NE+UD、NE+ORCなど王道のコンボから見ると不利なのは否定できない。
・早期にエキスパンドするのが難しい。
・UDにはT2でいったん戦力的ピークを形成するか、あくまでT3をベースに戦うのかという二択がありそれぞれ一長一短。とりあえず味方との兼ね合いから、より使いやすい方のビルドオーダーを試してみることを推奨。


**終了までの流れ(ベーシックの場合)
UDがクリーピングを円滑に進めて早い段階でDKをLv3に出来るか否かが最初の分かれ目。相手がヒーローハラスに来ていないなら会戦前にLv3以上でないと話にならない。何故ならFiendを使う以上、そのHPを全快させる為のDeath Coil Lv2が必須となるからだ。DKがLv3になってしまえば、足止めスキルの乏しいT1ではHuntressと並んで無類のゾーンコントロール力、プッシュ力を発揮してくれる。
一方のORCはこの時間帯、どちらかといえばUDのサポートに徹する。具体的にはBMを選択して偵察、ハラス、クリープジャックなどを主に担当する(TM、GWなどのマップにおいてアイテム拾得のためクリーピングをパターンに組み込むなどの工夫も当然可能)。ここでハラスと同じくらい大切なのが、相手ハラスチームへの対応。「相手クリーピングヒーローをハラスする事」と「味方クリーピングヒーローをハラスから守る事」は表裏一体の行動であって、意味するところはほとんど同じという事にさえ気付けば序盤の動き方が一気にクリアに見えてくるはず。相手ヒーローの動き方に応じたBMの行動の具体例を次段落に示す。
まず相手が二色ハラスで味方DKをいじめている場合は、速やかに駆けつけて相手を追い返そう。幸いBMは1:1でどのヒーローにも負けないからこの仕事にはうってつけである。相手が何度も回復して戻ってくる場合は、こちらも効率は落ちるが二色でクリーピング。次に相手が一色クリープ、一色ハラスの場合は、種族同士の力関係を考えてハラスするか守りにつくかを考えよう。ただ、基本的にはBM単騎でハラスを行い、GruntをすべてUDの元に送ってクリーピングを助けさせる形をお薦めする。これでクリープの強いマップでNEにジャックされてもUDが簡単にFiendを失うことがなくなるし、相手がKotGをピックしている場合などはむしろこの方がGruntが死ににくくなる可能性すらある。
以上でUDの準備作りはほぼ完成するが、DKをLv4以上にするメリットが実はあまりない。かといってORCのT2ユニットはまだ出ていないから攻めるのに適した時間帯という訳でもない。そこで一つの推奨パターンとしてはUD+ORCで合流して引き続いてクリーピングを行う。ここでポイントなのはDKをクリープから離してBMだけに経験値を集中させる事。BMは、相手がすぐにヒットしてきたとしても最低でもLv2以上が望ましいし、Lv3になっていれば結構に脅威的存在となる。続いてSH→Lichの順番で前線に到着するから、しばらくはORCだけに経験値が丸ごと入る事になる。DK→BM→SH→Lichの順にLv3に出来ればしめたものだ(追記:SH→BMの順番でLv3にすべきとのORC使いの証言有り)。ただしDKが遠いのでクリープジャック、アイテムスティールなどには気をつけること。いずれにせよ、この辺は好みも関係してくるので味方とプレイしていく中で徐々にルールを決めていけば問題ない。

適度にクリーピングが出来たら(出来ていなくても)ここでUD+ORCともにフード40前後になっているので合流して攻城する。相手がエキスパンドしていたら、手薄そうな方をヒットする。相手を真正面から突き合わせて戦うことにより、Dryad、Sorce足止めユニットの存在意義を無くさせよう。陣地戦では相手だけが防御施設を使う事になるが、それでも五分くらいの戦力になるだろうと思う。このタイミングで相手に甚大な被害を与えるのが基本だが、上手く行かない事もあるし、個人的にUDはもう攻める前ぐらいにT3を押してしまって良いと思う(確実に決めに行くなら、更にアイテムなどに投資しても良いが・・・)。このとき材木が足りなくなる事が多いので、ORCがT2でSH、Beastiary、Spirit Lodge、Berserker Strengthなどを消化した後に余った端数(50~100)の材木をUDに回しておくとビルドがある程度スムーズに行く。
相手陣地で削りあい、押し切れなかった場合はTP離脱せざるを得ない。ここでUDの本陣はT3になっているので、Orb、Destroyer、3rdヒーローなどを加えながらクリーピング、ヒットランなどを行いUDの得意とする時間帯を待つ。準備ができたら相手にバロウ割りを喰らったり、金差をつけられる前に早めに合流して攻めよう。

なお、ここまでのどの時間帯においてもNE+UD(Huntress+Fiend)に対しては有利と呼べるタイミングが全くなく相性としては最悪である。ユニットのパワーで序盤から負けているのに、エキスパンドまでされてしまい、その上にテクノロジー面でも差をつけられるという八方塞がりの状況となる。そもそも最序盤のプッシュからして押し返すのが容易でなく、会戦での当たり方をよほど上手く導入しなければならない。陣地戦ならPeonパンチも含めて防御施設をフル活用。野戦ならHuntressが嫌う狭い地形で正面から戦ったり、相手チームの片割れが近くにいない所を二人がかりで不意打ちするなど。それ以外だと相手DKにHex中心に激しくプレッシャーをかけていくしか手立てがない。何とかしてマップコントロールを奪取できたらNEのエキスパンドを壊しに行こう。相手にエキスパンドさえなければ、ユニットパワー的には不利であっても、ヒーローの質の差で何とか殴り勝てる芽が出てくる。


**会戦での操作
・ORCがしっかりと前線を敷いて、UDがほとんど動くことなくユニットを1体ずつ丁寧に間引きしていくのが完成形。
・広い場所で、FiendにHuntress、Spell Breakerなど優秀な前衛ユニットが群がってくる場合は引き撃ちを繰り返すしかない。が、ORCの壁という役割が消えてしまう為に本来的には良い戦い方では無いかも知れない。
・前衛ヒーロー、もしくは詰まっている後衛ヒーローをDeath Coil、Frost Nova、Critical Strike、Hexを合わせて間引きする。味方のスキルに重ねるようにフォーカスしたり、チャットで狙うべきヒーローを味方に伝えていこう。瀕死状態で逃げられた場合は、幸いにもBMが単騎で処理してくれるチャンスがあるのでUDは深追いする必要はない。
・Spirit Linkを全ユニットに通した上で、Healing Wave、Scroll of Healing、Obsidian Statueで味方の戦線を維持しつづける。HUのPriest、NEのRejuvenationをチーム全体では上回って、強靱なタフネスをT2では発揮してくれるはず。Burrow、Ensnare、Disenchant、Scroll of Protectionなども適宜。
・Peonも最低限の木こりだけを残して前線に動員すると良い。アタックムーヴだけしていも、Spirit Linkによるタフネス増強、Fiendへの接近防止などに働いてくれるが、War Millが有るならWatch Towerを建てるオプションもある。なおPeonのフードあたりのダメージ値(クールダウンは考慮しない)とHPは実はGruntと同じような水準である。


**UDのビルドオーダー
UD+ORCの組み合わせで使用できるUDのビルドオーダーをいくつか例示する(他のコンボでも使用可)。基本としてはFiendを出し続けてスムーズにクリーピングを行い、ORCのT2ユニットが出揃うタイミングに戦力的ピークを持ってくることに有る。ただしUDは最終的にはT3に入らないと他の種族に対応できない。T2止めが不可能な唯一の種族という言い方も出来る。そのためホールのアップグレードも資源がたまった段階で適宜していく必要がある。T2を長引かせることには全く何のメリットもない。

#region(ベーシック)
&bold(){ベーシック}

前述した「終了までの流れ(ベーシックの場合)」はこの形に似たビルドオーダーの場合を指す。ベーシックとは言うが具体的にはマスとテックの中間形(ややマス寄り)になる。後述する古典的なマスビルドはかなり思い切った使い方をしないといけないが、最近はアップグレードを現実的なレベルまで早めたビルドを決め打ちするプレイヤーが多い。このビルドオーダーはその中の一例と思ってもらえば良い。一般的なFiendと同じフード26/30のタイミングでT2アップグレードを押し、Lichを生産開始した時点でフード39/40。続いてSlaughterhouse、Zigguratを順番に建てると1個目のStatueを作り始める前後くらいに丁度T3を押せるくらいの資源がたまるはず。このように状況をあまり気にせず決め打ち出来るビルドオーダーを自分なりに決めておくと役立つが、最終的には戦況に応じて毎回ビルドを可変出来るのがベストだろうと思う。というのは例のビルドを決め打ちしてFiendの数を出していくと、どう工夫してもT2止め種族の戦力ピークにOrbを間に合わせることが出来ないし、逆にT2で押し切れてしまいT3アップグレードが無駄になる場合も有るからである。以下の例ではおおよそT2到達は6分20秒(ゲーム内の3:00)、T3到達は9分20秒(ゲーム内の12:00)。
実例はページ最下部のリンクからリプレイをダウンロード出来ます。

・ビルドオーダー例
|&bold(){時期}|&bold(){生産・建設}|
|5/10|Acolyte生産、Acolyte生産、Crypt建設、Graveyard建設、Altar建設、Ziggurat建設|
|7/10|Ghoul生産、Tomb建設、Fiend生産、Death Knight生産、Ziggurat建設、(Nerubian Tower開発)、Fiend生産、(Nerubian Tower開発)|
|20/30|Rod購入、Dust購入、Fiend生産、Fiend生産|
|26/30|T2アップグレード、Ziggurat建設、Fiend生産、Ghoul生産|
|31/40|Fiend生産、Attack Lv1研究、Rod購入、Fiend生産|
|34/40|T2到達、Lich生産、Slaughterhouse建設、Ziggurat建設、Burrow開発Statue生産、T3アップグレード|
#endregion

#region(マス)
&bold(){マス}

本気マス。古くから有りそうなビルドだが、T3到達が遅すぎるため現在はほとんど見かけない。ただしT2で確実に息の根を止めにいこうとする時、あるいは相手がTC+Headhunter、Pal+RiflemanなどT1マス最右翼の編成をしている場合の対策としては今でも十分に有効なチョイスである。ビルドの概要はT1からFiendをかなり多めに生産し、T1〜T2に堅牢な時間帯を築く。ORCがT2でRaider、Spirit Walkerを出してフード40くらいになるタイミングで、このビルドのUDはフード45辺りまで伸びるはず。その頃にタイミングを計ってゲームを決めに行く。相手がエキスパンドしていても、金差が付きはじめる前に十分ヒット可能。ただし思い切ったマスをしている分、ホールのアップグレードが半端なく遅いので、最初の攻城で相手に損害を与えられないと後が辛い。相手アンデッドにFiendの数で最初は勝っているのだから、その優位を絶対に崩さないという強い姿勢が必要だと思う。
ビルドの覚え方はFiendを最低5体以上出してからT2へのアップグレードを開始。Fiendを予約している時に何度か資源が余ってくるからその時にアタックとアーマーもLv1に上げておく。要はT1で出来ることは、生き残りをかけて全部やってしまおうという精神である。またT2ではゴールドが相当に余ってくるので、Potion、Scroll系のアイテムを1~2個ほど購入しておくと丁度良い。ゲームを強気で決めに行くのならT3までのフード50超えというのも目指せるかも知れない。以下の例ではおおよそT2到達は6分50秒(ゲーム内の4:30)、T3到達は10分30秒(ゲーム内の15:25)。
実例はページ最下部のリンクからリプレイをダウンロード出来ます。

・ビルドオーダー例
|&bold(){時期}|&bold(){生産・建設}|
|5/10|Acolyte生産、Acolyte生産、Crypt建設、Graveyard建設、Altar建設、Ziggurat建設|
|7/10|Ghoul生産、Tomb建設、Fiend生産、Death Knight生産、Ziggurat建設、(Nerubian Tower開発)、Fiend生産、(Nerubian Tower開発)|
|20/30|Rod購入、Dust購入、Fiend生産、Fiend生産|
|26/30|Ziggurat建設、Fiend生産、T2アップグレード、Ghoul生産|
|31/40|Fiend生産、Attack Lv1研究、Rod購入、Fiend生産、Ziggurat建設、Fiend生産、Armor Lv1研究|
|40/50|T2到達、Lich生産、Slaughterhouse建設、Burrow開発、アイテム購入、Statue生産、T3アップグレード、Ziggurat建設、Attack Lv2研究、Web開発|
#endregion

#region(TeD's Fiends)
&bold(){TeD's Fiends}

言わずと知れたプロUDプレイヤー、TeDが2v2で使用しているビルドオーダー。参考にしたリプレイは1.24e現在で鑑賞可能のもので、OrcプレイヤーLiKeと組んだ試合から8本。ビルドの特徴を述べるとFiend 2体〜4体の間に適宜T2アップグレードを行い、T2をスキップしてストレートにT3へ移行することを骨幹とする。木こりGhoulは2体に抑え、そのぶん材木はOrcから100〜200程度を譲渡してもらうことで補っている。T2アップグレード中はSlaughterhouseをまず建て、T3まで残り半分くらいの所でLichを生産開始しOrbを持った状態で前線に出す。Burrowの研究はしていない。Statueは1個の状態でDestroyer開発に入る。
Fiendの数が少ないので、T1〜T2の時間帯をどのように乗り切るのかが課題となりそうだ。しかしT3到達が最速で8分を切るというアップグレードの早さは魅力的でもある。ORCの得意な時間帯にプッシュする発想ではなく、最初からUDの時間帯を目指すビルドとも言える。ラダーではそれほどメジャーではないがアマチュア間でどの程度の実用性があるのか、今後機会が有れば実践&検証予定。以下の例はGrubby+Ciara戦(NE+NE)で使われたものでFiend 2体でT2アップグレードを始めるもの。おおよそT2到達は5分40秒(ゲーム内の1:00)、T3到達は8分00秒(ゲーム内の7:50)。

・ビルドオーダー例
|&bold(){時期}|&bold(){生産・建設}|
|5/10|Acolyte生産、Acolyte生産、Crypt建設、Graveyard建設、Altar建設、Ziggurat建設|
|7/10|Ghoul生産、Tomb建設、Fiend生産、Death Knight生産、Ziggurat建設、Fiend生産|
|20/30|Rod購入、T2アップグレード、Fiend生産、Fiend生産|
|26/30|Ziggurat建設、Fiend生産、Rod購入、Dust購入|
|29/40|T2到達、材木100入手、T3アップグレード、Nerubian Tower開発、Slaughterhouse建設、Fiend生産|
|32/40|T2到達、Lich生産、Statue生産|
|40/40|T3到達、Orb購入、Ziggurat建設、Destroyer開発|
#endregion

#region(Ghoulsスタート)
&bold(){Ghoulsスタート}

開幕ではFiendでなくGhoulを生産していくビルドオーダー。最終的にはFiendに移行するがタイミングは相手によって変化する。大まかに分ければGhoulを木こりとして必要な数のみに留めるか、それ以上を生産するかの二パターン考えられるが前者が普通だろう。強みとしてはDeath Knightを他種族のヒーローと同じタイミングで出せるので、単騎またはBlademasterとの組み合わせでハラスが展開できる。Acolyte狩りも可能なのだが、無警戒なAoWクリーピング、Militiaクリーピングを大失敗させられる可能性も有る。相手のペースを上手く乱す事が出来ればテクノロジー面で差をつけられるし、T3の到達も結構に早い。一方でユニット数の不足とクリーピング速度の低下からT1〜T2の時間帯に穴が出来やすいのは留意する必要がある。良くも悪くもハラスの成否によってその後の展開が大きく左右される戦法でもある。なおHuntressに対しては相性が悪いのでFiendスタートをお薦めする。以下の例は [[Kurofune>http://clansore.blog16.fc2.com/]]のリプレイを丸写ししたものでありご意見・感想は彼の方に直接お願いします。おおよそT2到達は5分20秒(ゲーム内の24:00)、T3到達は8分30秒(ゲーム内の9:30)。

・ビルドオーダー例
|&bold(){時期}|&bold(){生産・建設}|
|5/10|Acolyte生産、Crypt建設、Altar建設、Ziggurat建設、Acolyte生産|
|7/10|Tomb建設、Ghoul生産、Death Knight生産、Ziggurat建設、Ghoul生産、Ghoul生産、Graveyard建設|
|18/20|TP売却、Rod購入、Dust購入、T2アップグレード、Fiend生産、Fiend生産|
|24/30|Ziggurat建設、Fiend生産、Fiend生産|
|30/40|T2到達、Lich生産、Fiend生産、T3アップグレード、Slaughterhouse建設、Ziggurat建設|
|38/40|Fiend生産、Statue生産|
|44/50|T3到達、Orb購入、Scroll購入、Destroyer開発|
#endregion


**相手種族別対応
・NE+UDは前述の「終了までの流れ(ベーシック)」参照。
・NE+ORCは大抵の場合にUDを二色ハラスするのでクリーピング中、ORCは一緒に行動して相手を追い返そう。一方でハラスに来ないならAoWで大物を狩っている可能性があるので邪魔しに行くと良い。
・HU+HUはゲームがこじれると金にものを言わせてFlying MachineでDestroyerを封殺しにかかるパターンが結構に多い。カウンターとしてはORCがエキスパンドしTroll Batriderを生産すると良い。