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シュールの補題

単純加群間の非自明な準同型写像は可逆である。単純加群の自己準同型写像は斜体を成す。Aを閉体F上の代数とすれば,単純A加群の自己準同型写像はAの元で表される。


証明

φを単純加群V1から単純加群V2への非自明な準同型写像とする。φの核はV1の部分加群,φの像はV2の部分加群になるから,V1V2の単純性により,φは全単射である。全単射は可逆であり,可逆な準同型写像は同型写像である。加群の自己同型写像は斜体を成す。

応用

可換群の閉体上の既約表現は全て次数1である。

Vを可換群Gの既約表現,即ち,群環FG上の単純加群とする。VへのGの作用とFGの作用は互いに可換であるから,Gの元はFG加群Vの自己準同型写像を与える。シュールの補題により,GVへの作用はFを経る。任意のxV−{0}につき,FxVの部分加群であり,単純性によりV=Fxである。

最終更新:2010年04月22日 00:16
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