単純加群間の非自明な準同型写像は可逆である。単純加群の自己準同型写像は斜体を成す。Aを閉体F上の代数とすれば,単純A加群の自己準同型写像はAの元で表される。
φを単純加群V1から単純加群V2への非自明な準同型写像とする。φの核はV1の部分加群,φの像はV2の部分加群になるから,V1とV2の単純性により,φは全単射である。全単射は可逆であり,可逆な準同型写像は同型写像である。加群の自己同型写像は斜体を成す。
可換群の閉体上の既約表現は全て次数1である。
Vを可換群Gの既約表現,即ち,群環FG上の単純加群とする。VへのGの作用とFGの作用は互いに可換であるから,Gの元はFG加群Vの自己準同型写像を与える。シュールの補題により,GのVへの作用はFを経る。任意のx∈V−{0}につき,FxはVの部分加群であり,単純性によりV=Fxである。