全ての極大部分群の共通部分をフラッチニ部分群と呼ぶ。フラッチニ部分群は特性部分群である。有限群のフラッチニ部分群は冪零である。
有限群が冪零群であるためには,フラッチニ部分群が交換子群を含むことが必要十分条件である。
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フラッチニ部分群は特性部分群である。
- ΦをGのフラッチニ部分群とし,σを任意の自己同型写像とする。Φがσxを含まないとすればσxを含まない極大部分群Mがあり,その逆像σ−1Mがxを含まない。σ−1Mも極大部分群であるから,Φはxを含まない。対偶により,ΦはσΦを含む。
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有限群のフラッチニ部分群は冪零である。
- PをΦのシロー部分群とすればフラッチニ論法によりG=NG(P)Φとなるが,G=NG(P)でなければNG(P)を含む極大部分群がΦをも含み等号が成り立たない。従い,PはΦ≤Gにおいて正規である。シロー部分群が全て正規であるからΦは冪零である。
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有限群Gが冪零群であるためにはフラッチニ部分群Φが交換子群G′を含むことが必要十分である。
- MをGの任意の極大部分群とする。ΦがG′を含めばG>M≥Φ≥G′であり,G/G′が可換であるからMはGの正規部分群であり,極大部分群が全て正規であるからGは冪零群である。逆に冪零群Gの極大部分群は必ずG′を含むから,極大部分群の共通部分であるΦもG′を含む。
最終更新:2010年07月12日 01:51