第三級の価格差別(京大MBA H19問2-3)
cf. http://www.tku.ac.jp/~kuroda/cpio_9.pdf
・第三級の価格差別とは…
消費者を外生的に観察可能な属性に応じて複数の市場に分類し、市場毎に異なる料金を設定すること。学生割引、時間帯割引
・行われるための条件と目的
各市場の価格弾力性が異なるため価格設定を当該価格弾力性に反比例させ(逆弾力性ルール」)それぞれの属性に応じた最適な価格設定を行う。
cf. モデル
-企業は各市場毎に利潤極大の価格を設定
-MAX 各市場毎の企業利潤
・ほかの価格差別
(1)第1級価格差別化(1st-degree PD)
– 各消費者の支払意志額と一致するように、個別に相対価格を設定するような料金体系(「完全価格差別化」)
・各人の支払意志額に応じた価格設定によりパレート最適な資源配分を実現する。
例:高い表示価格から個別価格交渉力を背景に少しずつ値切っていく商慣行等がこれにあたる
(2)第2級価格差別化(2nd-degree PD)
価格が購入数量に応じて異なる料金体系
自己選抜料金(Self Selecting Tariff):消費者が価格・数量のメニュー表の中から自分の好みに応じて選択する料金体系
抱き合わせ(Bundling):数量割引でなくても沢山の種類の財を同時に買えば割引いてもらえる