1.ラグ 参考:国一経済職1991,2003
(1)内部ラグ
(2)外部ラグ
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外部ラグ
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実施から効果がでるまで
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財政政策 小さい(実物ショックに直に働きかけ)
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金融政策 大きい(利子率を通じて間接的)
2.学説(国一経済1990)
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ケインズ
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ISLM 不況・低利子水準 証券価格が高騰、価格の反転を期待→貨幣需要増加→利子弾力性が大きい→貨幣供給量↑しても均衡国民所得には影響がない
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マネタリスト
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一般に貨幣需要の利子弾力性が小さい→貨幣増加を伴わないケインズ的政策は効果があまりない
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自然失業率仮説
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裁量的政策 長期にはインフレ期待が修正されて効果がない
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合理的期待形成論
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失業=すべて自発的or情報の不完全性を伴うもの=短期的にも裁量政策は無効
3.時間的非整合(国一2004)
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現在から将来にかけて最適な経済政策を決定する際に現時点で最適と判断された政策が後に最適ではなくなる。
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他に最適な政策が存在するため行動が変化をする。
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例1:資本蓄積の進んでいない経済において資産税を引き下げることで投資の増加を図る。しかし投資増加後に資産税の増加が見込まれたため思ったほど伸びなかった。
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例1の場合…事前:資産税の引き下げが最適な政策、事後(投資が増加した後):資産税を増加させるのが最適な政策になる。政府には行動を変えるインセンティブがあるためそれをみこして行動する。
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例にならないケース:金融破たん時:預金払い戻しを約束。限度額未設定のため吟味せずに預金をした。→破たん時に多くの公的資金を投入することになった。モラル・ハザードの例(国一2004)
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高度医療の公的保険を導入。健康リスクの高い人のみ加入、保険料の支払いが多くなり赤字(国一2004)
最終更新:2011年02月07日 02:07