ゲーム理論

 1.

2. 混合戦略

<状況>

2プレイヤー AとB

A:a1、a2

B:b1,b2

利得(ERE16回-23問と同じ)

  b1 b2
a1 (2,2) (0,0)
a2 (0,0) (1,1)

【解法1】 

A:a1をp(=a2を1-p)

B:b1をq(=略)

の確率でとるとする

 

Robert Gibbons(1992): 『Game Theory for Applied Economists』を参考に

(1)Aの期待利得

a1をとるとき 2q+0=2q
a2をとるとき 0+(1-q)=1-q

ナッシュ均衡では両者が等しくなるから
2q=1-q → q=1/3


(2)Bの期待利得

b1をとるとき 2p+0=2p
b2をとるとき 0+1-p=1-p
ナッシュ均衡では両者が等しくなるから


2p=1-p → p=1/3

よってp=1/3,q=1/3

 

【別解】

(ア)確率の設定

A:a1をp(=a2を1-p)

B:b1をq(=略)

の確率でとるとする

 

(イ)期待利得の表記

 

E(i)で表記する。(i=A,B)

E(A)=p(q*2+0)+(1-p)(0+1-q)

=2pq+1-q-p+pq

=3pq+1-q-p

=(3q-1)p+1-q

(pでくくる)

 

同様に

E(B)=q(p*2+0)+(1-q)(0+1-p)

=・・・

=(3p-1)q+1-p

(qでくくる)

 

(ウ)期待利得の最大化

E(A)=(3q-1)p+1-qについて

3q-1>0 or q>1/3のとき p=1

3q-1=0 or q=1/3のとき 0<p<1

3q-1<0 or q<1/3のとき P=0

 

E(B)=(3p-1)q+1-pについて

3p-1>0 or p>1/3のとき q=1

3p-1=0 or p=1/3のとき 0<q<1

3p-1<0 or p<1/3のとき q=0

 

(エ) ウをグラフで表記する

以上よりp=1/3、q=1/3となる。

期待利得はE(A)=E(B)=2/3

 

3. 展開型ゲーム

(ア) ERE17回24問と同じ状況

 

 

後ろから考える。

A2において 10>2 より a21を選択する。

それを前提にB1を考える。

B1においては 5(b2の時の利得)>2(b1→a21のときの利得) よりb2を選択する。

それを前提にA1を・・・。

A1においては 8(a12の時の利得)>4(a11→b2の時の利得)

よって帰結する利得の組は(8,3)になる。

 

 

最終更新:2010年12月03日 11:41
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