物価指数

  • 用語
    • ラスパイレス指数
      • 基準年の消費数量
    • パーシェ指数
      • 比較年の…
    • 連鎖方式
      • パーシェ
      • 基準年と比較年の間隔=1
    • ヘドニック法
      • 品質調整
      • ex.10年前と同価格、but品質が↑
      • 価格は不変と判断するのは妥当ではない。

1.ラスパイレスとパーシェ
  • 生産量
yr/財 a b c
2000 50 400 10000
2010 45 500 10000
  • 価格(単価)
yr/財 a b c
2000 1000 100 6
2010 1500 80 7

  • 基準年=2000とする
(1)ラスパイレス指数
(2)パーシェ指数

  • Rによる計算


a <- 1000*50+100*400+6*10000#2000年
b1 <- 1500*50+80*400+7*10000#ラスパイレス
b2 <- 1500*45+80*500+7*10000#パーシェ

l <- a/b1
p <- a/b2

  • 結果


l= 0.8474576
p= 0.8450704

  • 相違点
(1)ラスパイレス指数
  • 実務上メリットあり
    • 直近の数的指標のデータの入手は難しい
(2)パーシェ指数
  • 価格の変化>数量の変化が反映される
    • (1)より低めになる
  • 固定式の問題点


  • 一般的に、基準年から離れるほど比較時点における財・サービス間の相対価格は拡大し、相対価格が低下した財・サービスの需要が増大。
    • 固定した基準年の価格や数量のウェイト構造が、次第に不適切なものになる(代替バイアスの発生)。
    • 例えば、物価指数の場合、パーシェ型(GDPデフレーター)は下方バイアス、ラスパイレス型(CPI,CGPI)は上方バイアスの問題。
  • 近年技術革新のスピードが速く、品質向上が著しいIT関連財が、大きな価格低下とともに急速に普及。
    • ⇒相対価格が基準年から大幅に変化。
    • ⇒バイアスが拡大している可能性。
(引用元:ttp://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/041122/shiryou1.pdf)


2. 連鎖方式
  • 特徴


  • (1)バイアスが解消され、最近のウェイト構造が反映される
    • 連鎖方式では、基準年がいつも前年になる。
    • 5年毎に基準改定を行う場合には最大で10年近く基準年から離れることになる。
  • (2)実質成長率の改定幅が小さい
    • 固定基準年方式とは異なり、実質成長率は、参照年の設定時期に影響されない。
  • (3)加法整合性の不成立
    • 内訳項目の合計が集計項目に一致しない(ただし、参照年とその翌年に限っては成立)。
    • すなわち、各需要項目の実質値の合計はGDP実質値にならない。
  • (4)寄与度計算の変更
    • 実質値の寄与度
(引用元:ttp://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/041122/shiryou1.pdf)

最終更新:2010年07月14日 10:11