無人島

470 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/07(土) 04:05:20 ID:ggq0zks1
伊達遙の目覚めはいつもの暖かなベッドではなく冷たいコンクリートの床だった。
伊達「?・・・・ここは?」
見回せば同じ団体の選手達が何人も横たわったり、自分と同じくこの状況がつかめずに朦朧としていた。
理沙子「・・・・・うぅ・・・皆、大丈夫?」
頭を抑えながら最年長パンサー理沙子が皆に声を掛けた。
皆、一様に頭を抑えながらも、別段外傷はないようだった。
朝比奈「!?こいつはなんだ!!」
朝比奈の叫びに皆、自分にまとわり付いていた違和感の正体を知ることになった。
この部屋にいる全選手の首に金属製の首輪が付けられている。
朝比奈「なんなんだよこいつは!?」
力任せに朝比奈が首輪をもぎ取ろうとした時である。
???「その首輪を無理やり外すのは関心しないわね。」
朝比奈「誰だ?・・・アンタ・・・霧子さんじゃねぇか。」
いつの間にか天井より降りてきたモニターに団体秘書井上霧子の姿が映っている。
理沙子「霧子さん、これはいったいどういことなんです?説明してください。」
霧子「これからちゃんと説明しますから、あわてないで頂戴ね。」
理沙子「・・・・」
霧子「皆さん、ご存知の通り、先日行われたバトルロイヤルですが、残念ながら優勝者なしという不甲斐ない結果と
なってしまいました。そこで・・・・この場にてリターンマッチを執り行いたいと思います。
ただし・・・・今回は少しだけ前回とシチュエーションを変えてみました。モニターに注目してください。」
モニターには一つの島の地図のような図形が表示された。

471 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/07(土) 04:05:55 ID:ggq0zks1
霧子「皆さんのいる場所はとある島。皆さん以外の人達は誰一人としいない現在は無人島です。この無人島を舞台に
リターンマッチを行ってもらいます。ルールは前回同様・・・と言いたいところですが、前回のような生半可な
ルールではまた不甲斐ない結果となりかねません。ということで今回はルール完全無用。相手の生死も問いません。
相手をダウンさせ、10カウントさせれば勝ち残り。どのような方法を使ってもね・・・
優勝賞品は社長との結婚権ですが・・・社長との結婚に興味のない方もいらっしゃるでしょう・・・そんな方には
どんな願いでも一つだけかなえてあげる権利を差し上げます。巨万の富を得るもよし、男に溺れるもよし、
皆さんの自由にお使い下さい。」

矢島『・・・・・こいつは面白くないねぇ・・・結婚権だけなら龍子姐、伊達、フレイア、理沙子さんくらいマークしときゃよかったんだが
こうなってくると他の連中もマジになるねぇ・・・』
理沙子「社長は?社長はこんなことをご存知なんですか?」
霧子「社長は現在ヨーロッパ視察の真っ最中ですよ・・・現在の団体の運営権は私にあります。皆さんに拒否する権利はないと
先に申し上げておきます。」
理沙子の抗議はむなしく完全否定された・・・しかし、矢島の予測通り、すでにこのリターンマッチに本気を出そうとしている
選手達も少なくない。
霧子「この模様はTVで完全中継されています。みっともないマネはできないと心するように・・・それと皆さんがしている首輪ですが、
無理に外そうとすると、爆発するようセットされていますから注意してくださいね。では30分後にリターンマッチ開始とします。
その部屋から出て各自戦いに備えてくださいね・・・・あぁ忘れてました。ご紹介が遅れましたが本日、当団体に移籍された
選手をご紹介します。南利美さん、ライラ神威さんの二名です。皆さん、仲良くしてあげてくださいね。」
あまりの突拍子な現実に部屋の角にいた二人の新顔に気づいた人間は誰一人としていなかった。
紹介された南、葛城は皆に挨拶するでもなく、じっとモニターを見つめていた。
霧子「さぁ皆さん!リターンマッチの準備にかかってください!!」
霧子の掛け声とともに、何かに押し出されたように選手達は闇に包まれた無人島に飛び出していった。

472 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/07(土) 04:06:27 ID:ggq0zks1
霧子「さぁ・・・皆どうでるかしらね・・・あら、早速面白そうな展開が・・・フフフ」
監視モニターを見つめる霧子の目には朝比奈、村上姉妹、そして南利美の姿映し出された。

村上妹「朝比奈さん、連れて来ましたよ!」
村上姉「さっさとくんだよこのアマ!!」
朝比奈の前に連れ出された南は終始無言のままだった。 
朝比奈「てめぇ・・・移籍したとかいいやがってるけど、霧子のスパイだろ!てめぇらの好きにはさせねぇぞ!」
村上姉「朝比奈さんがキレるまえにさっさと履いちまったほうが身のためだよ。」
村上妹「そうそう。」
朝比奈が南の顔に手をかけようとした瞬間だった。南は朝比奈の手をサッと逆手に取るといとも簡単に朝比奈をねじ伏せていた。
村上姉「て、てめぇ!!」
村上姉妹が二人がかりで南に飛び掛るが、まるで子供のように南に蹴り飛ばされ、岩に頭を打ち付けるとそのまま動かなくなった。
朝比奈「あぁぁ・・・や、やめろぉぉ!!!」
村上姉妹のあっけない最期を目の当たりにした朝比奈は地面にひれ伏すように南に懇願するが・・・
グシャ!それは柔かい果物を踏みつけたかのような音だった。
地面に顔面を埋め込んだような体勢でピクリとも動かない朝比奈と、朝比奈の後頭部を踏みつけたままの南の姿がそこにあった。
南「・・・・・・」
村上千春、村上千秋、オーガ朝比奈 ダウン

473 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/07(土) 04:07:00 ID:ggq0zks1
保科優希はたまたま見つけた廃屋に一人、身を潜めていた。
保科「・・・・私、別に社長とも結婚したくないし、ただ家に帰りたい・・・」
廃屋の隅で一人、ひざを抱えている保科の耳に誰かがドアを開けたような音が聞こえた。
保科「だ、誰?」
言ったあとで保科は後悔した。もし相手がこのリターンマッチに本気になっている選手だったら・・・
???「誰かいるの?」
保科「フ、フレイアさん!!」
一番会いたくない相手だった。よりによって社長との結婚権を誰よりも欲しがっているフレイア鏡と最初に出くわすとは・・・
フレイア「あら?保科さんじゃないの・・・びっくりさせないでよ。」
フレイアはさもしらじらしく保科に近づいてくる。
保科「こ、こないで!それ以上、近づいたら私だって!!」
フレイア「えっ!待ってよ。私だって怖いのよ・・・そりゃ私は誰よりも社長を愛していますわ・・・でもね、誰かを踏み台にしてまで
その愛を手に入れようなんて思わないわよ・・・・保科さん・・・ひどいわ・・・」
と言うなり、その場に泣き崩れるフレイア。
保科「・・・・ご、ごめんなさい・・・私、怖くて・・・本当にごめんなさい。」
保科は泣き崩れるフレイアに近づいて、揺れる肩に手を掛けた・・・・その時
フレイア「・・・・ありがとう保科さん・・・・でも・・・・やっぱり私・・・・・愛が欲しいのよ!!!」
フレイアは保科の手を取るや、そのまま床に投げ飛ばすと、保科の首に手をかけ、何のためらいもなく首をへし折った。
フレイア「・・・・悪く思わないでね・・・貴方の分まで社長の愛を私がうけてあげますからね・・・・」
保科優希 ダウン

474 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/07(土) 04:10:46 ID:ggq0zks1
う~ん・・・・名探偵香澄にちょっと飽きたから路線変更して書いてみたのですが・・・
はやくもグダグダになりそうな予感が・・・長文失礼致しました。

最終更新:2008年01月27日 00:25
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