649 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 10:25:21
ID:qiPaxzfk
余計に悪くなった展開。もう逃げ道は見当たらない。
『これも・・・運命・・・』
お尻がけしからんことで有名な生徒によく似た女神様が言ったような気がした。
$貧(もうダメ・・・いや、あきらめちゃダメだ!!家族、そして犠牲になった人たちのためにも!!)
その犠牲にしたのは他ならぬ早瀬なのだが、今の早瀬には知ったことではない。
$貧(何か・・・糸口は・・・)
その時、早瀬の目にある人物が映った。
繋がった。逃げ道へのルートが。
早瀬は声の限り叫んだ。
$貧「助けてぇー!!」
オーガ「二度も同じ手はくらわねぇよ」
だが早瀬は叫ぶ。今度は、ゴミ捨て場にいる人物に。
$貧「・・・市ケ谷のオバちゃあぁぁぁぁん!!」
ドドドドド・・・
オーガ「な、何だ!?」
市ケ谷「だぁーれーがーオバちゃんですってぇー!?」
オーガ「え、え、え?」
突如地鳴りと共に現れた市ケ谷に、朝比奈は戸惑うばかりだった。
市ケ谷「今オバちゃんと言ったのはどっち!?」
$貧「コイツです」
オーガ「な、何言って」
市ケ谷「ビューティーボムッ!!」
グシャ、という嫌な音と共に地面に叩きつけられた朝比奈は、動かなくなった。
市ケ谷「ふぅ・・・貴女、教えてくれたことに感謝しますわ。この愚か者はゴミと一緒に捨てておきましょう。オーッホッホッホ!!」
$貧「お疲れっした!!」
高笑いを残し、市ケ谷は去っていった。
$貧「ふぅ・・・さ、逃げなきゃ」
安堵のため息を吐き、早瀬はまた走りだした。
名探偵の作者さんすんません。
651 名前:名無しくん、、、好きです。。。[] 投稿日:2006/10/17(火) 12:03:21
ID:mAQawF6J
とにかく逃げなくては・・・
A・生徒会室・鯱子が今後の予算案をまとめている。
B・学食・ゆっこが新たなる記録に挑戦中。
C・剣道場・美冬が殺気を放っている。
653 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 17:53:52
ID:y39kl0kT
学園物から$貧逃亡者バージョンに移りつつあるような…w
$貧「ここまで来れば…」
息を整えつつ物陰に隠れる$貧。ふと気付くとそこはよく手入れされた花壇だった。
$貧「きれい…売ればいくらになるかな?」
最早花を見てもそんな事しか思い浮かばない$貧。
グリ山「あら、$貧さん。どうしたんですか?こんな所で。」
そこには学園の良心グリ山さんが園芸道具を持って立っていた。
$貧「グリ山さん…ちょっと人に追われていて。」
グリ山「まぁ、大丈夫ですか?」
ここでグリ山さんに助けを求めれば守ってくれるだろう。しかし、財布をネコババすることは絶対に許してくれない。
$貧は身の安全よりも金を選んだ。
$貧「大丈夫です。なんとかなりそうなんで。」
グリ山「そうですか、でも無理はダメですよ。」
そこへ目を血走らせた千秋が走ってきた。
千秋「てめぇ!なめたまねしやがって!優香(大きい方)の仇だ!死ねぇ!」
花壇を蹴散らしながら突っ込んでくる千秋。それが彼女の運命を分けた。
グリ山「何さらしとるんじゃ、ヴォケェ!」
グリ山さん必殺の鮭ハンマーが炸裂!一撃で千秋の意識が飛んだ。
意識のない千秋をさらに殴るグリ山さん。腰を抜かして立てない$貧。
どうなる、$貧!逃げ切れるのか?
という所で投げっぱなしジャーマン!
654 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 18:53:36
ID:w9qI5o/0
グリ山「はぁ…はぁ…はぁ…、大丈夫?」
ボロ雑巾と化した千秋をひとしきり殴り落ち着いたグリ山が
踏み潰された花を気遣っているときには$貧の姿は既に無かった。
先ほどいた場所から何かを引きずったような後が校舎へと続いていた。
$貧「ここまで来れば…」
腰を抜かしたままずるずると後退し校舎の影でようやく一息ついた。
落ち着いて立ち上がりあたりを見渡す$貧
$貧「なんとかATMに振り込んで証拠を隠滅しないと・・・」
氷室「運命…」
$貧「ヒッ!!!」
いつ来たのか隣で氷室が立ち指を刺している。
$貧「な、なんですか、さ、さいふなんてしらないよ」
無言で校舎の地図を指差す氷室
$貧「??」
氷室「ATM」
$貧「あっ!ありがとう!」
お礼を言うと同時に駆け出す$貧
地図には校内のATMの場所と営業時間が記されていた。