柳生SS~社長SIDE~

665 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/18(水) 01:19:23 ID:0TJlsshM
……社長は何処から美冬の評判を聞きつけたのか、それが気になるなw

まさか、スカウト陣の中に柳生一族の手のものが!?

667 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/18(水) 05:09:01 ID:iBmHEi07
>>665
スカウトといっても、その場で衝動的にってもの結構あるもんだよ
>>662-664を社長サイドの視点で書いてみた。

「ほらっ社長早くっ!急がないと時間に間に合いませんよ」
「ちょっと待ってよ霧子さん」
「社長がお昼になるまで寝てるからこうなるんです」
「だってしょうがないじゃない。昨日先方にしこたま飲まされたんだよ」
「知りません。とにかく急いでください。ウチのような小さな団体に場所を貸してくれる所はそうそう無いんですから」
霧子に急かされながら、奈良駅へと急ぐ2人。
駅前のロータリーまで着いたとき、社長の足が不意に止まる。
霧子が再び文句を言おうと顔を見るが、社長の顔は先程とは打って変わって真剣だった。
(!?全く・・・普段は私が居ないとからきしなのに、どうしてこう・・・・・・)
一瞬ドキリとさせられた事に内心毒吐きながら、霧子も視線の先を追う。
何らかのトラブルがあったようだ、チンピラが目の前の少女に大声で怒鳴り散らしている。
「あの子、結構やりそじゃない?」
「・・・そうですね。素人にしては」
「相変わらず厳しいね」
「コレでも、この業界で生きてきましたから」
経理から折衝事、人事管理と霧子の能力は秘書と一言で片付けるにはズバ抜けたモノがある。
それに加え、人を見抜くその眼力には只ならぬモノがあった。
殆ど新人ばかりの弱小団体が、なんとか興行を成立させれているのもその力に寄る所が大きかった。
だから霧子が付けた評価に文句が付いた事は無かったし、その少女がデビューして1年の新人レスラーと比べても見劣りしてるのは社長の目にも明らかだった。

668 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/18(水) 05:09:42 ID:iBmHEi07
>>667の続き
1つに収まりきらなかった

「で、どう思う?」
「打撃には光るものを感じます。筋力は無さそうですが、根性は人一倍ありそうですね。鍛え方次第で何とかなるのではないでしょうか」
「ふん・・・なら決まりだね。吉原さんにはまた面倒見てもらう子が増えるかもって連絡しておいて。あと先方も何とか誤魔化しといてよ」
そう言うと、頼んだよとひらひらと手を振り、少女に近づいてゆく。
霧子はもう時間は諦めたとばかり1つ息を吐くと、先方にお詫びの電話を入れるため、携帯電話の操作を始めた。
目的の少女だが、チンピラは大声で叫ぶだけ叫ぶと気が晴れたのか、捨て台詞を残して立ち去り、少女だけが取り残されていた。
さっきまでの事で周りから奇異の目で遠巻き避けられている少女。だが気にせず近づいて行く男が1人。
「あの、すいません・・・」
「・・・なんの用だ?」
「実は、私プロレス団体を――」

最終更新:2008年01月30日 00:03
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