フレイアバカンスイベントその後

87 名前:フレイアバカンスイベントその後[] 投稿日:2006/11/15(水) 20:06:15 ID:wKQk6G5F
あの夏を俺は決して忘れない……!
軽いナンパのつもりだったんだ、悪気も何も無い。
南の海でちょっと気持ちが開放的になっただけじゃないか。
無実の俺は、銀髪の美女に埋められた――
何が起ったのかしばらく分からなかった。
均整の取れたプロポーションから男の俺よりも遥かに強い力で、
そして筋力に勝るだけでは説明できない不思議な力で俺の体は埋められていた。
ただただ恐怖だけが心を覆っていた。
なす術も無く謝り続けていた。
日が沈みかける頃、親切な女性に、「熊」という単語がなぜか頭に浮かんでくる
ふくよかな女性に、掘り出された。
ホテルに帰ってから俺は泣いた。悔しい。泣き続けた。屈辱。羞恥。敗北感。
失意のまま実家に帰った俺は学校もバイトもやめ、ただただ無為に暮らすひきこもりになった。
時々テレビから潮騒や砂を踏む音を聞くとパニックに陥った。
それから何ヶ月が過ぎただろうか……
テレビのCMにあの女が映っていた。
ほんの一瞬だったが、間違いなくあの女だ。そうか、プロレスラーだったのか。
久しぶりに外出をした。ネットカフェでそのプロレス団体を調べる為だ。
道場の場所が分かった。行かねば。行ってあの女と決着を着けなければ。
俺の人生は前には進めない。拳を握り、道場の扉に叩き付けた。

88 名前:フレイアバカンスイベントその後[sage] 投稿日:2006/11/15(水) 20:06:53 ID:wKQk6G5F
グリ山「はい。どなたですか(どっかで見たような…)」
DQN「オ、オイ!や、奴を出せ!(どっかで見たような…)」
グリ山「誰を呼べばいいんですか?(なんか挙動不審ね…)」
DQN「あ、あいつだ、銀色の頭した!」
グリ山「ああ、分かりました。呼んで来ますね」
坂口「誰だ、君は?」
DQN「ち、違う!こんな老いぼれジジイじゃねえ!」
坂口「老いぼれとな、言ってくれる喃」
老人は男の左腕を握ると地面に向かって引っ張った。乾いた音と共に全身に痛みが疾走る!
DQN「ぐ、ぐぁぁ!」
坂口「口に気をつけろよ、若僧。ナニ、肩と肘を外しただけだ。帰る時には戻してやろう。しかし、人違いのようだが誰に用なんだ?」
DQN「あ、あの、高飛車女…」
坂口「高飛車…、あ奴か、ちょうど私の弟子だ。呼んで来よう。待ってろ。」
芝田「私を呼びつける不埒な男とは誰かしら?」
DQN「手前こそ誰だ!色気の無いガキに用は無え!」
ローキック。ムチの様にしなる足先が男の右腿を容赦なく打ち据える。
芝田「誰がガキですって?誰に色気が無いですって?」
2発目で膝をつき、3発目で右足に感覚が無くなった。
DQN「お、お前じゃない…」
芝田「失礼しますわ。あなたのお望みどおりいやらしい人を呼んできてあげますわ!」

89 名前:フレイアバカンスイベントその後[sage] 投稿日:2006/11/15(水) 20:08:07 ID:wKQk6G5F
理沙子「私に何の御用で…あっ、これは酷い!一体誰に……さあ、私の肩につかまって!」
DQN「…チッ、今度はババアかよ…」
ブチッ…何かが切れる音と共に男は脇から抱えられてコンクリ床へパワースラムの形で落とされた。
DQN「ゴブッ!ゲハッ!ううう…」
受身も知らない素人だ。体をかばおうと出した右手から落ちていた。熱い。
言葉に出来ない痛みが走る。間違いなく折れている。
理沙子「…そんなに若い子がいいの…あたしはもう若くないの…社長…ブツブツ…あいつね!あいつなのね!あいつがそんなにいいの!?」
うつろな目で叫ぶと理沙子は玄関から去っていった。
南「理沙子さんから『あたしじゃなくてあなたなのね』とか言われて来たけど…」
DQN「おかっぱじゃないんだ…」
南「ええ、あたしはおかっぱじゃないわよ?」
一瞬で左足が極められていた。骨がきしむ。
南「おかっぱなんかじゃないわよね?」
DQN「う…うあ…おかっぱじ…ぎゃん!」
プチップチッと腱のが切れる音が聞こえる。
「おかっぱじゃありません」と喋ろうとしても痛みで喋れない。
DQN「おか…おかっぱ…ぐぁっ…おかっぱ…おかっぱ…」
南「おかっぱじゃない!」
南の腕に抵抗が無くなった。男の関節と傷ついた心は完全に壊された。

90 名前:フレイアバカンスイベントその後[sage] 投稿日:2006/11/15(水) 20:09:43 ID:wKQk6G5F
DQN(ああ…これだ…この感覚だ…あの時俺が感じたのはこの感覚だ…)
DQN「貴女みたいな責めをする人を…あの時あの人は微笑っていたんです…」
南に必死ですがる男。その顔は何故か恍惚としている。
南「やだ、あの娘のファンね。ちょっとー!フレイアさーん!」
フレイア「南先輩、何の御用かしら?…って貴方はいつぞやの。」
DQN「また会えた…」
フレイア「懲りていないようね。右腕は折られ、左肩は外され、右足は腫れ上がり、左足は腱を切られ、ならあたくしはここを…」
男の背中にぴとりと触れる物があった。乳。
フレイアの腕は男を抱くように絡みつき、輪を徐々に縮めていく。
背中に感じる圧力が強くなるにつれ、腕の輪は胸から上に登って行く。
関節技の基本、スリーパーホールド。
DQN「おぅ…おぅ……おぅ……うっ…」
痛みが薄れていく…喉を締め付けるフレイアの腕と背中に押し付けられる胸だけを感じながら男の意識は高みに登りつめた。
新たなM男の誕生である。

最終更新:2008年02月24日 21:51
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