242 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/09/29(金) 03:31:38
ID:hUmeKQGr
とある地方の小会場
この日のメインイベントはタッグマッチ、ビューティ市ヶ谷・ミミ吉原VS永原ちづる・サキュバス真鍋の一戦
両組ともすでに入場を終え、さあゴングが鳴らされようかという時に市ヶ谷がおもむろにマイクを握った
「なんですのこの組み合わせは?相手が弱すぎてお話になりませんわ」
元々この試合の永原のパートナーはマイティ祐希子のはずだったが、前日の試合で祐希子が負傷したために急遽この日試合が組まれていなかった真鍋が彼女の代わりに永原の相方に抜擢されることになったのだった
「あなたがあの貧乳の代役?まあ胸が無いというところは同じですわね。おーほっほっほ!」
全然同じではないのだけれど、当たり前過ぎてもはや誰も口には出さない
「むっきー!あんただって本当はちづるちゃんより1センチ大きいだけじゃない!」
「・・・ええっ!?」
いつの間にかマイクを持っていた真鍋が反論している横で、引き合いに出された永原がちょっと驚いて迷惑そうな顔をしている
「嘘仰い。とてもそうは見えませんわ。詐称しているのではなくて?おーほっほっほっほ!」
「な、ちゃんと測ったもん!そっちが嘘ついてるんでしょ!?」
「てゆーか、日本人であんな胸ありえないよね。何か入れてるんじゃないの~?」
嘘つき呼ばわりされたのは心外だったのか永原も言い返し、真鍋もそれに乗っかる
本来この程度の言いがかりは、「貧乳の人は僻みっぽくて嫌ですわ」と高笑い付きで一蹴する市ヶ谷お嬢様だったが、この時、面白がった一部の観客が「ニセチチー」「シリコンも高級品かー」と野次を飛ばしたのが癪に障ったのか、
「・・・二度とそんな口がきけないようにしてあげますわ!さっさと試合を始めなさい!」
と一方的に会話を切り上げて自分のコーナーに戻ってしまった
永原も真鍋からひったくったマイクを手放してコーナーに戻ろうとした時、真鍋が不意に耳元に口を寄せてきた
「ねーねー、ちょっと作戦があるんだけど」
「作戦?」
「・・・・のときに、私が・・・するから、後からジャーマンで投げちゃうの。いいでしょ?」
「えええっ!?ちょっと、それ本気?」
「マジだよ~。たまにはあのおばさんも痛い目にあわないとね。じゃ、先発いっきまーす!」
「あっ、ちょっと・・・!」
243 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/09/29(金) 03:33:16
ID:hUmeKQGr
対する市ヶ谷組は、リング中央までぱたぱた走ってきた真鍋を見るやパートナーを突き飛ばして出て行こうとする市ヶ谷をなんとか宥めて、吉原が先発
予定より少し遅れてメインイベントのゴングが鳴らされると、吉原の関節技に真鍋があっさり捕まる展開に
「さっさとへし折っておしまいなさい!」
という市ヶ谷の檄を背中に受けながら、興行のメインを秒殺で終わらせるわけにも行かない吉原は困り顔で、「いや~ん」とじたばたしている真鍋に若干ゆるい脇固めを決めている
「もう我慢できませんわ!」
市ヶ谷が堪りかねてタッチを要求すると、真鍋がすかさず吉原を振りほどいて永原にタッチし、怒りに震える市ヶ谷をコーナーから舌を出して挑発する
その後もロープに走った市ヶ谷の足を引っ張ったり、カットプレーのついでに頭をはたいて帰ったりと真鍋の悪行は続き、これにペースを乱されたのか一時は永原に押された市ヶ谷だったが、次第に地力の違いを見せて永原を追い詰めていった
「うぐっ!」
ニーリフトを受けて膝をついた永原の目に、自分の前で仁王立ちしている市ヶ谷の後方でリングサイドの客にその座っているイスをおねだりしている真鍋が見えた
「あの子、本当にやる気なのかな・・・?」
不安げな永原を余所に、市ヶ谷は必殺ビューティーボムの態勢に入る
「あなたから仕留めてさしあげますわ!」
高らかに宣言して永原を持ち上げようとした瞬間、
「えいっ」
ぽこっ、という音と一緒に市ヶ谷の後頭部にイスが振り下ろされた
いつの間にか背後まで忍び寄っていた真鍋のイス攻撃である
これによってついに怒りが頂点に達した市ヶ谷の顔には客席からもわかるほどはっきりと怒筋が浮かんでいた
永原を放して真鍋の方をゆっくりと振り返る
「あぁ、・・いや・・・そのぅ・・・」
「もう許しませんわっ!!」
ちょっとずつ後ずさる真鍋からイスを取り上げると、市ヶ谷は小悪魔の頭を打ちぬかんと両腕を大きく後に振りかぶった
この瞬間を待っていた真鍋の顔が、困惑する演技を捨ててニヒっと笑う
「ええーーいっ!」
両手のふさがった市ヶ谷のコスチュームの胸の部分に手をかけて、一気に引き摺り下ろす
ばるん、と音を立てて市ヶ谷の94センチのバストが出現した
「んなッ・・・・!!」
244 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/09/29(金) 03:34:14
ID:hUmeKQGr
お嬢様の醜態に、会場は一瞬静まりかえったあとで割れんばかりの大歓声に包まれた
普段どおりコスチュームを着た背中しか見られない一部の観客は即座にリングを挟んだ向かい側のベストポジションへ移動を開始している
「ッッッッッッ・・・・・!」
こんな状態にあっても取り乱したり赤面したりしないあたりは流石に市ヶ谷だったが、頭の中では混乱しているらしく、イスを振り上げた姿勢のまま固まっていた
(あの子ホントにやっちゃったよ・・・・)
目の前の出来事に自分も放心していた永原が、
「今だ~!ジャーマンジャーマン!」
という真鍋の声で我に返った時、その視界にはこの決定的瞬間をカメラに収めんとする大勢の観客とプロレス雑誌のカメラマンが今にもシャッターを切ろうとしている光景が映った
あんな先輩でも自分の団体の看板選手の一人である
“ビューティ市ヶ谷試合中のポロリを激写!”“お嬢様が一般市民に大盤振る舞い!”といった感じの見出しは、マズイ
市ヶ谷の胸を隠し、尚且つ早急に試合を終わらせなければならない
即座に決心した永原はとりあえず両手で後ろから市ヶ谷の胸を覆った
さらに両足を肩幅以上に広げると、胸を掴んだまま一気に後方に反り投げる
「ひゃっ!」
流石に背後から両胸を鷲掴みにされたのには驚いたらしく、市ヶ谷は、
「キャアアアアァァァァァァァ!」
という滅多に聞けない悲鳴を残しつつ、マットとではなく自分が振り上げたままになっていたイスの上に、後頭部から着地した
「あ・・・、わ、1、2、3!」
レフェリーが戸惑いながらカウントをいれる間、真鍋が吉原の前にたちはだかって可愛くとおせんぼしていたが、そんなことをされるまでも無く吉原はカットには入らずにセコンドについていた選手にタオルを取りにいくよう指示していた
永原ちづる ○ 乳揉み式 ビューティ市ヶ谷 ×
サキュバス真鍋 ジャーマンSH ミミ吉原
試合後の談話
「悔しいけどあの感触は本物でした・・・」