大原則
まず、このページを読む上での大原則がいくつかあります。
このページのやり方を参考にするためには、その大原則に従う必要があります。
まず風の角度の測り方ですが、0度~90度の表記の仕方を使っています。
角度の測り方は以下を参照してください。
グリーンのマス目の測り方ですが、ここでは詳細な説明は省略します。
例外の場合もありますが、基本的に小さいマスは1辺が1.5ヤード、大きいマスは4ヤードです。
小さいマスは時々1辺が2ヤードの場合がありますが、大きいマスと比較すれば簡単に見分けられます。
そして、ほとんどのサイトではスピンを7で止めるケースが多いですが、
このサイトではスピン力はいくつあってもOKです。
なぜなら、どんなにスピン力があっても、スピン+7に合わせる方法があるからです。
スピン力はあった方が大変有利です。その理由とその方法も以下に掲載してます。
風の角度の測り方
風の測り方で重要なのは、
風の角度
風の強さ
風の向き(追い風か向かい風か)この3点です。
まず狙うためには、この3点から考えなければいけません。
この3点から何がわかるのか?
実を言うと、この3点がわかると
実際に飛ぶ飛距離
ショットすると、どれほどボールが風に流されるのかこの2点がわかります。
これがわかると、どのクラブを使ってショットすればいいのか。
どういう狙い方をしていけばいいのかということがわかります。
横風早見表
まず実際に横風の影響度を示す「横風早見表」をご覧下さい。
風m a10° b20° c30° d40° e45° f50° g60° h70° i80° j90°
1m a0.17 b0.34 c0.50 d0.64 e0.70 f0.77 g0.87 h0.94 i0.98 j1.00
2m a0.35 b0.68 c1.00 d1.29 e1.40 f1.53 g1.73 h1.88 i1.97 j2.00
3m a0.52 b1.03 c1.50 d1.93 e2.10 f2.30 g2.60 h2.82 i2.95 j3.00
4m a0.69 b1.37 c2.00 d2.57 e2.80 f3.06 g3.46 h3.76 i3.94 j4.00
5m a0.87 b1.71 c2.50 d3.21 e3.50 f3.83 g4.33 h4.70 i4.92 j5.00
6m a1.04 b2.05 c3.00 d3.86 e4.20 f4.60 g5.20 h5.64 i5.91 j6.00
7m a1.22 b2.39 c3.50 d4.50 e4.90 f5.36 g6.06 h6.58 i6.89 j7.00
8m a1.39 b2.74 c4.00 d5.14 e5.60 f6.13 g6.93 h7.52 i7.88 j8.00
9m a1.56 b3.08 c4.50 d5.79 e6.30 f6.89 g7.79 h8.46 i8.86 j9.00
横が風の強さ、縦が風の角度です。そして数値の単位はヤードです。
正確には横風の成分ですが、1mの風につき1ヤードずれる前提での話なので、単位をヤードとしています。
以降、この値のことを「横風の成分」と言います。
例えば、風の強さが6m、風の角度が40°の場合、
横風によって3.86ヤードも狙った所よりもずれるということです。
しかし、残念ながら実際に3.86ヤード影響するのかと言えば答えはNOです。
私から言わせれば、これは狙う上での土台でしかないからです。
つまり、この横風早見表だけでは意味がないのです。
風の計算方法
風には2種類の風が存在します。それは「横風」と「縦風」の2つです。
狙い方としては最初に横風から求めて、次に縦風を計算する方が楽です。
ここではまず、横風の求め方から書いていきます。
横風を求めるためには三角関数を知っていなければなりません。
あのsin(サイン)・cos(コサイン)・tan(タンジェント)のことです。
先ほど書いた風の角度の測り方をした場合は横風を求めるにはsinを使います。
風の角度をθ(シータ)としたとき、横風の強さを求める計算式は、
sinθ×風の強さ
で簡単に求めることが出来ます。
例として風の角度が20°、風の強さが5mだったとします。
先ほどの式に当てはめると、sin20°×5となります。
sin20°は 0.34 ですから、0.34×5=1.70 となります。
上の横風早見表でも確認すると同じ値が出てますよね?
横風の求め方は意外と簡単に求めることが出来るのです。
次に縦風の求め方を書きます。
縦風は飛距離計算をする上で非常に重要な役割を果たします。
縦風を求める場合にはcosを使います。
しかし毎回、sinやcosの計算をするのが面倒だと思う方がいるかもしれません。
数学を知ってる人ならば、わざわざcosを使う必要が無いと気づいたと思います。
cosθ というのは sin(90°-θ) に置き換えることが出来ますので
これを使うことで上の横風早見表を縦風早見表に早変わりさせることが出来ます。
よって縦風の求め方は、
sin(90°-θ)×風の強さ
ということになります。
先ほどの例に従うと、風の角度20°、風の強さが5mの場合の縦風の求め方は、
sin(90°-20°)×5となるわけです。
計算すると sin70°×5 となりますから、結果を求めると縦風の影響度は4.70ということになります。
これが横風と縦風のそれぞれの計算方法です。
この計算方法を使ってまずは計算過程の土台を作りましょう。
飛距離の計算方法
まず飛距離の計算方法ですが、物凄く簡単です。
先ほど縦風の求め方を理解したと思います。
その計算結果を2倍した値が実際に飛ぶ飛距離なのです!
計算式を書きますと、
sin(90°-θ)×風の強さ×2
先ほどの縦風の計算結果を単純に2倍にしてあげるだけです。
凄くわかりやすい例で言うと、1wの飛距離が250ヤード、真正面の向かい風9mという状況だったとします。
縦風が9mですから2倍にすると、9×2=18mですね。
この際に求めた結果の単位をメートルからヤードにします。つまり18ヤード。
向かい風ということは、18ヤード風に押し戻されるのですから、
250-18=232ヤード が実際に飛ぶ飛距離ということになります。
もしこれが追い風9mならば、250+18=268ヤード飛ぶということになります。
いかがでしょうか?
これもまた簡単に飛距離の計算方法を求めることが出来ましたね。
ここまで来ると距離のあわせ方がわかるようになります。
※ただし、この計算方法はトマホークやコブラショットには適用されませんので注意してください。
実際の横風の影響
いよいよ重要なところにさしかかってきました。
先ほど横風の計算方法で求めた結果は、土台でしかないと言いました。
ここではその土台から本当の横風の求め方を書いていきたいと思います。
まず、トマホークショットからの横風の考え方ですが、
原則として横風早見表の横風の成分が実質受ける風の最大値となります。
ただしこれは1wを使ったときの話で、2w以降のクラブには適用されません。
例を挙げると、風の角度30°、風の強さ6mだったとします。
その時の横風の成分は3.00になっていますね。
1mの風につき1ヤードずれるという前提なので、この場合3.00ヤードずれるということになります。
基本的に1wでトマホークを打った場合、3.00ヤード以上の風の影響は受けないということです。
次にコブラショットの横風の考え方ですが、コブラショットの場合風の影響度は
1w>2w>3w
となっています。
つまり1wが一番風の影響を受けやすく、3wが一番風の影響を受けにくいのです。
1wの横風の求め方は、横風の成分×1.25
2wの横風の求め方は、横風の成分×1.18
3wの横風の求め方は、横風の成分×1.05
となっていますが、トマホークやコブラの詳細なことは他サイトに詳しく書かれています。
ここではBSで狙うための考え方を書いていますので、トマホークやコブラの詳細な説明は省きます。
横風早見表の部分で横風の成分の単位を「ヤード」としました。
LP式のやり方では、横風早見表の単位を「マス」に変えます。
つまり、上記のトマホークの横風の求め方で風の角度が30°、風の強さが6mだった場合。
この時3.00ヤードずれるといいました。
LP式に置き換えると、3.00マスずれるわけです。
簡単に言うと、→の風5mだったとすれば、→に5マスずれるわけです。
横風の成分=実際にずれる分のマス
ということですね。
ドライバーで打った場合は、普通に風の強さが3mだったら3マスずらして狙えばOKなのですが、
アイアンとなると、全く風の影響が変わり、思った以上に風に流されてしまいます。
実はアイアンの場合はドライバーの1.5倍の風を受けることになります。
なので単純に、
横風の成分×1.5=実際にずれる分まマス
となります。
ただしBSをかけないと、この通りの風の計算になりませんので注意してください。
BSチップの狙い方
BSチップを狙うための横風の求め方は先ほど書いたとおり1m1マスのやり方を使います。
縦風も「飛距離の求め方」で書いたやり方を使えばOKです。
あとは、ショットするときにどれほどの余地を持たせてBSをかけるかということです。
大雑把なんですが、こんな感じです。
1wの場合、カップまでの距離+20ヤード
2wの場合、カップまでの距離+15ヤード
3wの場合、カップまでの距離+15ヤード
アイアン(2I~9I)の場合、カップまでの距離+10ヤード
PW(100)の場合、カップまでの距離+9ヤード
PW(60)の場合、カップまでの距離+8ヤード
PW(30)の場合、カップまでの距離+7ヤード
カップまでの距離が200ヤードとし、3wでBSを狙おうとするならば、200+15=215ヤードで打てばOKです。
高低差を考えなければドンピシャの距離でカップに寄ってくれると思います。
ちなみに、もしも同じ条件で風が↓5mの風だった場合は、飛距離計算のやり方を交えると、
まず向かい風により、5×2=10ヤード飛距離が落ちます。狙うときは10ヤード強めに打つ必要がありますね。
ということは、200+10=210ヤード、つまりカップまでの距離を210ヤードと考えればいいのです。
この結果に+15すればいいのだから、210+15=225ヤードで打てばいいわけです。
これらはスピン+12の場合の余地の持たせ方なので、
スピンがない方は持たせる余地を1~2割減らして打ってみてください。
ちなみにBSチップを狙う際は、高低差を無視して打ってみてください。
何気に高低差の影響が少ないと言うことがわかると思います。
ショートアプローチ編
30ヤードのPWを使ったときのBSチップの決め方をおまけとして載せておきます。
まず飛距離計算から言いますと、
カップまでの距離±風の成分÷3±高低差+7
↓の風9m、カップまでの距離が17ヤード、高低差-1.00だった場合、上の式に代入すると
17+9÷3-1+7 となり、結果が26と出ます。
なので、26ヤード飛ばすつもりでBSをかけてあげるとドンピシャでカップに寄ってくれます。
次に横風の求め方ですが、まず風の強さと角度を求めると、横風の成分がわかりますよね?
この横風の成分を3で割った値が実際に受ける風の影響です。
つまり、→の風9mだったとすれば、9÷3=3となります。
この時、BSで狙う場合はヤードではなく、マス目計算なので、3ヤードではなく、3マスです。
よって3マスずらしてショットすると見事ボールはカップの方に行ってくれるわけです。
6Iビームの狙い方
ここからは、一転してやり方が変わります。
6Iではマス目で計算しません。全てヤード計算なので注意してください。
マス目計算をするのはBSで狙う場合に限った話で、それ以外は全てヤード計算です。
まずパワー配分の決め方から書きます。
カップまでの距離が24ヤード以下の場合と24ヤードを越える場合でやり方が変わります。
カップまでの距離が24ヤード以下の場合、
パワー配分(%)=カップまでの距離÷1.2
カップまでの距離が24ヤードを越える場合、
パワー配分(%)=カップまでの距離±高低差-4
パワー配分というのは、何%のパワーでショットすればいいのか数値で表した物です。
10%刻みにメモリがふってありますので、それを目印にすればいいのです。
また24ヤード以下は高低差、地面傾斜の影響がありませんので、これらの影響を無視することが出来ます。
例を挙げないとわからない方もいるかもしれませんので、例を2通り挙げます。
カップまでの距離が20ヤードだったとします。
その場合に24ヤード以下なので「カップまでの距離÷1.2」の式を使います。
式に当てはめると「20÷1.2=16.666...」と求まるはずです。
24ヤード以下の場合、四捨五入してしまうとオーバーしがちになるので、小数点以下切り捨てします。
よって答えは16と出ますので、16%のパワーでショットすればいいのです!
次に、カップまでの距離が40ヤード、高低差-2.00だったとします。
この場合は24ヤードを越えているので「カップまでの距離±高低差-4」の式を使います。
式に当てはめると「40-2.00-4=34」と求まります。
なのでこの場合は34%のパワーでショットするとピッタリと距離が合うようになるのです!
いよいよ横の風の求め方ですが、意外と簡単に求めることが出来ます。
横ズレ計算=横風の成分×(カップまでの距離±高低差)÷100
に当てはめるだけで横ズレを簡単に求めることが出来ます。
これもまた例に挙げると、
風の角度が30°で、風の強さが9mだったとします。
そしてカップまでの距離が30ヤード、高低差+1.50あったとします。
風の角度が30°、風の強さが9mの場合の横風の成分を横風早見表を見ると4.50となってます。
そこで式に当てはめると「4.50×(30+1.50)÷100」となります。
計算した結果は、約1.4と出てくると思います。
この場合は1.4ヤードずらしてショットするばいいということですね。
これらはあくまで6IBIのやり方を簡単に書いた物なので、精度の方は保証できません。
これは貴方自身が練習を積んで勘を養っていくことで精度は増してきます。
スピン7の合わせ方
緑のラインから上の青い線の部分が顔を出すような状態がスピン7の状態です。
パットについて
★パットのパワーの決定方法
◆高低差によるパワーの加減
パンヤでは高低差はm表示、上りは赤旗、下りは青旗、高低差が少ないものは黄旗で表されます。
高低差による加減は高低差0.1mで0.5yパットの距離が変わります。
パットのパワー=残り距離±高低差×5となります。
例:残り5yで0.20m下り(青旗)
5y-0.20m×5=4y
◆距離によるパワーの加減
上の計算結果に下記の値を加減します。
~5y:+0.5y
5y~20y:そのまま
20y~30y:-0.5y
30y~35y:-1y
35y~ :-1.5y~-2y
★ラインの決定方法
パットの基本は4y(10yモード)と8y(20yモード)
パンヤではグリーンの傾きが黒点で表されます。
この黒点が一直線であれば10yモードで4y、20yモードで8yの場合その黒点にカップを合わせれば入ります。
Yって言葉がわかり辛かったら升って考えたらわかりやすいかな。1y=1升(個)って感じで。
★カラー(ラフ)からのパット
カラーからなら残り距離に+1~2yして打ってください。
(ラフやFWからならもっと強く)さらに強く打つためか普通にグリーンで打つのより曲がりません。
★雨(雪)の時のパット
雨(雪)の場合はボールが転がりにくくなっているので、いつもより強く打つ必要があります。
パンヤではあまり雨が降らないため経験不足で確かな事は言えないんですけど・・・
(ファミリーモードでは雨になったの見たことない)
経験則から8yで1yくらい強く打てば入る・・・はず
~3y:+0.5y
3~8y:+1y
8y~12y:+1.5y
12y~16y:+2y
16y~24y:+2.5y
24y~32y:+3y
★Wind Hillでのラインの決定方法
Wind Hill(以降WH)のグリーンは他のコースの1.2倍曲がります。
他のコースは黒点が一直線であれば10yモードで4y、20yモードで8yの場合その黒点にカップを合わせればいいので、
WHでは10yモードでは3.3y(4÷1.2)20yモードでは6.7y(8÷1.2)に合わせればいいわけです。
また5y(6÷1.2)のパットは10yモードと20yモードの黒点の真ん中に合わせれば入ります。
最終更新:2006年10月24日 13:18