夏の主役
熱帯や亜熱帯の森林地帯に分布の中心を持つが、亜寒帯の森林、あるいは草原に分布するものもいる。約3,000種が知られ、テイオウゼミのような翅端までが130mmくらいの巨大なものから、イワサキクサゼミのように20mm程度のものまでいる。
成虫の体は前後に細長い筒型で、頑丈な脚、長い口吻、発達した翅などが特徴である。一方、触角は短い毛髪状であまり目立たない。翅は前翅が大きく、休息する際は体の上面に屋根状にたたむ。前翅後縁と後翅前縁は鉤状に湾曲していて、飛翔する際はこの鉤状部で前後の翅を連結して羽ばたく。一般に飛翔能力は高く、羽音を立てながらかなりの速度で飛ぶ。
オス成虫の腹腔内には音を出す発音筋と発音膜、音を大きくする共鳴室、腹弁などの発音器官が発達し、鳴いてメスを呼ぶ。また、外敵に捕獲されたときにも鳴く。気管の拡大によって生じた共鳴室は腹部の大きな空間を占め、鳴き声の大きな中型種であるヒグラシやヒメハルゼミなどでは腹部を透かして見るとほとんど空洞に見えるほどである。セミに近縁のヨコバイやアワフキムシなどにも同様の発音器官があるが、これらはセミのように人間にはっきり聞き取れる音量・音域ではなく、一般に「鳴く昆虫」とは見なされない。
一方、メス成虫の腹腔内は大きな卵巣で満たされ、尾部には硬い産卵管が発達する。
み~んみ~ん
航空機
せみとは、第二次世界大戦中の日本で、それまでと異なるものとして発案された前翼型の航空機、MXY6用発動機のことである。
日本における前翼型の航空機(後の震電)は1942年(昭和17年)に海軍航空技術廠部員であった技術大尉・鶴野正敬によって提案された。 前翼型の機体は、兵装を前部に集束できることが利点と考えられ、日本本土の防衛や長距離爆撃機の迎撃用戦闘機を指向して研究開発が始められた。
その際、前翼機の特性をみる為に製作されたのがMXY6である。この機体はモーターグライダーで、並列複座機であった。
型式:AVA-4H(せみ11型)
形式:空冷式水平対向四気筒
製造:日本内燃機
公称出力:25HP
離陸出力:35HP
ぶ~ん
最終更新:2009年07月24日 19:28