ときめき凛世メモリアル_各ルート所感



ときめき凛世メモリアル BAD END 6 『一夜の過ち』ルートの所感です。


 このルートは凛世の好感度が一定以上かつランダムイベントのPの性欲急上昇発生時に『凛世を押し倒す』を選択した場合に分岐するENDですが個人的に中々メンタルが削られました。
 Pは自分の事を慕っているなら受け入れてくれるだろうという卑怯な理由から凛世を押し倒してしまい、深い悔恨の念に苛まれます。
 一方で凛世は押し倒された際に、こんな形で肉体関係を結ぶことへの拒絶と、Pに身体を求められる機会は二度と訪れないのではという焦りに板挟みとなった結果身体を許してしまい、Pへの想いを拗らせていきます。
 一夜の過ちが、掛け違えたボタンのように二人の想いをどんどん悪化させていくんです。
 途中でPは実は凛世を愛していたことに気づきますが時すでに遅し。どんな愛の言葉を投げかけても、凛世は(これは自分への償いなのだろう)と頑なに考えを変えず、Pの想いは暖簾に腕押しとなるのです。プレイヤー側から見れば二人は両思いなのですが、二人は互いの好意を信じることができず上辺だけの愛のやり取りを繰り返しながら身体だけの関係を続けていきます(地味にこのルート専用のCGがありとても良い)
 途中でPが凛世に思いの丈を打ち明けるシーンがありますが、凛世の「ならば何故あの時……言葉にして……くださらなかったのですか」というセリフから、もう二人の関係は修復不可能であることを決定的に突きつけられます。
 最後に二人の破滅を示唆するシーンで締めくくられてルートは終了となりますが、全編通してとことんプレイヤーのメンタルをジリジリと削るルートでした。



ときめき凛世メモリアル BAD END 5 『貴方さまは、なぜ』ルートの所感です。


 このゲーム、実は体力ゲージだけでなく、隠しパラメータとしてメンタルゲージも存在するのですが、それを知らない初見プレイヤーがよく引っかかるルートとして有名ですね。
 このルートはとことん凛世のために尽くすPが精神を摩耗していく過程がじっくりと描写されていきます。二者択一の選択を迫られた際に、凛世の代わりに見捨てた大事なもの、それがPの精神を蝕んでいきます。ゲーム中でのプレイヤーの選択が実はPにとってはこんな決断だったと、プレイヤーに選択の重さを突きつける構成はシナリオライターの意地の悪さを感じます。
 本ルートの最大の見所はやはりそのクライマックスでしょう。突如視点が凛世に切り替わり、ある朝凛世が事務所の扉を開けるとPが首を吊った光景が映ります(地味にこのルートで唯一の専用CGですが、首吊りを目撃した凛世のショックを受けた表情はファンの間で人気です)
 凛世にしてみれば何の前触れも無くPが自ら命を絶ったわけで、何故、何故と慟哭するシーンはとても痛々しさが伝わってきます。決して尽くすことだけが愛ではないと、強烈なメッセージ性を感じたルートとして印象的でした。



ときめき凛世メモリアル BAD END 21 『貴方の胸に届ける』ルートの所感です。


 通称「Nice boat.」とも呼ばれるこのルートは凛世がPを刺殺するシーンが印象的です。よくこのシーンのCGだけ切り取られて凛世がヤンデレかのように言われますがルートを全編見返すと、どうして凛世がPを刺すに至ったのか理解できるかと。
 まずこのルートですが、ランダムイベント『裏取引』にて凛世以外のキャラを陥れる選択を一定回数選択すると分岐します。裏取引イベントは凛世をトップアイドルに導く際の攻略要素として非常に強力ですが、このルートはその乱用を戒める意味もあります。
 ルート分岐後、裏取引で他者を蹴落とし、凛世だけに全てを捧げるPの行動が凛世にバレてしまいます。Pの行動によって苦しむ他のアイドル達の姿に心を痛め、凛世は一人Pを止めようと動くんです。いわゆる愛情が暴走した結果ではないのがヤンデレとの違いですね。
 終盤、いよいよPの暴走を止められずその毒牙を放クラにかけようとした時、凛世はPの胸に刃を一突きします。(実はルートの専用CGで五寸釘を胸に打ち付けられた凛世の藁人形のカットがありますが、この結末を暗喩していて個人的に好きです)
 「もう……凛世のために……動かなくてもよいのです……」と涙を流す凛世のシーンと共に暗転し、逮捕された凛世の独白と共にこのルートが締めくくるこのルートはとき凛の中でも好きなENDでした。
(実はほぼ同じ条件で凛世が服毒自殺をするENDもありますが個人的にはこっちの方が好みです)



ときめき凛世メモリアル BAD END 18 『それでも、生きていく』ルートの所感です。


 このルートはランダムイベントで発生する凛世の病気イベントでファンブルを起こし、凛世の余命があと僅かとなってしまった場合に分岐します。
 凛世の手を取りながら看取るシーンは数あるBAD ENDの中でも泣けると評判で、実質GOOD ENDでもいいじゃないかという声がありますが、条件が条件なのでBAD ENDです。
 今際の際に「貴方様に……手を取られて…………凛世は、幸せでございました……」と言葉を遺し安らかな顔で逝く凛世ですが、その後のPの絶望がこれでもかと描写されます。(凛世の墓石を見る度に凛世がこの世にもういないという事実に打ちひしがれて泣き叫ぶPの演技は圧巻です)
 このルートはBADの中では珍しく死別してからのシーンの方が長いルートですが、暗いBGMと陰鬱なテキストが続くので、死別までで終わってくれればまだ耐えれたのにと心を折られたプレイヤーが続出しました。
 ですが死という儚さと残された人の喪失感を余すことなく描写し、死別が決して美しいものではないというメッセージを伝えたこのENDは屈指の名BAD ENDであると思いました。



ときめき凛世メモリアル BAD END 3『たとえ貴方が忘れても』ルートの所感です。


 恐らく多くのとき凛プレイヤーが初めに通るであろうBAD ENDですが、その後一通りBAD ENDを経験すると「もうこれはハッピーエンドでもいいよ」と言われるなんとも不思議なENDでもあります。
 このルートは精神崩壊し廃人と化したPに付き添う凛世の視点で物語が描かれますが、反応を返さないPに健気に声をかけ続ける凛世の姿が痛々しく、多くのプレイヤーはとき凛の洗礼をここで受けると思います。凛世を忘れ凛世の声に反応を返さないP、それでもPの側に寄り添い甲斐甲斐しく世話をする凛世、物語はただひたすら救われない終わり方を見せます。しかし凛世とPが共に暮らしている点、凛世の想いが(ある意味では)叶っている点に無理やり救いを見出した倫理観のバグったプレイヤーが「これはハッピーエンド」と錯覚することで先述のような意見が出るわけです。
 とき凛をまだプレイされていない方は是非このルートを初見で一回、他のEND回収後にもう一回、合わせて二回見てください。きっとこのルートから受ける印象が変わることでしょう。



ときめき凛世メモリアル GOOD END 2 『愛にすべてを』ルートの所感です。


 とき凛の数少ないGOOD ENDですがGOOD ENDなのにスッキリしない……とあまり評判の良くないルートでもあります。
 評判の良くない理由として考えられるのはやはり物語の爽快感の無さでしょうか。
 二人の前に立ちはだかる困難の数々に対して、二人が成す術が殆ど無いのです。例えるなら、戦場でいくら目の前の敵を倒しても戦局が変わらない、そんなもどかしさでしょうか。いくら二人がその身を犠牲に立ち向かっても、それを上回る壁が次々と現れるので。その絶望感は下手なBADよりもキツいとよく言われています。
 そんな状況で二人の下した決断は、「全てを捨てて二人で駆け落ちする」というものでした。
 遠く離れた地に新居を構え、これからの幸福を誓い笑い合う二人でこのルートは締めくくりますが、結局何も事態を解決できなかったことや、二人とも夢を捨ててしまったことが読後の爽快感の無さに拍車をかけています。
 とき凛はGOODも後味が悪いという事をプレイヤーに突きつけ、絶望させたENDでもありました。(ただ、一部の共依存好きのプレイヤーからは好評なようです)



ときめき凛世メモリアル BAD END 4 『それはきっかけに過ぎなくて』ルートの所感です。


 このルートはメサイアコンプレックスに陥るPが特徴的です。
 ゲーム中突発的なアクシデントが凛世を度々襲いますが、それら全てにPが颯爽と現れて解決するような選択肢を取るとこのルートに分岐します。凛世と初めて出会った時のような行動を何度も繰り返しても無駄だとプレイヤーに気づかせるためのルートでもありますね。
 このルート分岐後にPは自分の凛世に対する想いに気づきますが、振り向いてもらうための方法が「凛世を助ける」ことしか思い浮かばないのです。プレイヤーの選択によってPが救世主(メサイア)的思考に凝り固まってしまった、これはプレイヤー自身の責任でもあると突きつける点にとき凛開発陣の性根の悪さが光ります。
 知らず知らずのうちにメサイアコンプレックスとなったPは凛世へのアプローチのため、わざと凛世を窮地に追い込み、それを救うというマッチポンプのような行為を繰り返していきます。しかしそんな行為を続けていたある日、本当に凛世が命を落としてしまいPは絶望のどん底に落ちます。
 絶望の最中、凛世の遺品から手記を見つけたPはある真実を知ります。
 それは凛世と出会った、下駄の鼻緒を直してもらったあの日から今までの凛世の胸中でした。あの日は凛世にとってきっかけに過ぎず、今に至るまでのPの人となりを全て見て、凛世はより想いを深めていたことが書かれていました。
 凛世はあの出来事を通してPの人柄に惹かれたが、Pは凛世を助けたという事実しか見えていなかったというのが皮肉ですね。
 最後にPが自首してこのルートは終わりますが、ヒロイズムを皮肉ったこのENDは多くのプレイヤーに刺さったことでしょう。



ときめき凛世メモリアル BAD END 27 『振り払えなかった呪縛』ルートの所感です。


 このイベントは凛世と両想いになってからランダムで発生する枕営業イベントで戦闘に敗北し、『Pが枕営業する』を選択した場合に分岐し、多くのプレイヤーを地獄に突き落としたルートとして知られています。
 初めての枕営業後の凛世との慰めックスシーンはこのシーン唯一の癒しとして有名ですが、この後に一部始終を盗撮した取引先が凛世とした行為を同じように再現してPを屈服させようとする描写はえげつないなと思いました。
 取引先に汚されたPの身体を癒そうとする凛世に、それを上書きするようになぞっていく取引先。追い討ちをかけるように取引先の枕営業中の行為もハードになっていき、プレイヤーは視覚的にも精神ダメージを負っていきます(地味にこのルート専用のCGが何枚もありますが、事前情報を聞いたプレイヤーがCG回収を諦めコンプ率95%で止めたという声はよく聞きます)
 そして精神的に限界まで追い詰められたPがある日凛世とキスする瞬間、凛世の顔が取引先と重なり凛世を拒絶するシーン、ここも中々トラウマポイントが高かったですね。人との温もりが汚いものとしか感じられなくなったんです。汚されきって人と触れ合えなくなったPとそれでも側にいようとする凛世、二人はこれからも一緒にいると思いますが決して心が晴れることはない、そんな薄暗い余韻を残したENDでした。



ときめき凛世メモリアル BAD END 19『それは恋』ルートの所感です。


 このルートは凛世のアイドルランク一定以下の状態でランダムイベントである杜野家との戦闘に敗北することで分岐します。
 家に連れ戻された凛世を引き止められず失意に沈むPと、Pへの想いを断ち切れず悶々とする凛世……これがグッドエンディングルートならハッピーエンドに向けて溜めの展開となりますが残念ながらこれはBAD END、Pと凛世が結ばれる可能性が一つずつ潰されていきます。希望を持たせてからそれを叩き落とす、という展開にプレイヤーは何度も心をバキバキにされることでしょう。
 そして最後、偶然にもPと凛世が再会し、ようやく二人は……と思いきや、二人が選んだのは心中という選択でした。
 来世で結ばれることを願いながら玉川上水に身を投げる二人、救われない展開ながらも、どこかすっきりとした後味の悪さを感じる大正浪漫のようなルートでした。


ときめき凛世メモリアル BAD END 45 『夜半の嵐は花びらを散らして』ルートの所感です。


 数多の理不尽な仕様、プレイヤーの純粋な心を弄ぶ極悪なシナリオ群を潜り抜けた先に待ち構える最大の理不尽、それがこのランダム発生バッドエンドです。
 このENDへの分岐条件はただ一つ、低確率で発生するランダムエンカウントです。例えどんなに状況が良くGOOD ENDまで秒読みだとしてもこのイベントが発生したが最後、そのままBAD ENDを迎えます。

 ある嵐の夜、見知らぬ三人組の男に襲われる凛世。助けを求める声も悲鳴も雷雨に掻き消され、凛世はただただ汚されていきます。  虚ろな目で男たちに貪られる自身を見つめ、世の無常さを知る凛世。あまりにも救われない展開と陰鬱な後日談とともに多くのプレイヤーは涙を流しました。
 一方でこのENDに触発されたプレイヤーも多く、俗に凛世NTRモノと呼ばれるジャンルが一時期界隈を賑やかせたのも記憶に新しいことでしょう。




ときめき凛世メモリアル BAD END 38 『糾える縄の如し』ルートの所感です


 夜半の嵐、愛にすべてをと並んで評価の低いENDとして話題に上るのがこのルートです。このENDはとき凛スタッフが匙加減を間違えてハッピーにしてしまった負け惜しみとも言われ、開発陣の道徳心を全プレイヤーが疑ったENDですね。

 このルートはトップアイドルに辿り着き、Pとゴールインを果たした凛世の後日談から始まります。穏やかで甘いやりとりを繰り広げる2人にプレイヤーは癒されることでしょう。
 しかしプレイヤーの中にはここで既に嫌な予感を感じた人もいたようで「このまま終わってくれと連打したのにまだテキストがあった」「わざわざ後日談で普通の話をしたあたりですべてを察した」との声もありました。
 というのもこの直後、Pが暴走したトラックに跳ねられ、赤い肉塊と化してしまうのです。
 あまりの一瞬な惨劇に現実を直視できず、Pだったものを拾い凛世はわなわなと震えます。その後悲痛な叫びとともに暗転し、大量のカメラとマイクに囲まれる凛世のシーンに移ります。死を受け入れられず周囲の好奇に晒され、どんどんと心を塞いでいく凛世。
 重い扉を閉めたような金属音と共にこの物語を締めくくりますが、余りに突然の悲劇的展開ゆえに「スタッフはうっかりハッピーエンドにしちゃったから帳尻合わせようとした」「後付けバッドエンドやめろ」と発売当初プレイヤーからは非難轟々でした。
 しかし夜半の嵐は花びらを散らしてと同様、悲劇というものはいつ訪れるか分からないのだという強いメッセージが含まれているのではないか、そんな考えを感じさせるルートでした。



ときめき凛世メモリアル BAD END 15『繋いだ手と紡ぐ言葉』ルートの所感です


 こちらも実質GOOD ENDと名高いルートです。とあるイベントで営業へ向かう最中に寄り道をせずまっすぐ進むと分岐するルートであり、発生条件やそこに至るまでの伏線が比較的わかりやすいので初心者向けと言えるでしょう。

 営業先へ凛世を車に乗せ向かう最中、不穏な気配に気付けなかった2人は山道でトンネルの崩落に巻き込まれ暗闇に閉じ込められてしまいます。
 瓦礫に足を挟まれ身動きの取れなくなったPの手を取り、凛世は必死に励ましますが、Pはひたすらこんな事態を招いてしまった事を謝ります。
 いつ来るとも知れない助けを待ち、衰弱していく状況にPの精神は限界を迎え、自分を責めようとしない凛世に八つ当たりをしてしまいます。ところがそんなPに対しての凛世の返答は……このシーンは是非みなさんの目で確かめてください(笑)
 やがて意識が朦朧とし、五感も分からなくなっていく中、Pは凛世と繋いだ手の温もりだけが感覚として残ります。まるで臍の緒に繋がれた胎児のようだと、終わりゆく自分の命を例えたPがゆっくりと目を閉じ、その後日談でルートが締めくくられます。
 凄惨な状況に追い込まれることの多いとき凛のBAD ENDの中では比較的綺麗な死に方をしている為、とき凛を初めて触るプレイヤーにもおすすめなENDでした。



ときめき凛世メモリアル BAD END 14 『早すぎた答え』ルートの所感です


 このルートは一夜の過ちルートとよく似ていますが、凛世から肉体関係を持ちかけてきた場合に分岐します。条件が条件なのでなかなか見ることは難しく、狙って凛世を育てなければなりません。また、凛世からの誘いを据え膳食わねばと奮い立ったプレイヤーが真っ先にこのルートへ突っ込み「こんなはずじゃなかったのに……」と崩れ落ちるのもある意味ではとき凛の風物詩ですね(笑)

 凛世と事を済ませた後、その場では2人は満足そうな表情を浮かべますが、この過ちが後の2人を精神的にも社会的にも追い詰めてゆきます。
 というのも、実はこのルートでは凛世はまだ自分の気持ちが定まっておらず、試行錯誤の最中なのです。行為を持ちかけてきたのも、古典文学や漫画へ憧れる気持ちが逸った故の行動であり、ある種の衝動に過ぎなかったとルート分岐後に語られます。それに気づいてしまった凛世は、Pに身体を委ねた自身の感情とは一体、自身の誘いを受け入れたPの気持ちは一体……と考えるようになり、この行為が互いの思いが通じた結果ではなかったと悟り、悔やみます。
 一方でPも一度アイドルに手を出してしまったことをきっかけに徐々に倫理観を失い始め、自らの性衝動を抑えきれずたびたび凛世にぶつけてしまいます。想いは通じていないのに身体だけは重ね続ける、そんな状況に凛世は思い悩んでいくわけです。
 その状況を危ぶんだ凛世がPとの関係を断ち切ろうとしますが、一度味を占めてしまったPは凛世としない代わりに他のアイドルにも手を出してしまいます。やがてそれが女性問題として明るみに出てしまい、Pは業界から追放されてしまうのです。
 本当の愛とは何か、誰も分からないまま結果だけを求めてしまった代償はとても重いものでした。



ときめき凛世メモリアル TRUE END『僕らは一つだったから』ルートの所感です。


このルートは凛世に纏わる過去、杜野家の蟠りの全てPが知り、且つアイドルランクを一定ランクに保つことで分岐します。
数あるルートの中でも賛否両論の流れであり、BADやGOODのエンドですら別れなかった2人がこのルートでは互いの成長のためそれぞれの違った、しかしながら隣り合わせの道を歩んでいくことになります。Pの「2人でいなきゃダメなやつは2人でいちゃダメなんだ。」というセリフには今までにないPと凛世の2人の自立を垣間見ることが出来ます。(賛否両論である理由でもありますが)
周りから見れば「そんな些細なことはどうでもいいから一緒にいろよ。それが『幸せ』なんだろう?」という感想を持たれるかもしれません。しかし、これこそが2人が『2人でしか得られなかった』ことを見つけたことで得た答え。2人が迷うことはもうありません。歩むべき道は見えており、その道はいつか2人の歩みを重ねることがあるでしょう。互いの気持ちを強く確信し歩いて行く2人が見る景色。それはきっと…
最終更新:2020年08月05日 22:03