幸子ちゃんがお酒に酔う話

 明日っつうか今日は御社の入社前オリエンテーションだから早めに寝ないといけないんだけどちょっと未来の話するね。

 輿水幸子ちゃんの20歳の誕生日にちょっとお高いお店でお高めのワイン(20年物とかそういう感じのアレで値段は一本数万円するやつね。奮発した)を空けてお祝いしたのね。輿水幸子ちゃんの初お酒だから口に合うかなって心配だったから甘口のデザートワインにしたんだけど気に入ってくれたみたいで美味しいって言いながら結構飲んじゃったのよ(ぼくは酒弱くてビールグラス2杯が限界なので、ワイン美味しかったんだけど一杯で我慢した)。そしたら幸子ちゃんの顔赤くなってだんだんぼくを目を据えて見つめるようになってきたから「あっまずいなっ」って思ったからワインはもう下げさせたんだけどもう手遅れだったみたい。なんか手やたら触ってくるし(しかも握ったまま離そうとしなかったり手の甲指先で撫でたり指絡ませようとしたり色々してくる)話し始めるとだいたい「ボクの」から始まって幸子ちゃんとぼくの話しかしてこないし、それはいつもも大概そうなんだけどなんか話題も妙に""重み"""があるしで困惑しながら食事を終えてタクシーで一緒に自宅へ帰ったのね。

 そうして時間置いたしそろそろ酔いも覚めたかなと思ったら更に絡み方がひどくなって猫みたいにぼくの肩に頭擦り付けたり脚の上に頭載せたり首に腕巻きつかせてしなだれかかったりするのね。その都度「ボクってやっぱりカワイイでしょ?」みたいなことをうわ言のように言うもんだからぼくの弾道が4になって理性がぐるぐるどっかーんしそうになっちゃうのよ(しても問題ないんだけど酔ったまま事に及ぶと明治大学テニスサークルみたいだなって思っちゃって踏み切れなかった)。しかもリビングでその体勢のまま眠りそうになったから風邪ひいちゃいけない(輿水幸子ちゃんの誕生日11月25日は端的に言って冬)と幸子ちゃん起こしてベッドに寝かしつけようとしたら、ぼくの顔が目の前に来た途端今度はキス魔になってめっちゃキスしてくるのよ。しかも深い方。しかも止めない。何度もするのよ。ヤバイ。ちんこたちすぎて身体にめりこんだ。

 しばらく幸子ちゃんにされるがままキスに応じるんだけどキスしたまま寝そうになったのを見計らって幸子ちゃんをその体勢のまま抱きかかえてなんとか寝室に連れてったのね。でも首に回した腕だけはどうしても離してくれないもんだから仕方なく一緒にぼくもベッドに入ることになって、また腕枕する体勢になって床に着いたのね。でも途中で起きたのか(この辺からぼくは幸子ちゃん途中でシラフに戻ったのでは?と勘繰り始めるが確信には至れなかった)足絡ませたりぼくの首や耳に何度もキスするしで一晩中弾道4のまま夜を過ごしたんですよ。

 で、朝になってようやく解放されたとき「幸子ちゃんはぼくがいない時に酒飲ませちゃダメだな」って心に深く刻みこみました。(後日その日のことについて聞いたら顔真っ赤にしてしらばっくれたのでやっぱり途中でシラフに戻ったなって思いました。わばび)
最終更新:2016年05月30日 20:12