幸子ちゃんの手をくすぐる話

 輿水幸子ちゃんって手を繋ぐことが好きって時点でえっちの塊だってことは自明の理なんだけど、もし特別な関係になったときは本当は手をくすぐったりくすぐられるのが好きだったっていうの大変興奮しません?

 輿水幸子ちゃんと一線越えちゃったけど周りには黙っておこうってなったのね(でも一部の鋭い方には勘付かれてるけど問題にはならないやさしい世界とする)。で、休日にデート行くときは手を繋ぐのはデフォで、ぼくから手を繋ぐときは「こんなにカワイイボクですから手を繋ぐのを我慢できないのはしょうがないですよねえ。仕方ないから繋いであげます!」って言うし幸子ちゃんが手を差し伸べるときは
「ふじえるさん!女の子をエスコートするのは義務ですよ。でもカワイイボクと手を繋げるんですから光栄に思ってください!」
って言うけど結局どっちのときも繋いだ後は嬉しそうなのね(たまに「やっぱいいや、やめとこう」ってフェイント入れると焦っちゃう幸子ちゃんもめっちゃカワイイ)。

 それもいいんだけど、飛行機とかバスとかで長時間移動するとき寝る前に毛布とかブランケット借りれるじゃん?ぼくと幸子ちゃんそれ被って寝ようとしたときに、毛布の下から幸子ちゃんに手を伸ばして手を繋いで、ちょっとイタズラしてやろうと手のひらを指でくすぐったら少し眉を上げて「ちょっとふじえるさん…」って言うけど手を引っ込めたりしないのよ。

 あーこれは誘い受けですわ、あーあーまずいですよダメダメえっちすぎますスパシーバって内心思いながらもあえて幸子ちゃんの方を向かずに黙って、今度は指先も含めてくすぐりを続行したら幸子ちゃんくすぐったそうな声を我慢した息を吐いたり聞こえない程度にこっそり喉の奥で「んっ」って声を出してるのね(おそろしく小さい声、俺でなきゃ聴き逃しちゃうね)。でもまだ止めずに手をくすぐるのを続けたら、今度は幸子ちゃんがぼくの手をくすぐり始めたのね。でもここで反応したら負けた気がするから身体ちょっとビクってなりそうなのを我慢したのよ(でも幸子ちゃんは見逃さなかった。幸子ちゃんでなきゃ見逃しちゃうね)。

 しばらくされるがままになった後に反撃して幸子ちゃんも応戦してってどんどん手がいやらしく絡んでいくのね。しばらくそうした手のディープキスを続けたら、手をモゾモゾ動かし続けたせいかブランケットがずり落ちて指を絡ませあった状態を通りすがりの添乗員のお姉さんに見られたのよ。でも添乗員のお姉さんはニッコリ微笑んだまま無言で通り過ぎて、2人とも赤面して慌てて手を離したのね。降りた後に幸子ちゃんに「元はと言えばふじえるさんが悪いんですからね」ってちょっと小言を言われたいなって入社式クッソ眠いのを紛らわせるために妄想してました。
最終更新:2016年05月30日 20:13