幸子ちゃんとことりちゃんが組む話 - ふじえるの怪文書置場

　南ことりちゃんそんな詳しく知らないんだけどものっそい人気なのね。知らへんかった。
　というわけでスクールアイドルかあ……って情報収集しながら今度の仕事の案件について考えてたら後ろから幸子ちゃんが覗き込んできたので、ついでに今度のお仕事について説明したのね。

　今度のお仕事はなんとシンデレラガールズとμ'sのコラボ企画（もちろん架空ね。ぼくの想像ね。真に受けないでね。ころさないでね。）で、幸子ちゃんはことりちゃんと一緒に組んでライブすることになったのよ。ぼくはおいおい幸子ちゃん大丈夫かよいつもの幸子ちゃんのノリで上手くやってけるかなって心配してたけど、幸子ちゃん意外とテキパキ動いて、向こうも個性的な面子が揃ってたからか波長が噛み合って仲も良さげなのよ。いつもはなーんかぼくに一手間かけさせたり頼み事とかおねだりとかしてくるし（それに尻尾振ってワンワン従うぼくもぼくだけど）、カワイイ娘ほど手がかかるってのは本当なんだなって思いながら仕事してただけにあれってなったのね。

　で、ライブ後の打ち上げでことりちゃんが幸子ちゃんのプロデューサーさんですよね？って話しかけてきて、はいそうです本日はうちの幸子が云々いえいえ云々って感じで雑談をしたのね。ライブの出来とか曲とか話したあと幸子ちゃんの話題に変わったとき、ことりちゃんが幸子ちゃんってプロデューサーさんが大好きなんですねって言ってきて、（もしや僕たちの関係を幸子ちゃん口を滑らせちゃったのかヤバイぞバレたらまずいぞ）って焦って、えーそうかなー？ってとぼけたのね。幸いそこまではことりちゃんに気づかれてなかったっぽいけど、どうやら幸子ちゃんから話す話題が一に自分の話で二にぼくの話ってくらいぼくの話もしてたらしく、しかもぼくとの話をしてるときの幸子ちゃんの方が無自覚に嬉しそうな笑みを浮かべてたらしいのよ。それでまるで恋人さんのお話をしてるみたいだねって言ったら幸子ちゃん顔真っ赤にしてあたふたして可愛かったですってことりちゃん言うのよ。おいおい幸子ちゃんおいおいおいって思いながらそれはそれはご迷惑を……って感じで流したのね。だけど女の子って妙なとこで勘が鋭いからプロデューサーさんと幸子ちゃん、なんだかそっくりですね！お似合いだと思います！って言って、ぼくがどう返答しようかってところで幸子ちゃんがやってきて、ことりちゃんは穂乃果ちゃんたちに呼ばれて去っていったのね。

　それでぼくと幸子ちゃんと二人っきりになって、幸子ちゃんにライブお疲れ様って言ったら、フフーン！このくらい、ボクにはどうってことなかったです！ちょちょいのちょいでしたよ！って自慢気にいつもの調子で返すのよ。だけど、今回はぼくに迷惑かけないよう頑張ってくれてたことにさっき気づいたぼくは、はいはいって言いながら幸子ちゃんの頭を撫でてあげるのよ。そしたら幸子ちゃん満足げな顔を浮かべて、そうです、今回のMVPたるボクをどんどん撫でてください！って言って撫でられるままになったから、ちょっとムラッときて、次の休日にめっちゃいちゃいちゃしました。

　というわけで、総選挙、輿水幸子をよろしくな。