幸子ちゃんに罵られる体験をする話

 VRってすごいよね。ということで幸子ちゃんとイチャイチャする擬似体験ができるVRシステムを開発して遊ぼうとしたのよ。そしたらデバッグせずにやったせいかパラメーター調整ミスったみたいで延々と幸子ちゃんに罵られる体験をしてしまうのよ。それも「ふじえるさんのヘンタイ!」とか「もー!ふじえるさんのバカ!」くらいなら喜んだんだけど、

「近寄らないでもらえますか?」

「アイドルを見る目がいつもいやらしく気持ち悪いです。あなた本当に理性を持った人間なんですか?」

「あなたに言われる"カワイイ"だけは、受け取りたくありません」

「ふじえるさんは人に迷惑かけても自覚がない、謝らない。だからそんなに孤立してるんですね。そんなあなたに付き合いたい人、いるわけないじゃないですか。振り回すことしかしないあなたに」

「ふじえるさんは人の心を踏みにじって、それを冗談だと茶化して責任逃れをするのが好きなんですね。そんなおぞましい人間初めて見ました」

「ふじえるさん、ハッキリ言います。気持ち悪いです。不愉快です。見られるだけで寒気と吐き気がします!!」

「ふじえるさんの記憶の中に、視界に、ボクがいることに耐えられそうにありません」

「ふじえるさん、あなたは生きてる価値があると言い切れますか?仕事もできない、人を不快にしかさせないふじえるさんは、本当に生きるべきだと、そう胸を張れるんですか?」

「仕事もこなせず吐く言葉のどれもが薄っぺらくてそのくせ自尊心だけは一人前。ボク、そんな大人ドラマの中だけだと思ってました」

「ふじえるさんはどこかから聞きかじった言葉を言い聞かせて説教して悦に浸るのが好きなようですが、誰も聞いちゃいませんよ。そんな他人事の無責任な言葉なんて」

「ふじえるさん、あなたの23年間、一体何を学んでどう過ごしてきたんです?一体どんな時間の浪費をしたら、そんな役立たずになるんですか!!」

「ふじえるさん、ボク、分かりました。そうやって面倒な事から目を背け続けて、逃げ続ける。それを23年間続けた結果があなたなんですね」

「あなたが仕事と言ってする事なす事全部、ぜんぶ、ぜんっっっっぶ!!ボクの邪魔にしかなってないんですよ!!!ムダなんです!!!なんで分かんないんですか!!!」

「ふじえるさんって……ほんっとに役立たずの無能ですね!せめてボクの足引っ張らないでくれればいいのにそれすらできないんですか!?なんでこんなのがボクの担当をしてるんです!」

「ふじえるさんは大人なんでしょう!?プロデューサーという職業について仕事をしてるんでしょう!?だったらせめて仕事くらいは責任持ってこなせるようになってくださいよ!なんでボクがこんな小学生でもわかること言わなければいけないんですか!!」

「もうお願いですからボクの担当から外れてください!ボクは真面目にアイドルをしたいんですよ!?それなのに……こんな人に……信じられない……っ」


というのが2時間ぶっ通しで続いたので心がポッキリ折れて、一人メソメソと泣いてたら現実の幸子ちゃんが遊びに来て慰めてもらいました。めでたしめでたし。
最終更新:2016年05月30日 20:49